アメリカの崩壊を描く現代の黙示録『CIVIL WAR(原題)』が10月4日(金)より公開されることが決定した。

第96回アカデミー賞®で国際長編映画賞・音響賞を受賞した『関心領域』や、昨年の第95回アカデミー賞®で作品賞ほか7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のほか数々の話題作を世に送り出してきた映画スタジオ・A24。今や世界を席巻するA24が、史上最高の製作費を投じた最新作『CIVIL WAR(原題)』は、『28日後...』で脚本を担当した後、長編デビュー作『エクス・マキナ』で 第88回アカデミー賞®️視覚効果賞を受賞する快挙を果たしたアレックス・ガーランド監督のオリジナル脚本。

舞台は、連邦政府から19の州が離脱したという近未来のアメリカ。国内で大規模な分断が進み、カリフォルニア州とテキサス州が同盟した“西部勢力”と“政府軍”による内戦が勃発していた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリスト・チームは、ニューヨークから約1300km、戦場と化した道を走り、大統領がホワイトハウスに立てこもる首都・ワシントンDCへと向かう―。

本作は3月のサウス・バイ・サウスウエストでプレミア上映されると「純粋に言葉を失う」「傑作だ。私の心臓は常に高鳴り続け、最終幕には顎が床についた」「今まで観たどの作品とも違う。最初から最後まで手に汗握る展開。狂おしいほどの緊張感だ」などと絶賛の声が相次ぎ、公開前からSNSを中心に大きな話題となった。4月12日に満を持して世界21の国と地域で公開を迎え、北米ではIMAXほかプレミアムラージフォーマットを含む3,800スクリーンで上映、若年層を中心に動員した。それまで2週連続で首位に君臨していた『ゴジラxコング 新たなる帝国』を上回り、A24史上最高のオープニング記録を樹立、さらに2週連続で第1位を獲得した。11月に大統領選挙を控えるアメリカ国内では、本作の内容が物議を醸しており、バイデン大統領・ハリス副大統領も鑑賞を希望しているという。

今回、日本公開決定に合わせて、US版予告映像が解禁された。アメリカ国内の分断を伝えるショッキングなニュースや大統領の声明とともに、50あるはずの星が2つだけとなった星条旗が揺れ、黒煙が立ち上る異様な風景と、街中での銃撃戦や爆発が映し出されていく。大統領へインタビューを行うため、ホワイトハウスに向かうジャーナリスト・チーム。戦場と化した道を進む様子を描く中、映像の最後にはワシントンのリンカーン記念堂が爆破される衝撃的なシーンも。心臓が跳ねるような緊張感とともに、どこか生々しいリアリティのある映像となっている。

予告映像の冒頭で語られる【カリフォルニア州とテキサス州の同盟】は一見するとイメージしにくいものの、アレックス・ガーランド監督は「世界の崩壊がどんなものなのか、おそらく我々の理解は誤っている」と語る。2020年のコロナ禍に監督自身によって書かれたこの映画は、大統領選を約1か月後に控えた10月4日に日本で公開となる。

予告映像

『CIVIL WAR(原題)』は2024年10月4日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
監督/脚本:アレックス・ガーランド
出演:キルステン・ダンスト、ワグネル・モウラ、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ケイリー・スピーニ―
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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