ディズニー&ピクサー最新作『星つなぎのエリオ』のワールドプレミアが6月10日[現地時間]にアメリカ・ロサンゼルスで行われた。

ディズニー&ピクサーの劇場最新作は、ひとりぼっちの少年が宇宙の仲間たちと出逢い成長する物語。君は一人じゃない――それは遥かな星からのメッセージ。本作の舞台は、誰もが夢中になるキラキラと輝く“カラフルな宇宙”。この宇宙のどこかに自分の居場所があると信じてきた、いつもひとりぼっちの少年エリオは、ここではない自分の居場所を求めて、いつか宇宙に行くことを夢見ている。ある日、願いが叶い宇宙で開催されるさまざまな星のリーダーが集まる星々をつなぐ場所〈コミュニバース〉に″地球のリーダー“と間違えられ転送されてしまう。そこでエリオが出逢ったのは孤独なエイリアンの少年・グロードン。やがて2人の絆が銀河に奇跡を巻き起こしていく。エリオが遠い宇宙で見つける‟大切なもの”とは―。監督は、『リメンバー・ミー』(2017)でストーリーアーティストを務めたマデリーン・シャラフィアンと、『私ときどきレッサーパンダ』(2022)で監督を務めたドミー・シー、さらに『リメンバー・ミー』で脚本・共同監督を務めたエイドリアン・モリーナの3人が務める。

全米公開を目前に控え、アメリカ・ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターで開催されたワールドプレミアには、これまでも数々の世界的大ヒット作を世に贈り出してきたピクサー・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのピート・ドクターをはじめ、本作で監督を務めたマデリン・シャラフィアン、ドミー・シー、プロデューサーのメアリー・アリス・ドラムらスタッフ陣が集結。さらに本年のアカデミー賞®で助演女優賞を受賞し、年末には「アバター」シリーズの最新作の公開が控える、主人公エリオの叔母・オルガ役声優のゾーイ・サルダナら超豪華キャストと肩を並べて、流ちょうな英語で演じUSオリジナル版のオーヴァ役声優を務める渡辺直美が本国メインキャストの一人としてレッドカーペットに登場した。

先日、日本人初となるUSオリジナル版と日本版の両方で声優を務めることが発表され大きな話題を呼んだ渡辺は、本作で主人公エリオがたどり着くコミュニバースのメンバーのひとりで平和を愛する惑星の明るく情熱的な大使オーヴァを演じる。現在ニューヨークを拠点に活動し、芸人の枠にとどまらず、女優やモデルなどの幅広い分野での活躍により今や世界的な人気を誇る渡辺だが、会場にはこの日のために特注した薄紫色でふわふわした見た目のオーヴァをイメージしたパープルカラーのドレスで登場。レッドカーペットでは、現在ピクサー・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーとして様々な作品を世に贈りだしているピート・ドクターに渡辺が英語で挨拶すると、「それともフリーダと呼んだ方がいいかな?」と渡辺が『リメンバー・ミー』で日本版声優を務めたキャラクターの名前で声をかける場面もあり、渡辺は「覚えてくださっていて、嬉しいです!」と感激していた。

渡辺の英語での演技について、ピートは「Amazing! Fantastic! 日本とは異なるかもしれませんが、私たちはまず声を録音し、その後アニメーターたちが繰り返し聴きながら作業を進めます。つまり、直美の声を聴いた人が、その声からインスピレーションを受けてパフォーマンスを創造したのです」と大絶賛しており、それを聞いた渡辺は「ピクサーの作品をずっと作り続けてきた人にお会いできてめっちゃうれしいです。めちゃくちゃ緊張もしているんですけど、今回(USオリジナル版と日本版の)どっちも声優をやっていて、こんなに褒めて頂いてめっちゃうれしいです」と、喜びを爆発させた。渡辺が日本版声優として参加した『リメンバー・ミー』でストーリーアーティストを務め、本作の監督を務めたマデリン・シャラフィアンも、「彼女の甘い声も素敵で、大使役のキャラクターたちは常に好奇心が感じられるのですが、彼女はその部分を本当に捉えていると思います。そのため、英語版と日本語版の両方で彼女に参加してもらえたことに、私たちは非常に感謝しています」と語っている。

本国メインキャストとして初めてレッドカーペットを歩いた渡辺は「本当にありがたいことに、今回USの本場の声優をさせてもらって、ワールドプレミアにも参加させていただき、エンタメの第一歩を踏み出せたというか、めっちゃ貴重な経験です」と、喜びを興奮気味に語った。演じたオーヴァをイメージしてこのワールドプレミアのために作られた本日の衣装については「どうですか?可愛いでしょ。オーヴァっていうキャラクターはコミュニバースのメンバーの一人で、紫色で身体も大きいんですけど、情熱的で優しい子。(今日のドレスは)オーヴァのキャラクターにあわせて紫色がいいんじゃないかと思って、ほわほわした感じにしました。ネイルもエリオをイメージして宇宙ネイルにしてるんです!髪の毛はかぐや姫みたいなイメージで、和な感じにしてみました!」と、アピールした。

そして、渡辺は会場で大勢のファンと一緒に、完成した映画を鑑賞。上映終了後、渡辺は「最高でした!マジ泣いた!私たちのシーンは断片的に観たことはあったんですけど、全編を見て、友達愛と家族愛、最高…!!(会場内は)大盛り上がりですよ!泣けるシーンとか、笑えるシーンとか、焦るシーンとか、いろんな喜怒哀楽が出てきて、最高の映画でした。家族愛と、友達愛が同時に来るんですよ。めっちゃ見てほしい」と大興奮。さらに、「聞いてください、エンドロールに名前が出てきました。それも感動!“オーヴァ Naomi Watanabe”って出た時に、もう、すっごい感動しました。嬉しい!」と、USオリジナル版声優としてオーヴァを演じた喜びを明かした。

会場でいち早く本作を鑑賞したファンからは「ピクサーの感動的な傑作!」「本当の居場所を探したいというテーマは、非常に共感できるものです」「大人と子供の両方に響く作品」「『星つなぎのエリオ』は孤独と人とのつながりを冒険で描く、心から感動的な物語」「心温まる物語に、優しいユーモアが織り交ぜられ、圧倒的なビジュアルが輝きを放っている」と、早くも絶賛の声がSNS上に多く寄せられている本作。

『モンスターズ・インク』や『インサイド・ヘッド』など全世界を感動で包み込む大ヒット作の数々を手掛けてきたピート・ドクターは本作について「この作品は素晴らしいです。心温まるし、面白いし、映像も目を見張るほどです。私たちは皆、人生のどこかで『自分は人と違っていて、どこかおかしいのではないか、誰も自分のことを好きではないし、ここは自分の本当の居場所なのか』と感じる時があるものです。自分の居場所がない、なじめないと悩むことが時々あると思いますが、エリオもそれを非常に強く感じていて、この映画で最も重要なポイントです。『ああ、あの場面は自分にも当てはまる』と感じてほしいです」と、誰もが共感できる映画になっていると太鼓判を押している。

また、本作のプロデューサーを務めたメアリー・アリス・ドラムは、「これは、ピクサーで制作した最も美しい映画の一つです。これまでにない規模で、見たことのない世界が広がっています。本当に圧倒されるので、ぜひ大スクリーンで観てほしいです」と、本作をアピール。『リメンバー・ミー』でストーリーアーティストを務め、本作の監督を務めたマデリン・シャラフィアン監督は本作に込めた想いについて「エリオとグロードンは見た目が全然違って、遠く離れた場所から来ていますが、本質的にはどちらも愛されたいと願う孤独な子供たちです。彼らが会う瞬間は、まるでこれが運命だったかのように感じられ、彼らの友情は私にとって非常にリアルで、映画の核心です。観客がそれを見られるのを待ち遠しく思っています」と語った。

思春期ならではの葛藤や成長、そして世代を超えた“親子愛”を描き高い評価を得た『私ときどきレッサーパンダ』を手掛け、本作でも監督を務めるドミー・シーは「私たちは皆、エリオのような孤独な子供だったんです。星を見上げて、自分の居場所や仲間を見つけることを願っていました。彼は銀河の冒険に出かけるけど、その深層にあるのは、この孤独と憧れです。そして、それは私たち全員が共感できるものだと思います」と語った。さらに主人公エリオの親代わりとなり新しい暮らしに戸惑いながらも、エリオを心配し気持ちを理解したいと願っている叔母のオルガを演じたオスカー女優のゾーイ・サルダナは「ピクサーは本当に心打たれる、考えさせられる物語とキャラクターを届けてくれます。小さな子供が『自分の居場所を探したい』と戦っているだけでなく、傷ついた心を癒そうとしているんです。そして、彼の人生で非常に大きな出来事から悲しみを乗り越えようとしている最中なのです」と、地球でひとりぼっちの少年エリオの物語の一端を明かしている。

会場には、主人公エリオ役のヨナス・キブレアブや、コミュニバースの支配を企むエイリアンのリーダー、グライゴン役のブラッド・ギャレット、ゴーム星の大使クエスタ役のジャミーラ・ジャミル、“気弱さ”に悩む、心やさしいひとりぼっちのエイリアンの少年グロードン役のレミー・エジャリー、無線オタクのメルマック役のブレンダン・ハント、ブライス役のディラン・ギルマー、ケイレブ役のジェイク・ゲットマン、ファルービナム星の大使ヘリックス役のブランドン・ムーンも登場。ピクサーらしいカラフルな星々の世界を舞台に、ユニークで可愛いエイリアンのキャラクターたちが彩る、感動のファンタジー・アドベンチャーにふさわしい大盛り上がりのプレミアとなった。

【提供写真、オフィシャルレポート】

『星つなぎのエリオ』は2025年8月1日(金)より全国で公開
監督:マデリーン・シャラフィアン、ドミー・シ、エイドリアン・モリーナ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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