『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』のプレミアイベントが都内で行われ、綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、大倉孝二、迫田孝也、三浦綺羅、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫、三池崇史監督が登壇した。
2003年、小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に児童・氷室拓翔への体罰で告発された。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。20年前、日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件。報道をきっかけに、担当教輸は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けるのであった。第6回新潮ドキュメント賞受賞、福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)を映画化。主人公の薮下誠一を演じるのは綾野剛。共演には柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫ら豪華キャストが勢揃いしている。監督は三池崇史。
本作では、大雨の中で綾野演じる薮下誠一と亀梨演じる鳴海三千彦が対峙するシーンがあるが「14年ぶりに亀ちゃんと対峙する。(共演した)前作でも同じような状態で対峙していて、お互いの成長を確かめ合いながら、この作品のためにできることをお互いに考えていて。長く続けているとこういったご褒美みたいなことが起こるんだな」と感慨深げな様子の綾野。
その撮影では「本当に嵐を呼んでしまった。亀梨和也、ここにありだな」と話す綾野に、亀梨は「直系の先輩ということで、嵐は。ちょっと来てくださった」と笑いを誘った。
さらに亀梨は「ラストカットに向かうところで実際に大雨が降ってきて。立っていて溺れちゃうくらいの感じで」と明かし、「傘とか抑えながら『いくよ、いくよ』と。ライブ感でした。あの一瞬はリアルですごかった」と振り返った。
また、綾野は「そのカットだけ本物なので、見る人が見たら雨降らせすぎだろとか、風吹かせ過ぎだろというのがあると思う(笑)」と笑いつつ「いろんなバランス感覚が整った瞬間、映画の神様っているのかなと思わせてくれる印象的なシーンでした」と語った。
【写真・文/編集部】
『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』は2025年6月27日(金)より全国で公開
監督:三池崇史
出演:綾野剛、柴咲コウ
亀梨和也
大倉孝二、小澤征悦、髙嶋政宏、迫田孝也
安藤玉恵、美村里江、峯村リエ、東野絢香、飯田基祐、三浦綺羅
木村文乃、光石研、北村一輝
小林薫
配給:東映
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