那須高原に佇む小さな診療所で繰り広げられる笑いあふれる人情喜劇――『また本日も休診～山医者のうた～』の全キャストが発表され、併せてメインビジュアルが解禁された。

医師・見川鯛山が村人たちと繰り広げる日常を描いた『田舎医者』シリーズ。作者である見川鯛山が実際に体験した出来事をもとに、豊かな自然と人間の営みを描いたエッセイは、地方特有の医療事情や、患者との人間関係、医師としての葛藤などを軽妙に書き出し、「医療もの」の枠を越え、今なお多くの支持を集めている。2025年10月～11月に全国4都市での上演が決定している本作。今回、全キャスト及びメインビジュアルが解禁された。昭和50年代の懐かしさや人々の温かみを感じさせる医師・見川鯛山（柄本明）と村人たちが集った賑やかなビジュアルとなっている。

また既に発表されている柄本明、渡辺えり、江口のりこ、佐藤B作、笹野高史らに続き、個性豊かな村人を演じるオールキャストが発表された。ミュージカルからストレートプレイまで、ジャンルを問わず次々と話題の舞台に出演し続ける林翔太、テレビから舞台、雑誌まで幅広く活躍を見せる市川美織をはじめ松金よね子、花王おさむ、矢部太郎、星野園美、佐々木春香、大西多摩恵と演技派実力俳優たちが勢ぞろい。なお、本作の音楽はパスカルズが担当し、四季が移ろいゆく山村の様子を色鮮やかな音楽で描き出す。

ストーリー

昭和50年代、那須高原のてっぺんに建つ見川医院。医師・見川鯛山（柄本明）は地域医療に尽力…するはずが、診療所にはまたもや「本日休診」の札が…。今日も悪友の大工・六さん（佐藤B作）と狩猟やパチンコ三昧で、仕事はそっちのけ。おかげで茶畠巡査（笹野高史）や村人たちには「ヤブ医者」と呼ばれる始末なのである。そんな鯛山を尻に敷きながら、明るく支えるのは、勝気で情に厚い妻・テル子（渡辺えり）。村には、山奥で一人暮らしをする阿久津民代（江口のりこ）、村一番の貧乏人である茂（林翔太）と妻・ナツ（市川美織）など、ひと癖もふた癖もある住民たちが暮らしている。そんな中、村を揺るがす騒動が――。豊かな自然を誇る鷲ッ羽山に、リゾート開発の話が持ち上がったのだ。山の売却に反対する民代は、村人たちから疎まれるが、鯛山は彼女の自然への想いに心を動かされる。一方で、村の未来を考えれば開発も無視できず、葛藤の日々が続く。広大な高原に四季が移ろいゆく山村で、繰り広げられる笑いと涙の人間模様とは…。

『また本日も休診～山医者のうた～』

【原作】見川鯛山
【脚本・演出】田村孝裕
【音楽】パスカルズ
【出演】柄本明、渡辺えり、江口のりこ、佐藤B作、笹野高史
　林翔太、市川美織、松金よね子、花王おさむ、矢部太郎、星野園美、佐々木春香、大西多摩恵
　西本竜樹、中田浄、春可直子、上原奈美、西村喜代子、小島久人

福岡公演
会場：博多座（福岡県福岡市博多区下川端町2-1）
日程：2025年10月11日（土）～10月15日（水）
東京公演
会場：明治座（東京都中央区日本橋浜町2-31-1）
日程：2025年10月23日（木）～11月2日（日）
宇都宮公演
会場：栃木県総合文化センターメインホール（栃木県宇都宮市本町1-8）
日程：2025年11月6日（木）
山形公演
会場：やまぎん県民ホール大ホール（山形県山形市双葉町1丁目2-38）
日程：2025年11月22日（土）