『岸辺露伴は動かない 懺悔室』の公開記念舞台挨拶が5月24日(土)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、高橋一生、飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、井浦新、渡辺一貴監督が登壇した。
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気漫画家・岸辺露伴。そんな露伴が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描いた、シリーズ累計発行部数1億2千万部超を誇る荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた傑作スピンオフ「岸辺露伴は動かない」。高橋一生を主演に迎えドラマ化された同作は、2020年12月に第1期され、2024年5月にはドラマシリーズ最新作となる第4期・9話「密漁海岸」を放送。そして、映画最新作となる本作『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は、漫画「岸辺露伴は動かない」シリーズの記念すべき最初の作品で、ファンの間で屈指の人気を誇る伝説的なエピソード「懺悔室」を、邦画初となる“全編ヴェネツィアロケ”にて撮影、史上最高スケールで完全映画化を実現した。
5年にわたって岸辺露伴を演じてきた高橋は渡辺監督からは「自分たちが最初のお客さんであることと、自分たちの好きなものを作ってみよう」と受け取っていたと振り返り、そのことから「こうして皆さんたちから大きな反響をいただけることが、いまだに不思議な気分」と明かした。その上で、これまでの作品について「その瞬間にあるものを詰め込んだ作品」と語った。また、“岸辺露伴”というや役どころについては「憧れていた役」と語り、「気持ちは盛り上がってはいたんですけど、実際に憧れていたキャラクターをやらせていただくとなった時に身が引き締まる思いがして、今もそれは全く変わっていない感じがします。これが続いていることが幸福なこと」と現在の心境を語った。そんな本シリーズについて「本当に自分たちがやったんだろうかと不思議な感覚に襲われる」という渡辺監督。
これまでのシリーズにも出演する飯豊は本作で「イタリア語」への挑戦を挙げ、「ルーヴルの時はフランス語でしたし、今回は全編ヴェネツィアロケでイタリア語のセリフもあって」とコメント。さらに「撮影ではないところでも日常会話などでも勉強したりして。カフェに行ったときにイタリア語で頼んでみたり、日頃からイタリア語を体になじませて」と明かし、「ヴォンジョルノ!」とイタリア語で挨拶した後に自己紹介を披露し、会場からは拍手が起きた。しかし、その飯豊は「ちょっとズルして、手にイタリア語を書いたんですけど…(笑)」と明かし、笑いを誘った。
そんな全編ヴェネツィアロケについて、渡辺監督は「11月に撮影したんですけど、去年の4月にロケハンに行って。その時のロケハンが充実しまくっていた」と明かし、「どこで何をしてもイマジネーションを掻き立てられる場所が満載だったので、これは全部やるしかない」と全編ロケが決まったという。
【写真・文/編集部】
『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は公開中
監督:渡辺一貴
出演:高橋一生、飯豊まりえ/玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介/井浦新
配給:アスミック・エース
© 2025「岸辺露伴は動かない 懺悔室」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社