映画『近畿地方のある場所について』の本予告映像と穂んポスタービジュアルが解禁され、併せて主題歌が椎名林檎の書き下ろし楽曲「白日のもと」に決定した。
発行部数40万部突破の話題の小説「近畿地方のある場所について」(著者・背筋/KADOKAWA)を実写映画化した本作。2023年1月、Web小説サイト・カクヨムに第一話が投稿されると「これは本当に虚構のストーリー?」「その場所は実在するのではないか」など様々な反響がSNSで拡散され、小説の世界観に引きずり込まれた読者の間で、熱を帯びた議論が巻き起こり、2,200万PVを超えるヒットを記録。同年8月に単行本化されると「このホラーがすごい!2024年版」で第1位を獲得するなど読者を魅了し続ける異色作。これまでのキャリアの中でも異色の役どころに挑戦となる菅野美穂と赤楚衛二をW主演に迎え、白石晃士が監督を務める。さらに監督の大ファンであり、著作への影響も受けているという原作者・背筋も自ら脚本協力として参加する。
今回、本作の主題歌が、椎名林檎による書き下ろしの楽曲「白日のもと」が決定した。併せて解禁された本予告映像でその音源の一部も初披露されている。散りばめられた怪異と謎の数々が、“近畿地方のある場所”へとつながっていく…決して見つけてはいけない、未体験の《場所ミステリー》を描く本作。“近畿地方のある場所”へ魅せられた椎名林檎が、独自の世界観で紡ぐ主題歌「白日のもと」が、見るものを衝撃の結末へと誘う。
楽曲へ込めた想いについて椎名は「ホラーは私の十八番です。こんなに恐ろしい原作の映画化に際し、主題歌をご注文いただき感激しきりです。しかし今回はおどろおどろしさを求めてのご依頼ではなさそう。軽い気持ちでお受けしたことを恥じ、この物語に重く横たわる問題に私は只管向き合いました。それは自身の問題でもあり人生に於ける最も大きな脅威で、真に迫る描写を目指すほどに苦しかった。結果、作品へ寄り添わせていただけておりましたらさいわいです。菅野美穂氏はじめキャストみなさまのお芝居を楽しみにしております。貴重な機会をくださり、ほんとうにありがとうございました。」とコメントを寄せている。
予告映像の冒頭では、怪現象、行方不明、未解決事件が多発する“ある場所”について解説。行方不明のオカルト雑誌の編集者が消息を絶つ直前まで調べていたのは、幼女失踪、中学生の集団ヒステリー事件、都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動など過去の未解決事件や怪現象の数々だった。彼はなぜ消息を絶ったのか?いまどこにいるのか?同僚の編集部員・小沢(赤楚衛二)と記者の千紘(菅野美穂)は、行方を捜すうちに恐るべき事実に気がつく。それらはすべて、“近畿地方のある場所” へとつながっていた…。真相を確かめるため、誘われるように“その場所”へと向かう2人。だがそこは、決して見つけてはならない、近づいてはならない禁断の場所…。映像ではハンドルを握りしめながら吼え、祠の前で力なく佇む狂気を帯びた菅野美穂演じる千紘の姿も映し出す。最後に映し出される、赤い服の女の正体とは…。
本予告映像
椎名林檎 コメント
ホラーは私の十八番です。こんなに恐ろしい原作の映画化に
際し、主題歌をご注文いただき感激しきりです。しかし今回は
おどろおどろしさを求めてのご依頼ではなさそう。軽い気持ち
でお受けしたことを恥じ、この物語に重く横たわる問題に私は
只管向き合いました。それは自身の問題でもあり人生における
最も大きな脅威で、真に迫る描写を目指すほどに苦しかった。
結果、作品へ寄り添えておりましたらさいわいです。菅野美穂
氏はじめキャストみなさまのお芝居を楽しみにしております。
貴重な機会をくださり、本当にありがとうございました。
椎名林檎 46
菅野美穂 コメント
椎名さんに主題歌をお引き受けいただけたことで、映画の世界観を最後のエンドロールまで締めて頂ける安心感を抱きました。
そして、私が演じた千紘というキャラクターの心情にとことん寄り添って作ってくださった曲で、椎名さんらしさもありながら、私たちにすごく寄り添って頂き、感謝しかありません。
赤楚衛二 コメント
主題歌が椎名さんとお聞きして、僕の中ではホラーのイメージがなかったので驚きました。映画の世界観と通じる、菅野さん演じる千紘さんの想いが1つのテーマとしてあり、そこに椎名さんの世界観がマッチした曲になっているので、余韻に浸れるエンドロールになると非常に楽しみです。
白石晃士(監督)コメント
私の監督作に、まさか椎名林檎さんによるこんな素晴らしい主題歌が流れるなんて!光栄で、嬉しくて、身震いしながら曲を聴かせていただきました。物悲しさの中からやがて力強い美しさが立ち昇るこの曲からは、まるで映画のもう一つの世界が見えてくるようで、ただただ沁みます。是非とも皆さんに、映画体験として劇場で浴びていただけたら幸いです。どうぞ、どうぞお楽しみに!
櫛山慶(プロデューサー)コメント
かねてより、日常とタブーの狭間を艶やかに描く椎名林檎さんの表現力に魅了されてきました。本作は、近畿に潜む “触れてはならない場所” をめぐる物語。椎名さんの声と言葉こそ、この世界観に響くと確信しオファーいたしました。映画本編と脚本を丹念に読み込み、生み出してくださった主題歌には、物語の「想い」が余すことなく封じ込められています。エンドロールが動き出す瞬間、観客の背筋を再び震わせる、その最後の一押しを、椎名林檎さんの歌に託しました。ぜひ劇場で体感してください。
『近畿地方のある場所について』は2025年8月8日(金)より全国で公開
監督:白石晃士
出演:菅野美穂、赤楚衛二
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会