『か「」く「」し「」ご「」と「』の完成披露イベントが5月13日(火)に都内で行われ、奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉(Aぇ! group)、菊池日菜子、早瀬憩、中川駿監督が登壇した。
本作は、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”男女5人の、純度100%の尊い日々を描く青春ラブストーリー。住野よるの原作は累計発行部数80万部を突破し、2017年の原作発売から若者を中心に根強い人気を誇る。W主演を務めるのは奥平大兼と出口夏希。奥平は引っ込み思案で自分に自信の持てない主人公・京を、出口は底抜けに明るい性格でヒロインよりもヒーローになりたいと願う・三木直子(通称ミッキー)を演じる。さらに、体育会系でいつも明るく笑顔な人気者・高崎博文(通称ヅカ)役に佐野晶哉(Aぇ! group)、予測不能な言動でいつもマイペースな黒田文(通称パラ)役に菊池日菜子、内気で控えめな性格である日突然学校に来なくなる宮里望愛(通称エル)役に早瀬憩と、勢いのある若手キャストが集結した。メガホンをとったのは中川駿監督。
イベントでは、撮影中の“かくしごと”をフリップで披露。「筋トレ」と書いた中川監督は、自身が筋トレが趣味だと明かすと佐野から「ドラムをやるし、腕を出すからかっこいい腕にしたい」と話しがあったようで、これに中川監督は「僕が思うかっこいい腕はプロレスラーみたいな腕なんですけど、多分それは佐野ファンのみなさんは望んでないなと」と笑いを誘い、「ちょっと引き締まったかっこいい筋が出るような腕になるようにトレーニング器具を用意して、5㎏の重たい器具を新潟に持って行って、合間に一緒にトレーニングをした」と明かした。佐野は「ムッキムキです、バッキバキです。脱いだらすごいですよ」と笑いを誘った。
「ちょっぴりおとなしくしていました」という早瀬は、役柄に合わせて「宣伝をするときにも素を見せずにエルとして出ていた。エルらしさでいたんですけど、後から公式の宣伝見たらみんなわちゃわちゃはしゃいでいるから、みんなそのままなんだと思ってSNSとかを見て、おとなしい子かなと思っている方もいると思うんですけど、実はうるさいです」と笑顔を見せた。
「公園で物干しざおをぶん回す」と不穏な回答を披露した菊池は、劇中での“長い棒を扱う”シーンがあるために「かっこよく決めたいという思いがあって、家の近くの公園で夜中に物干しざおをぶんぶん回して練習していました。誰も通らず」と明かした。
「中川さんからプレゼント」と書いた佐野は、劇中での重要なシーンでの撮影の際に「物でつらなくてもちゃんとお芝居頑張るのに、『あのシーン終わったらプレゼントあげるから』と物でつられて(笑)」と明かし、さらにその理由について「筋トレ器具にハマって、『家に帰ってからもしたいです』と言ったら、『パラとのシーンがうまいこといったらプレゼントしてあげる』と言ってくださって」と明かした。その撮影では「パラしか映っていないアングルで撮影して、監督のほうに行ったら固い握手をしてくれて、『あの筋トレ器具プレゼントするよ』と」というやり取りがあったという。
そんな中で、本作のプロモーションを通じて“かくしごと”を披露しつくしてしまったという出口は「ネタがないんです」と困り果てたあげくに「でんぐり返し」とフリップを披露。アクション練習の一環で「アクションの先生が、ウォーミングアップで『でんぐり返しして』と普通に言われるんですよ。私も普通にできると思ったら、途中で止まっちゃって恥ずかしい思いをして。みんなの前で固まっててすごい恥ずかしくて」と明かした。
そして最後になった奥平だが、「こんなに暴露しているのに、この後の奥平大兼のこれはないと思います」という出口。その奥平が披露したのは「喫茶店に行った。おいしかったなー」というフリップ。思わず出口からも「おい」とツッコミが入る中、奥平は撮影で使った学校の前にあった喫茶店に「マネージャーさんと2人で行ったというだけの話です…。かくしごとがないんです。もはや秘密にしていたかも覚えていない」と明かした。
【写真・文/編集部】
『か「」く「」し「」ご「」と「』は2025年5月30日(金)より全国で公開
監督・脚本:中川駿
出演:奥平大兼、出口夏希
佐野晶哉(Aぇ! group)、菊池日菜子、早瀬憩
配給:松竹
©2025『か「」く「」し「」ご「」と「』製作委員会
©2017住野よる/新潮社