アニメーション作品『ALL YOU NEED IS KILL』のメインキャストとして、主人公・リタを見上愛、リタの相手役としてケイジを花江夏樹が務めることが発表された。
本作は、斬新なタイムループ設定と力強い成長を描いたストーリーで、ハリウッド映画化までされた桜坂洋の『All You Need Is Kill』(集英社刊)を原作とし、アニメ制作は日本アニメーション界で独自の存在感を放つSTUDIO4℃が担当する。原作『All You Need Is Kill』はループを重ねることに経験を積み、繰り返す「死」を経てなお足掻く主人公・ケイジの成長を描く物語だったが、今回のアニメーションでは「リタ」を主人公とした新たな物語となる。
主人公・リタを演じるのは、ドラマ、映画、CMなど幅広く活躍する俳優の見上愛。本作で声優としてのデビューを飾る。リタは、ボランティアスタッフとして働く18歳 。赤毛が特徴的。過去のトラウマから心を閉ざし、 周囲に壁を作り自らの殻に閉じこもっている。ある日の作業中、事故に遭遇し意識を失うが、目覚めたのは同じ日の朝だった……。
見上愛(リタ役)コメント
アニメが大好きな私にとって、夢のようなお仕事でした。
同時に、好きだからこそ、自分に出来るのだろうか……という不安もありました。ですが、その不安がリタの心情と重なって、初めてケイジ役の花江さんと一緒に収録をした日、少しずつ心が軽くなって、解き放たれる不思議な瞬間があったのです。リタと一緒に呼吸をして生きていく感覚は、声優業ならではのものだと感じました。
ラノベ、漫画、実写映画、と様々な表情を見せてきたこの作品ですが、今回のアニメ映画では、プロフェッショナルなキャスト、スタッフによって、アニメだから出来る解釈と表現が詰め込まれています。ぜひ、原作などのファンの方も、はじめてこの作品に触れる方も、リタやケイジと共に、生きていく希望を見つける旅に出て欲しいです。
リタの相手役を務めるのは、TVアニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎役、TVアニメ『ダンダダン』オカルン役などを演じる花江夏樹。ケイジは、リタと同じボランティアスタッフのSEとして働く気弱な20歳の青年。普段は周囲に合わせて愛想笑いを浮かべがちだったが、偶然に出会ったリタの存在が、ケイジの内に眠る何かを揺さぶっていく—。
花江夏樹(ケイジ役)コメント
ケイジ役で出演いたします花江夏樹です。
彼は一見どこにでもいそうな青年ですが、過酷な戦場の中で繰り返す死と向き合いながら、少しずつ変化し成長していきます。
彼の絶望や葛藤、そして決意を声を通して丁寧に表現できればと思います。
ループの中で出会うリタとの関係性や何度も繰り返す戦場の中で芽生えていく覚悟はこの作品の大きな見どころだと思います。STUDIO4℃さんによる圧巻の映像表現と共に登場人物たちの変化をぜひ見届けていただけたら嬉しいです。
どうぞお楽しみに!
また、本作は6月8日よりフランス・アヌシーで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭2025の「ミッドナイト・スペシャル部門」に選出された。6月9日・12日・13日に現地にて上映予定で、12日には秋本監督の登壇を予定している。
©桜坂洋/集英社・ALL YOU NEED IS KILL製作委員会