青春ホラーエンターテインメント『見える子ちゃん』のおばけ屋敷メイキングツアー特別映像と学園生活オフショットが解禁された。

本作は、カドコミ、ニコニコ漫画、pixivコミックでの累計閲覧数8,500万回、国内発行部数300万部を突破した泉朝樹によるホラーコメディ漫画「見える子ちゃん」の実写映画化。主人公・四谷みこ役には、ドラマ&映画『【推しの子】』(2024)にも出演して注目の原菜乃華、みこの親友の百合川ハナ役にはモデルや女優として多彩な才能を発揮し続ける久間田琳加、二暮堂ユリア役にはSNS総フォロワー数700万人を超え現在女優業でも急成長を遂げているなえなの。さらに映画オリジナルキャラクターである権藤昭生役には話題作に立て続けに出演し勢いの止まらない俳優・山下幸輝が加わり、個性豊かなキャスト陣が本作を彩る。

今回、物語の軸を作る劇中の文化祭の出し物“おばけ屋敷”を主人公・みこを演じた原菜乃華が直々に紹介する、おばけ屋敷メイキングツアー特別映像と学園生活オフショットが公開された。この映像は本作の撮影をしていた2024年に撮られたもので、本作の美術を担当した久渡明日香氏とともに、ロケ地である校舎のなかに一から手作りされたおばけ屋敷を巡り、美術のポイントを交えて紹介するだけでなく、愛とこだわり、そして地道な努力によって完成される映画制作の裏側を捉えた貴重な内容となっており、併せて解禁されたオフショットでは美術スタッフが一から作り上げた“学校”のなかで自然体の姿を見せるキャストたちが捉えられている。

実は本作のストーリーにおいておばけ屋敷は重要なテーマの1つ。本作のメガホンをとった中村監督が作品のオファーを受けた時に原作は3巻が発売されたばかりで、3巻までの内容を基に脚本制作を始め、原作2巻に描かれていたおばけ屋敷から着想を得て、映画オリジナル要素に文化祭準備を入れ込んでいったそう。初稿の段階ではおばけ屋敷をメインの要素と考えていなかったが、ネットでの調査や知人の若手俳優や近所の高校生へヒアリングを重ね、メインの要素に据えることとなった。「物事に向き合わない人が向き合う話にしたいと思った」と中村監督が明かしており、親友を救うために霊と向き合うだけではなく、面倒な文化祭準備にも向き合っていく、鑑賞者の心を打つストーリーが完成した。

そんな物語としても重要なテーマとなっている文化祭のおばけ屋敷だが、どんなこだわりが詰まっているのだろうか。おばけ屋敷のルートに沿ってハンディカメラを持った原が、こだわりの詰まった空中に浮いているガイコツや落ちてくる蜘蛛などを紹介していくが、段ボールに描かれた不気味な目が登場すると久渡は足を止め、「国語の授業中にみんなに作ってもらったやつがちょこちょこあるんですよ。実際にシーンの中で作ってもらった」と、高校の文化祭らしく劇中で生徒たちが善(京本大我)の受け持つ授業中に作った装飾がそのまま使用されていることを明かす。また、光の取り入れ方にも工夫が凝らされており、窓を真っ暗にすると、部屋全体が暗い空間になってしまうため、カラフルなステンドグラスを取り入れて空間を明るく演出。人を驚かすことを目的とした飛び出す仕掛けにもミイラ化したキューピーちゃんや包帯を巻いたぬいぐるみを登場させて、“怖いだけではない女子高校生らしいかわいさ”をテーマにしていることを久渡は語る。

根っからの怖がりな原も「絵とか色とかもすごくおしゃれでかわいい!」と目を輝かせながらおばけ屋敷を見まわしており、併せて解禁されたオフショットでも、劇中の“霊”に怯えるみこの日常ではなかなか見せることができなかった、リラックスした楽し気な表情を垣間見ることができる。おばけ屋敷レポートはさらに続き、劇中でみこが作っていた<みこ柳>(※命名:原)のオブジェや、口が大きく切り取られたウサギの看板に取り入れられた仕掛けなどが紹介されると、久渡は笑顔で「ハナ(久間田琳加)をギャーギャー言わせたい」と熱い意気込みを語った。そんな久渡の努力が実り、本作のプロモーション中に、なえなのによって「本気でウサギ(の仕掛け)にハナがビビり散らかしていた」と暴露されており、久渡のハナを怖がらせたいという目標はしっかりと果たされたようだ。

青春、ホラー、そしてヒューマンドラマが絶妙に融合し、おばけ屋敷に遊びに行くような楽しさと怖さが詰まった映画『見える子ちゃん』。原菜乃華、なえなの、久間田琳加、山下幸輝といった若手実力派俳優たちの熱演と、中村義洋監督による巧みな演出だけでなく、劇中に登場するおばけ屋敷をはじめとする美術の裏側にもご注目いただき、劇場でその細部まで宿る本作への愛を堪能していただきたい。

おばけ屋敷メイキングツアー特別映像

『見える子ちゃん』は2025年6月6日(金)より全国で公開
脚本・監督:中村義洋
出演:原菜乃華
 久間田琳加、なえなの、山下幸輝
 堀田茜、吉井怜/高岡早紀
 京本大我、滝藤賢一
配給:KADOKAWA
©2025『見える子ちゃん』製作委員会