阿部寛主演の日本×台湾共同製作映画『キャンドルスティック』の本編映像が解禁された。
天才ハッカー・野原(阿部寛)は、ハッキングによる株価操作の罪で刑務所に収監されていた。そんな彼の前に現れたのはFXトレーダーの杏子(菜々緒)。一方、サイバー大国・台湾のリンネ(アリッサ・チア)は、野原の卓越した技術を利用し、FX市場で巨額の利益を得ようと企む。その作戦とは、金融取引の番人である「AIを騙す」こと――。決行日は、日本に新天皇が誕生し、金融機関が最も警戒を緩める2019年5月某日。杏子は野原に、自らと同じ「共感覚」を感じ取り、計画をサポートすることを決意。そして、かつての仲間たちも次々と呼び戻されていくのだが…。本作で描かれるのは、「騙し、騙され」金が巡る世界の縮図。日本、台湾、イラン、ハワイ――世界4か国6都市を舞台に、美しき男女が仕掛けるスリルと策略が交錯するマネーサスペンス。罠にはめられ、すべてを失った元・天才ホワイトハッカーで“AIを騙す”計画の発案者・野原を演じるのは阿部寛。FXトレーダーで、野原にも自分と同じ共感覚を感じ、計画をサポートする杏子を菜々緒、杏子の元夫で数学者の功を津田健次郎が演じる。
本作で国際映画デビューを果たす菜々緒が演じるのは、物語のヒロイン・杏子。元々、ごく平凡な主婦だった彼女は、野原との出会いを経て、金融の世界に足を踏み入れ、自らの意思で動く存在へと変化していく。野原との出会いが杏子の運命を大きく動かし、マネーサスペンスの中心人物として覚醒していく過程は、物語のもう一つの軸でもあり、大きな見どころだ。
野原にとって杏子は、心を許し計画を託すほどの「信頼の象徴」であり、過去のあやまちを背負う彼にとっての安らぎでもある。一方の杏子も、野原に対して尊敬と愛情を抱きながら、人生を共にする覚悟を決めていく。野原の思想と技術を継ぐ「弟子」であり、「パートナー」として描かれる重要なキャラクターで、物語に深みをあたえていく存在だ。
今回解禁された本編映像では、野原と同じく数字に色を感じる“共感覚”を持つ杏子が、野原から託された人生をかけたミッションに挑む緊迫感溢れるシーンが描かれている。杏子という役柄について、菜々緒は「”共感覚”という特殊な能力を持つ人物を演じるのは初めてで、不安や緊張もありました」と役作りの難しさを語る。一方、初共演となった阿部寛は「菜々緒さんのように成長し続ける俳優とご一緒できたことで、自分自身の作品への関わり方も自然と見えてきて、非常に刺激的で楽しい経験でした」と振り返るなど、菜々緒の存在が本作にもたらした化学反応にも注目が集まりそうだ。
本編映像
『キャンドルスティック』は2025年7月4日(金)より新宿バルト9ほか全国で公開
監督:米倉強太
出演:阿部寛、菜々緒、アリッサ・チア、サヘル・ローズ、津田健次郎、リン・ボーホン、YOUNG DAIS、マフティ・ホセイン・シルディ、デイヴィッド・リッジス、タン・ヨンシュー
配給:ティ・ジョイ
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