佐藤新(IMP.)×渡邉美穂 W主演映画『青春ゲシュタルト崩壊』の本編冒頭映像が解禁された。
スターツ出版が運営する小説サイト「野いちご」にて、小説コンテスト「野いちご大賞」の第5回大賞作品、丸井とまとの「青春ゲシュタルト崩壊」(スターツ出版文庫)を実写映画化。W主演には佐藤新(IMP.)と渡邉美穂。派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖を演じるのは、IMP.のメンバーでありセンターを務める佐藤新。ある日、自分の顔が認識できない【青年期失顔症】になってしまう間宮朝葉を演じるのは、女優として幅広く活躍をしている渡邉美穂とフレッシュな2人が全力で挑んだ。脚本を務めるのは三浦希紗。
今回、本作の公開を記念して約2分の冒頭映像が解禁された。映像では、印象的な水音とともに、水槽の中を泳ぐたくさんの魚たちが映し出される。「学校って水槽みたい。」そう語り始めるのは、渡邉美穂が演じる【間宮朝葉】だ。それに対し、「水槽?」と疑問を投げかける佐藤新演じる【朝比奈聖】の言葉が続き、大勢の生徒が登校していく校内の様子と魚たちが映し出されていく。美しい姿で水槽の中を優雅に泳ぎ続ける魚たちと、生徒が行き交う校内の様子が重なるように描き出される幻想的な映像は、観る者を不思議な魅力で惹きつけ、映画の世界に引き込んでいくとともに、朝葉と聖から紡がれる言葉の数々が心に突き刺さる。
「みんな、狭い世界で溺れないように、置いていかれないように必死に泳ぎ続けている。その中で、人の噂話とか、悪口とか…そういうのをエサにしてお腹を満たしているの。」
「そのエサは…毒でしかないな」
「それでも食べちゃうんだよ。」
「なんで?」
「生きるためのエサはそれしかないって、生きる場所はそこにしかないって、思い込んでるから―」
他人に合わせ、自分を押し殺してきたことで【青年期失顔症】を発症、悩みを抱えながらも自分自身と向きあい、少しずつ成長していく朝葉が心の底からこぼしたこの言葉は、年齢や性別を問わず、誰にでも、どこにでも当てはめることができるのではないだろうか。そのほかにも、雨の中、一人で鏡をのぞきこむ朝葉の姿や、夜のプールでうつむく淋しげな聖の様子もあわせて映し出されており、この先2人が出会い、互いに影響を与えていく中で、その表情がどう変わっていくのかも気になるところだ。朝葉の言うエサを「毒でしかないな」と言える真っ直ぐさと、穏やかに、包み込むように朝葉を気にかける言葉をつなげる聖の優しさも感じられる映像となっている。
聖役を演じた佐藤は「(原作を読んで)信じられないぐらいグサグサ刺さりました。学校ならではの甘酸っぱさや爽やかさもあるんですけど、聖・朝葉が抱えている人間関係の悩みは学生の方に限らず、大人の方も同じように抱えている方が多いのではないかなと思います。色んな要素が詰まった作品だと感じました」とその魅力を明かしており、「(映画を)観終わった後は、新しい自分になったような、自分の殻を破るきっかけになるような作品になったと思うので、色んな方に観て欲しいです」と本作への想いを明かしている。
朝葉役を演じた渡邉も「(原作を読んで)生きていく中で人は誰もがコミュニティに所属していて、それぞれの人間関係があると思うのですが、その中で、自分はこうでなきゃいけない、みたいな考え方に縛られていたこともあって…。でも本当は選択肢ってたくさんあって、その時自分がどれを選んでもいいんだよっていうのを認めてくれた気がするんです」と語り、「自分が思っている以上に世界って広いんだよ、と教えてくれる作品だなと思います。この作品をみて、少しでも頑張ってみようかなとか、励みになるような作品になればいいなと思っています」と映画公開に向けての気持ちを明かしている。
本編冒頭映像
『青春ゲシュタルト崩壊』は2025年6月13日(金)より全国で公開
出演:佐藤新(IMP.)、渡邉美穂
田辺桃子、新井美羽、水橋研二、濱田龍臣、藤本洸大
戸田菜穂/瀬戸朝香
配給:NAKACHIKA PICTURES
©映画「青春ゲシュタルト崩壊」製作委員会