フランシス・フォード・コッポラ監督最新作『メガロポリス』のメイキング映像が解禁された。

『ゴッドファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』など数々の名作を生み出してきたフランシス・フォード・コッポラ監督が、1980年代より温めてきた夢の企画が40年もの長い年月を経てついに完成。自身の私財1億2000万ドル(約186億円)を投じ、壮大なスケールで創り上げた14年ぶりの最新作の映画『メガロポリス』。

今回、フランシス・フォード・コッポラ監督と出演者たちが本作について語るメイキング映像が解禁された。映像には、監督のフランシス・フォード・コッポラをはじめ、主人公カエサル役のアダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフら豪華キャストが、メイキング映像とともに作品やキャラクターについて語っている。カメラの外でも真剣な表情で話し合う俳優陣の姿や、巨大セットの裏側、リハーサル風景まで映し出されている。

映像の冒頭、コッポラ監督は「この映画のコンセプトは人類の未来を垣間見ることだ」と述べ、40年の歳月をかけたこともあり、「台本にあった多くのことが実際に起ころうとしている。フィクションというより現実に近かった」と、本作の内容が偶然にも現在と地続きしている部分があることに触れている。

また主演のアダム・ドライバーは映像の中では、撮影の合間にコッポラ監督と熱心に語り合う場面も見られる。「届いた台本を読んだ時、それだけでは理解しきれないビジュアル要素があった。台本についてより深く語り合ううちに、監督は人の内面や感情に興味があると気づいた」と語っている。また現場では多くのシーンで即興的な演出が行われ、台詞や動きがその場で変化していく創作プロセスにも言及している。

ジャンカルロ・エスポジートも、「彼は大きな夢を抱いている。それは実際に体で感じるものだ」と述べており、キャスト・スタッフ全員が、ただのプロジェクトではなく“使命”としてこの作品に向き合っていたことがわかる。コッポラ監督自身もセットに立ち、俳優たちに語りかけ、演出に没頭する様子が印象的だ。全財産を投じてまで完成させた本作への執念と情熱が、わずか数分のメイキング映像からもひしひしと伝わる。

メイキング映像

『メガロポリス』は2025年6月20日(金)より全国で公開
脚本/製作/監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:アダム・ドライバー、ジャンカルロ・エスポジート、ナタリー・エマニュエル、オーブリー・プラザ、シャイア・ラブーフ、ジョン・ ヴォイト、ローレンス・フィッシュバーン、タリア・シャイア、ジェイソン・シュワルツマン、ダスティン・ホフマン
配給:ハーク、松竹
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