人気漫画家がずっと描けなかった9年間にわたる恩師との切ない実話を映画化―『かくかくしかじか』の主題歌スペシャル映像が解禁された。

「ママはテンパリスト」「海月姫」「東京タラレバ娘」など数々の大ヒット作を生み出し、笑いと涙で人生を描きながら、日本中を励まし続ける漫画家・東村アキコが泣きながら描いた自身の実話「かくかくしかじか」(集英社マーガレットコミックス刊)。マンガ大賞2015を受賞するなど不朽の名作として愛され続けている本作は、映像化の話が絶えなかったが、東村本人が完璧な形での実現は不可能だろうと断り続けていた。今回、東村アキコ自身が脚本を執筆し、永野芽郁、大泉洋ら豪華キャストにより映画化。東村アキコの生まれ故郷の宮崎をはじめ、石川、東京3つの街を舞台に、恩師との9年間のかけがえのない日々。誰もがきっと経験したことのある大切な人との出会いと別れが新たな物語で紡がれる。

漫画家になるという夢を持つぐうたら高校生の主人公・明子(永野芽郁)と、彼女をスパルタで指導する絵画教師・日高(大泉洋)。人生を大きく変えた恩師との出会いと別れ。二度と戻ることのない笑いと涙がつまったかけがえのない9年の物語を描いた本作。

絵画教室に通うことを決めた明子と日高が初対面するシーンから幕をあける主題歌スペシャル映像では、これまで明かされることのなかった貴重な撮影の舞台裏が余すことなく凝縮している。東村の故郷・宮崎をメインに、石川・東京と実際に原作でも舞台となる街でロケが敢行され、再現度の高いリアリティあふれる空気も伝わることはもちろん、終始笑顔の絶えないキャスト・スタッフ陣の表情も印象的だ。談笑する永野や大泉らの姿が垣間見える一方で、集中した様子でペンを握る永野の姿や、真剣な表情で監督と会話を重ねる大泉、時に涙を流しながら撮影を見守る原作者・東村アキコのメイキングシーンが映し出されている。原作・脚本だけではなく、美術監修、方言指導、ロケ地の協力まで撮影に参加した東村アキコの撮影現場の姿が余すことなく収められており、特にマンガを描く姿はファンならずとも必見だ。

明子が恩師・日高と過ごした何ものにも代えがたい時間、そして明子が伝えられなかった本当の想い――。MISAMOが本作のために書き下ろした楽曲「Message」がそっと寄り添いながら、スタッフ・キャストが作品を作り上げる、“かけがえのないあの日々”を収めた、とびきりエモーショナルな映像が完成した。明子と日高が伝えたかった“本当の想い”が表現されたかのような名曲と、温かくも切ない本作の世界観が凝縮された主題歌スペシャル映像を、ぜひ本編と合わせて見ていただきたい。

主題歌スペシャル映像

『かくかくしかじか』は2025年5月16日(金)より全国で公開
監督:関和亮
出演:永野芽郁、大泉洋、見上愛、畑芽育、鈴木仁、神尾楓珠、津田健次郎、有田哲平、MEGUMI、大森南朋
配給:ワーナー・ブラザース映画
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