アウシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族を描く『関心領域』の予告編とポスタービジュアルが解禁された。

イギリスの作家マーティン・エイミスの同名小説を原案に、ジョナサン・グレイザー監督が10年の歳月をかけて映画化した本作。製作はA24。第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の計5部門にノミネートを果たしている。原題でもある《The Zone of Interest(関心領域)》とは、第二次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉。映画では、アウシュビッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしが描かれる。

今回解禁された予告編では、“この映画を観たことは一生忘れないだろう”“どんなホラー映画よりも恐ろしい”“今世紀最も重要な映画””目をそらしてはいけない”と海外映画評が警告のように並ぶ。映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。壁の向こうにはまるで何もないかのように暮らす家族たち。しかし、壁一つ隔てた収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族が交わす視線や気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか?平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか―。

予告編

『関心領域』は2024年5月24日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開
監督・脚本:ジョナサン・グレイザー
出演:クリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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