人気エピソードを全編ヴェネツィアロケ敢行で完全映画化した『岸辺露伴は動かない 懺悔室』の本編映像が解禁された。
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気漫画家・岸辺露伴。そんな露伴が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描いた、シリーズ累計発行部数1億2千万部超を誇る荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた傑作スピンオフ「岸辺露伴は動かない」。高橋一生を主演に迎えドラマ化された同作は、2020年12月に第1期され、2024年5月にはドラマシリーズ最新作となる第4期・9話「密漁海岸」を放送。そして、映画最新作となる本作『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は、漫画「岸辺露伴は動かない」シリーズの記念すべき最初の作品で、ファンの間で屈指の人気を誇る伝説的なエピソード「懺悔室」を、邦画初となる“全編ヴェネツィアロケ”にて撮影、史上最高スケールで完全映画化を実現した。
今回、取材でヴェネツィアを訪れた主人公の人気漫画家・岸辺露伴(高橋一生)が流暢なイタリア語を披露する本編映像が解禁された。路地裏を散策していた露伴を見つけ、すぐさま近付いてくるスリの男二人組。日本人であることに早々に気付くと手に持っていた漫画を見せて「俺たち日本大好きなんだよ!これ知ってる?『ピンクダークの少年』!日本の漫画イタリアでも人気あるんだよ。俺もこれ大好きッ!」と手元の怪しい動きがバレないように大げさにアピール。
しかし、「もう漫画なんかじゃなくてさ、芸術だよ!」と重ねた途端、男達を適当にあしらっていた露伴の態度が急変し、怒りをあらわに。何を言われているのか理解出来ていないものの、露伴の気迫に押され「何も盗ってねぇし」と言い返す男だったが、露伴の怒りは止まらず流暢なイタリア語でまくし立て、最後は走って逃げようとする二人組にヘブンズ・ドアーをお見舞いするシーンが切り取られている。なんとこの長セリフをイタリア語で言うことになったのは、高橋による提案だったとのこと。
前作『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』でも美しいフランス語を披露した高橋だが、今回はイタリア語への挑戦となった。そんなイタリア語について、「フランス語よりも発音がカタカナに似ていて、前回よりも少し話しやすかったように思います。ただ、日本語からイタリア語にすると、思った以上にセリフが長くなってしまい…(笑)。ですが、このリズム感は大事にしたかったのでそのままイタリア語で演じました。そこがどんな風に映るか、ぜひ皆さんのご感想を聞きたいなと思っています」と、自身の俳優人生で最も長い外国語セリフによって全編ヴェネツィアロケを一層味わい深いものへ昇華させた“岸辺露伴”らしさあふれるシーンを回想する。
また、今回外国人キャストで初めて“ヘブンズ・ドアー”をかけられた2人について、特殊造形の梅沢壮一は、「イタリア人は顔の彫りが深いので、隙間から本人の肌が見えてしまわないように、(日本人キャストで制作するときよりも)目の周りの部分を少し小さくしています」と語る。こだわりの細部にまで、ぜひ注目いただきたい。
美しいヴェネツィアの街並みの中に、露伴のイタリア語が響く――シリーズの原点であり伝説のエピソード「懺悔室」を邦画初の全編ヴェネツィアロケで挑み、新たな次元へと足を踏み入れた映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は5月23日(金)より公開。
本編映像
『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は2025年5月23日(金)より公開
監督:渡辺一貴
出演:高橋一生、飯豊まりえ/玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介/井浦新
配給:アスミック・エース
© 2025「岸辺露伴は動かない 懺悔室」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社