人間が、人間ではなくなる世界――『28年後...』の特別映像が解禁された。
始まりは―― 10,288日前。人間を一瞬で凶暴化させるウイルスがロンドンで流出し、未曾有のパンデミックにより、文明は崩壊。<感染者>は人間性を無くし、人間ではないものに変わり果てた28年後の恐ろしい世界で、感染を逃れたわずかな<人間たち>の命がけのサバイバルを、アカデミー賞®受賞監督のダニー・ボイルとアカデミー賞®ノミネート脚本家アレックス・ガーランドが、徹底したリアリティと緊張感・臨場感を追求して映画化したサバイバル・スリラー『28年後...』。人間が、人間ではなくなる世界――監督のダニー・ボイルと脚本家のアレックス・ガーランドが、シリーズ1作目となる『28日後...』で描きたかったのは、現実に起こり得るパンデミックの恐怖。超自然的な生き返った死体<ゾンビ>ではなく、ウイルスに感染して凶暴化した<生きる人間>たちの物語だ。
本作では、『教皇選挙』でアカデミー賞®主演男優賞にもノミネートされた名俳優レイフ・ファインズが不気味な博士ケルソンを熱演している。その正体は謎に包まれたままだったが、今回、ケルソンを演じたレイフがその役どころについて、その姿から受ける印象とはまったく違うキャラクターであることを明かす特別映像が解禁された。
スティーブン・スピルバーグ監督作『シンドラーのリスト』や『イングリッシュ・ペイシェント』、超話題作となった『教皇選挙』でアカデミー賞®主演男優賞にノミネートされている実力派俳優のレイフ・ファインズ。『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート役や「007」シリーズでのM役など、様々なキャラクターを自在に演じ分けてきたレイフは、本作では全身にヨウ素を塗りたくっているという不気味な見た目のケルソン博士を演じている。だが、その姿から受ける印象とは裏腹に、彼はパンデミックを経験したダニー・ボイル監督と脚本のアレックス・ガーランドが、本作のテーマを託した人物だ。
ケルソンは感染者のはびこる危険な本土で、28年間一人で生き抜いてきた人物だがレイフは「ケルソン博士は医師であり、人道主義者だ。慈愛に満ちた人物だよ」と、その見た目からは想像できないキャラクター像を解説。ケルソン博士は“メメント・モリ”=“死を想え”という、死に対する儚い考え方を持っており、レイフは「彼は死を否定しない。彼は28年間たった1人で生きてきた。とても深みのある人物だと思う。気味の悪い男だが、複雑な内面を持っている」と明かし、過酷な環境で孤独に生きてきたと語っている。
そんなケルソン博士は、アーロン・テイラー=ジョンソン演じるジェイミーの息子スパイクとその母アイラと、本作の象徴的な場所の一つである“ボーン・テンプル”で出会う。この場所は名前についている通り、何万本もの骨と頭蓋骨が積み上げられており、死者を分け隔てなく弔う場所となっている。ケルソン博士が語る“メメント・モリ”=“死を想え”という言葉を想起させる。彼の恐ろしい見た目とは裏腹に、ケルソンはその言葉通り、身を粉にして死者を弔っており、その姿からはレイフが語るように「慈愛に満ちた」性格が表れてもいる。そんな、複雑な内面を持つレイフ演じるケルソンが、本作でスパイクやアイラに何をもたらしどのような活躍を果たすのかに注目だ。
特別映像
『28年後...』は全国で公開中
監督/プロデューサー:ダニー・ボイル
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、レイフ・ファインズ、ジョディ・カマー、アルフィー・ウィリアムズ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント