『百円の恋』を中国でリメイクした『YOLO 百元の恋』の場面写真が一挙解禁された。

2014年に公開され、主演の安藤サクラが日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、国内外あわせて通算21冠の映画賞を獲得し、異例のロングランヒットとなった『百円の恋』。その『百円の恋』を中国で国民的人気を博すコメディアン兼俳優のジャー・リンが監督・主演を務め『热辣滚烫』としてリメイクした本作は、2024年2月10日に公開され、春節期(旧正月=2月10~18日)のNo.1ヒット作となり、中国でリメイクされた日本映画の最高興行収入記録を大幅に更新。最終興収は約35億元(約730億円)を超え、アメリカを含む世界累計興行収入は約740億円を超える大ヒットを記録した。

今回、中国の国民的人気コメディアンであり、俳優としても活躍しながら本作で監督・主演を務めたジャー・リンの魅力と場面写真13点が一挙解禁された。中国の芸能人が最も出演したいと思う旧正月番組・CCTV(中央電視台)「春節聯歓晩会(春晩)」にこれまで合計8度出演をするなど、中国漫才や舞台喜劇などで大活躍しているジャー・リン。中国のSNS「Weibo」のフォロワーは1770万人超えを誇るうえに、本作の公開により、中国映画史上興行収入100億元(2000億円以上)を超えた4人目の女優となり、今や中国を代表するコメディアンの1人と言われている。

 2021年公開の映画『你好,李煥英(原題)』で監督デビューし、脚本・主演を務めた最初の作品で中国国内歴代2位の興行収入を記録。全世界興行収入は約900億円の大ヒットとなり、日本でも2022年に邦題『こんにちは、私のお母さん』として公開。自分自身と亡き母の姿を投影させるなど、実話も織り交ぜて描かれた作品であることから、親子の愛に共感して号泣する人が続出するなど、大絶賛されている。

オリジナル『百円の恋』でジャー・リンが安藤サクラに感銘を受けたことを契機に、中国の映画会社が東映グループにリメイクのオファーをしたことにより本作の制作が決定。彼女の強い意志と覚悟に加え、自身の強みでもあるコメディアンとしての才能を活かしてリメイクした本作『YOLO 百元の恋』は、観るもの全ての人の心を熱くする“最強のエンパワームービー”に仕上がっている。

ジャー・リン自身の生き様でもある「国民的大人気コメディアン」という要素を本作の主人公・ローインに映し出し、「自分を探して強くなっていく人間ドラマ」を描いているところも、本作の見どころの1つ。さらに、邦題の「YOLO」はアメリカ公開時のタイトルでもあり、「You Only Live Once.」の頭文字を取った「人生は一度きり」という意味で、作品を通して観客に伝えたかったメッセージにもなっている。

制作において彼女の覚悟が感じられるのは、中国で大人気を博しながら、本作の制作のために1年以上もメディアの前から姿を消し、本編の撮影と並行して超過酷なトレーニングを続け成功させたこと。さらに、本作を制作した時の年齢が40歳を超えていたこともあり、「40歳を超えてもこんなに変われるのか!」と、本国ではジャー・リンの実年齢にも注目が集まった。

今回解禁された場面写真には、過酷なトレーニングシーンやデートシーンなどが映し出されており、人間ドラマが垣間見える。主人公・ローインを中心にどんな『YOLO 百元の恋』が描かれているのか…想像を膨らむ写真となっている。

『YOLO 百元の恋』は2024年7月5日(金)より新宿バルト9ほか全国で公開
監督・主演:ジャー・リン
出演:ジャー・リン、ライ・チァイン
配給:東映ビデオ
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