『リライト』の公開記念前夜祭イベントが6月12日(木)にTOHOシネマズ日比谷で行われ、池田エライザ、阿達慶、久保田紗友、倉悠貴、橋本愛、松居大悟監督が登壇した。

数々の青春映画で若い世代から圧倒的支持を集める監督・松居大悟と、“時間もの”で高い評価を獲得している脚本・上田誠が初タッグを組み、“史上最悪のパラドックス”として話題となった原作・法条遥「リライト」(ハヤカワ文庫)を、新感覚〈タイムリープ✕青春ミステリ〉映画として誕生させた。オール尾道ロケを行い、時をかける“タイムリープ”作品の中に、瑞々しい高校時代の青春と、いくつもの謎を散りばめたミステリを織り交ぜた本作。主人公・美雪を演じるのは池田エライザ。高校時代とその10年後の美雪を鮮やかに演じ分ける。そして300年後からタイムリープしてきた未来人・保彦を演じるのは、本作が映画初出演で、ジュニアとしても活動している阿達慶。

「2年が経ち、みなさまにお届けできることがまず幸せです」という池田に続き、阿達は「時間で見たら長かったですけれど、あっという間に公開前夜になってドキドキというか。スクリーンに自分が映っている、物語の中で生きているのが不思議な感覚」、久保田は「この作品を通して尾道が大好きな場所になりましたし、大切な場所になりました」など本作にかける思いを口にしたキャスト陣。

終始和やかなムードで行われた今回のイベントでは、“タイムループから抜け出せ”という本作にちなんで、抜け出せなくなった“沼落ち”エピソードを披露。「猫生活」と書いた池田は「猫とおうちでのんびり暮らすのが幸せ」といい、「梅雨に入ってしまったので気持ちが落ちてしまいそうな気刹那特に何もしないを心がけてがんばります」と笑いを誘った。

「白ズボンから抜け出せない」と書いた阿達は、完成披露で黒い衣装を着用していたが「本当は白の衣装だったんです。アフリカンダンスをやっていて、お尻らへんが発達しているので入らなくて、脱ぐのにも時間がかかっちゃって、物理的に抜け出せなかった」と笑いを誘った。

続けて、橋本が「Switch 2 落選のお知らせから抜け出せない」と披露すると会場からはため息交じりの共感が寄せられ、橋本は「辛抱強く待とうと思います」と笑顔を見せた。また、「尾道」と書いた倉は「3週間前に聖地巡礼してきました。全て行きました。この映画に出ている大関れいかさん、森田想さんと3人で3日かけて尾道を周る旅を」と明かし、「いたるところにポスターが貼っていまして、それがすごくうれしくて写真撮ってました」と明かした。

さらに“私だけの物語のはずだった”というキャッチコピーにちなんで、“私だけが知っている共演者の話”をフリップで公開。仕事後の久保田さんは結構面白い」と書いた池田は「役的にみんなと喋れていなかったにもかかわらず仕事後の久保田さん面白かったなと」と印象に残っているといい、「かなり(面白い)」と共感している倉は「自分の欠点は何っていう話をしているときに、『優しすぎる』って。なかなか出てこないワードだなと(笑)気持ちよかったです」と明かした。

「エライザさん」と一言書いた倉は「時間切れで途中までしか書けなかった」と明かしつつ、「エライザさんは中華料理が好きなんじゃないかと。何度か昼ごはんに行きましょうと誘っていただいて毎回中華だった」とエピソードを披露したものの、これに池田は「近かった…」と笑いを誘いつつ「(中華料理が)好きですよ、合っています」と笑顔を見せた。そんな池田が「中華料理屋で尾道ラーメン食べていた」と明かすと、「阿達くんが食べ過ぎている」と松居監督が明かすと、阿達は「3食、尾道ラーメン」と告白。「朝も?そっか」と驚く倉だが、阿達は「めっちゃ優しい、興味持って聞いてくれた」と喜び、笑顔を見せた。

そんな阿達について「阿達くん、撮休の日に自転車散歩」と書いた久保田は「目撃した共演者の方が、阿達くんが自転車に乗っていたと。それでラーメンを食べに行っていたのかな」と納得していた様子で、阿達は「そうです、ラーメンかコンビニの冷やし中華」と明かしつつ、「自転車をかっ飛ばしている時に大関さんとかに会いました。ちょっと恥ずかしかったです」と振り返った。尾道のホテルで自転車を貸し出していたことから乗っている人が多かったというが、その中でも阿達は「ほぼ毎日乗っていました。洗濯しにコインランドリーに行ったりしていました」と明かした。

【写真・文/編集部】

『リライト』は2025年6月13日(金)より全国で公開
監督:松居大悟
出演:池田エライザ、阿達慶、久保田紗友、倉悠貴、山谷花純、大関れいか、森田想、福永朱梨、若林元太、池田永吉、晃平、八条院蔵人
 篠原篤、前田旺志郎、長田庄平(チョコレートプラネット)、マキタスポーツ、町田マリー、津田寛治、尾美としのり、石田ひかり、橋本愛
配給:バンダイナムコフィルムワークス
©2025『リライト』製作委員会