『見える子ちゃん』の公開御霊舞台挨拶が6月14日(土)にグランドシネマサンシャイン池袋で行われ、原菜乃華、久間田琳加、なえなのが登壇した。

本作は、カドコミ、ニコニコ漫画、pixivコミックでの累計閲覧数8,500万回、国内発行部数300万部を突破した泉朝樹によるホラーコメディ漫画「見える子ちゃん」の実写映画化。主人公・四谷みこ役には、ドラマ&映画『【推しの子】』(2024)にも出演して注目の原菜乃華、みこの親友の百合川ハナ役にはモデルや女優として多彩な才能を発揮し続ける久間田琳加、二暮堂ユリア役にはSNS総フォロワー数700万人を超え現在女優業でも急成長を遂げているなえなの。さらに映画オリジナルキャラクターである権藤昭生役には話題作に立て続けに出演し勢いの止まらない俳優・山下幸輝が加わり、個性豊かなキャスト陣が本作を彩る。

今回行われた舞台挨拶には、主人公・四谷みこ役の原菜乃華、みこの親友・百合川ハナ役の久間田琳加、そして霊能者に憧れる二暮堂ユリア役のなえなのの3人が登壇した。公開2週目を迎え、会場には複数回鑑賞している観客も多く、原は「SNSでまさか泣くと思ってなかったという方もいたり、皆様のおかげで口コミが広まっているんだなと感じています」と感謝を伝え、久間田も「SNSでエゴサして見ていますが、毎日コメントが増えている。嬉しいコメントばかりで、この3人のバランスがよかったというコメントもあり、チームワークの良さが伝わってて嬉しいです」と笑顔を見せた。なえなのも「こんなにエゴサが嬉しいことはない。ずっとSNS見ちゃいます。長い感想の最後に、“なえなのが可愛い”って書いてあることが多くて、最後までじっくり見ちゃいます」と、それぞれ日々SNS上の感想をたくさんチェックしていると明かした。

話題は、以前に原となえなのが参加した霊視芸人・シークエンスはやともの霊視体験の話に。その時の霊視結果では、原は自身に“死霊がついている”と診断され、なえなのは“霊の影響を受けにくい体質”であることが明らかになり、一緒にいると原の除霊になると言われたという。原は「なえなのを待ち受けにすると良いと聞き、待ち受けにしている」と話すと、なえなのは「最近うまくいかないって方はなえなのを待ち受けにしてください!」と会場に呼びかけた。このやりとりを隣で聞いて、霊視を受けていない久間田は、「逆に怖くて知りたくないです…」と安定の怖がる様子をみせた。

イベント終了では途中、不穏な音楽が流れ始め、場内の空気が急にひんやりとしたものに変化。突如、久間田の表情が徐々に曇り、体調不良を訴える事態に…。突然の異変に動揺する原と、神妙な面持ちのなえなの。すると、なえなのが「この会場内に霊がウロウロしているのが見える!」と場内に霊が徘徊していると宣言し、原も霊が近づいていることを感じ取っていたことを明かす。シークエンスはやともお墨付きの除霊パワーを持ったなえなのが「私が除霊してみせる!」と心強い宣言とともに、両手で印を結びながら、九字を唱え除霊を試みる。しかし、久間田を囲む霊は消えず…原も参戦し、手に持ったお祓い棒を大きく振り、なえなのとともにもう一度九字を切る。2人の祈りが届いたのか、ついに“霊”は怯むようにして舞台袖へと退散し、観客から大きな拍手が巻き起こった。霊が去った途端、久間田の顔色がみるみる回復。「元気になったー!ありがとう2人とも!」と笑顔を見せ、原となえなのに向けて感謝の言葉を贈った。

原&なえなのも安堵の表情を浮かべ、和やかなムードが再び場内を包み込んだ。霊が去ってからは、今までにない“除霊”イベントに、「5~6歳から(イベントを)やっているけど、除霊は初めて。舞台をやっている気持ちになりました(笑)」と原。映画の上映中も霊が徘徊していたようで、あまり動揺しない観客たちに驚きをみせるキャスト陣。「映画初見だった方は集中できなかったのでは…」と原が心配すると、何人か手が挙がり、「ぜひもう一回観てください!」とアピールした。

劇中登場する“推しの霊”について尋ねられると、原は「ツトムくんです!」と幼児の霊を挙げ、恐竜が好きだったようで撮影中そのトークで癒されたと語った。久間田は「警備員の霊が怖かった。顔が黒く塗られていて、映像ではモザイクがかかっていてより怖かったです!」と振り返り、なえなのは「神社に出てくる霊。泥沼怪人みたいな霊で怖かったです!」とネタバレギリギリで語った。共演者とのエピソードへ話は移り、「神社の撮影の時、虫がすごくて(京本さんの服の)白に集まって撮影が大変だった。京本さんが虫苦手だったみたいで、可憐にターンして逃げていて美しかった」と逃げる動き一つを取っても美しかったと語った。

久間田は「山下(幸輝)さんはダンスが上手で、みんな山下さんにダンスを習っていた」と話すと、なえなのは同じ山下のプロモーション中の出来事を挙げ、「舞台挨拶は始まる前に打ち合わせしたりするんですが、山下さんがずっと台本を読んでいて。なんて真面目な方なんだって思って、偉いねって言ったら、“活字が好きで”って…変な人って思った(笑)」と天然エピソードに会場からは笑いが起こった。

会場内にもたくさんのリピーターがいることを受け、2回目以降の楽しみ方として、「おばけ屋敷のシーンは本番一発撮りだった。なので役としてじゃなくて、素の状態で楽しんでいると思います」と原。久間田は「霊が憑いているため、青い手を付けながら撮影している。磁石でくっつけているんですが、取れてしまうことが多くて撮影に苦労していました」とさりげなく肩に映る手は多くの人の手助けあって撮影されたことが明かされた。なえなのは「『見える子ちゃん』のSNSはオフショットとかたくさん載っているので、見比べながら観てほしい!」とおススメし、「監督が世間の厳しい声に応えている動画もあるのでぜひ見てほしい」と体を張ったプロモーションをアピール。最後に原が「今日は特殊な舞台挨拶だったと思うのですが…」と語りかけると、会場からは拍手が起こり、「引き続き、何度も観ていただけると嬉しいです!」と舞台挨拶を締めくくった。

【提供写真、オフィシャルレポート】

『見える子ちゃん』は全国で公開中
脚本・監督:中村義洋
出演:原菜乃華
 久間田琳加、なえなの、山下幸輝
 堀田茜、吉井怜/高岡早紀
 京本大我、滝藤賢一
配給:KADOKAWA
©2025『見える子ちゃん』製作委員会