阿部寛主演の日本×台湾共同製作映画『キャンドルスティック』の本編映像が解禁された。

天才ハッカー・野原(阿部寛)は、ハッキングによる株価操作の罪で刑務所に収監されていた。そんな彼の前に現れたのはFXトレーダーの杏子(菜々緒)。一方、サイバー大国・台湾のリンネ(アリッサ・チア)は、野原の卓越した技術を利用し、FX市場で巨額の利益を得ようと企む。その作戦とは、金融取引の番人である「AIを騙す」こと――。決行日は、日本に新天皇が誕生し、金融機関が最も警戒を緩める2019年5月某日。杏子は野原に、自らと同じ「共感覚」を感じ取り、計画をサポートすることを決意。そして、かつての仲間たちも次々と呼び戻されていくのだが…。本作で描かれるのは、「騙し、騙され」金が巡る世界の縮図。日本、台湾、イラン、ハワイ――世界4か国6都市を舞台に、美しき男女が仕掛けるスリルと策略が交錯するマネーサスペンス。罠にはめられ、すべてを失った元・天才ホワイトハッカーで“AIを騙す”計画の発案者・野原を演じるのは阿部寛。FXトレーダーで、野原にも自分と同じ共感覚を感じ、計画をサポートする杏子を菜々緒、杏子の元夫で数学者の功を津田健次郎が演じる。

俳優・阿部寛が、2025年に芸能生活40周年という節目を迎える。1985年にモデルとしてキャリアをスタートし、俳優へと転向して以降、幅広い役柄を演じながら唯一無二の存在感を築いてきた。数々の話題作で圧倒的な存在感を放ってきた阿部は、コミカルな役柄から重厚な人物像まで自在に演じ分け、世代を超えて支持を集め、今では国民的俳優と言っても過言ではない。そんな阿部が本作で演じるのは、元天才ハッカーの野原賢太郎。世界4か国6都市を舞台に、AIを騙して巨額の金を奪うという前代未聞の計画を企てる、阿部寛史上最もダークでスリリングな役どころに挑んでいる。

解禁された本編映像では、服役を終えた野原がヒロイン・杏子(菜々緒)と出会い、静かで穏やかな日常を手に入れたかに見える。しかし、その安息は長くは続かず、旧友・ルー(リン・ボーホン)からの電話で、かつての仲間たちが再び動き出していることを知る。ルーを通じて明らかになるのは、自らの罪を野原に押し付け、なおも自身の野望のために、野原たちを集めて再び一儲けしようと企むリンネ(アリッサ・チア)の存在。阿部演じる野原は、「どこまで強欲な女なんだ!」と英語で怒りを爆発させ、これまでにない激しい感情をむき出しにする迫真の演技に、40年のキャリアで培った厚みと覚悟がにじむ内容となっている。また合わせて公開された、キャラクター映像では、「阿部寛、史上最高に天才で、最低のろくでなし」という文字が大きく踊り、寝泊まりをしている車中で酒をあおる驚きの姿が明かされ、最後には菜々緒演じる杏子と抱き合うシーンも。

本作について阿部はAIという題材について「とても面白いですよね。現代的で一味違う新鮮さがある」と語る。そして自身が金融の世界で騙されて刑務所に入った過去を持つ男を演じたことも合わせ「AIという論理と知性が支配する世界の中で、彼が知略を駆使して相手を追い詰めていく。その頭脳戦としての面白さにすごく惹かれました」と振り返るように、一瞬たりとも目が離せない展開が待ち受けている。

またヒロイン杏子役を務める菜々緒は、阿部に関して「阿部さんは英語のセリフが多い役柄だったのですが、それを完璧にこなしていらっしゃいました。大変な場面が続く中でも私に声をかけてくださり、「これまででどんな作品が大変だった?」といったお話もさせていただき、とても嬉しかったです。そうした気遣いが本当にすごいなと感じましたし、座長として現場の雰囲気づくりや、スタッフとのコミュニケーションを大切にされる姿にも大きな刺激を受けました。」と阿部の座長ぶりに感激すると共に大絶賛。
善と悪が交錯するスリリングな世界で、“影”を背負いながらも理知で突き進む主人公・野原を演じる阿部寛の新境地が幕を開ける。果たして、AIすら欺く“知の逆襲劇”の衝撃の結末に注目だ。

さらに映画『映画キャンドルスティック』の初日舞台挨拶が7月4日(金)に新宿バルト9で行われることが決定した。阿部寛、菜々緒、サヘル・ローズ、津田健次郎、 YOUNG DAIS、米倉強太監督が登壇する予定。

本編映像・阿部寛ver
阿部寛キャラクター映像

『キャンドルスティック』は2025年7月4日(金)より新宿バルト9ほか全国で公開
監督:米倉強太
出演:阿部寛、菜々緒、アリッサ・チア、サヘル・ローズ、津田健次郎、リン・ボーホン、YOUNG DAIS、マフティ・ホセイン・シルディ、デイヴィッド・リッジス、タン・ヨンシュー
配給:ティ・ジョイ
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