バカリズム脚本×山田裕貴主演映画『ベートーヴェン捏造』の特報映像第2弾と新ビジュアルが解禁され、併せて新キャストが発表された。

19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った歴史ノンフィクションの傑作『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫刊)を基に実写映画化した本作。偉大なる天才音楽家ベートーヴェン。誰もが知るそのイメージは秘書による“でっちあげ”だった―。世の中に伝わる崇高なイメージを“捏造”したのは、彼の忠実なる秘書・シンドラー。憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、彼の死後、“下品で小汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才音楽家(嘘)”に仕立て上げる。シンドラーはどうやって真実を嘘で塗り替えたのか―。脚本を務めたのはバカリズム。監督は関和亮。ベートーヴェンへの愛が重すぎる忠実なる秘書・シンドラーを演じるのは山田裕貴。愛ゆえに暴走していくシンドラーの姿を情熱的に、時に切なく演じる。そして、シンドラーから熱烈に敬愛されるベートーヴェンを演じるのは古田新太。

今回、新ビジュアル&特報映像第2弾で新たに登場する個性豊かな俳優陣が発表された。新たなビジュアルでベートーヴェンを敬愛するシンドラーの背後に映るのは、シンドラーに疑惑を抱くアメリカ人音楽ジャーナリスト【セイヤー役】の染谷将太。『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』(24)、『BAUS 映画から船出した映画館』(25)など数々の話題作に引っ張りだこで、山田とは今年10月に公開する映画『爆弾』でも共演。ビジュアルでは染谷演じるセイヤーのシンドラーへの懐疑的な鋭い視線が光る。

さらに、ベートーヴェンが愛した晩年の秘書【ホルツ役】に、『大きな玉ねぎの下で』(25)、『パリピ公明 THE MOVIE』(25)の神尾楓珠、ベートーヴェンから寵愛を受ける甥【カール役】に、『わたしの幸せな結婚』(23)、「ホットスポット」(25/NTV)の前田旺志郎と注目の若手俳優が脇を固め、ベートーヴェンに心酔するシンドラーとの複雑な人間模様が期待できそうだ。

また、シンドラーのことが疎ましいベートーヴェンの弟【ヨハン役】に、 「ノンレムの窓 2023・夏 『夕暮れ時の葛藤』」(23/NTV)、『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』(25)の小澤征悦。ベートーヴェンの最期に立ち会う旧友【ブロイニング役】に、『BAD LANDS』(23)、「波うららかに、めおと日和」(25/CX)の生瀬勝久。ベートーヴェンが遺した中でも最も有名な楽曲のひとつ、通称『第九』初演時のコンサートマスター【シュパンツィヒ役】に、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」シリーズ(21-25/TBS)、「ノンレムの窓 2025新春」(25/NTV)の小手伸也

耳の聞こえないベートーヴェンが『第九』初演時に指揮をする際、サポートとして副指揮を担当した【ウムラウフ役】に、「ブラッシュアップライフ」(23/NTV)、「ホットスポット」(25/NTV)の野間口徹。そして、ベートーヴェンが信頼する友人で、シンドラーが共同で伝記執筆を持ち掛ける【ヴェーゲラー役】に、『地獄の花園』(21)、『スオミの話をしよう』(24)の遠藤憲一。数々のバカリズム作品を彩ってきたバイプレーヤーズが名を連ね、シンドラーの“ベートーヴェン愛”が奏でる交響曲に音色を添える。

今回解禁された特報映像第2弾は、民衆が愛した天才音楽家・ベートーヴェンの姿と、秘書のシンドラーに暴言を吐きながら卵を投げつける、パブリックイメージとはかけ離れたベートーヴェンの対照的な姿から始まる。小汚く下品なベートーヴェンの人物像を崇高な天才音楽家へとでっちあげ、のちに世界中を巻き込む大騒動へと発展させる本作の主人公・シンドラーが「彼は英雄であり続けなければいけないんです」と偏った思想を明かす場面や、ベートーヴェンほか周囲のキャラクター達が「あいつちょっとおかしいだろ」、「狂信者」、「怖っ」と次々とシンドラーの歪んだ言動にドン引きする様子が盛り込まれ、シンドラーの嘘に気づき始めたアメリカ人音楽ジャーナリストのセイヤーが「あなたは偽りのベートーヴェン像を広めたんですよ!」と怒りをにじませるシーンでは、真実を追究する様子がスキャンダラスに描かれている。ベートーヴェンに心酔するシンドラーの歪んだ愛はやがて暴走し、嘘で塗り固めた“崇高なベートーヴェン”像を創り上げていく…。

なにかを企んでいるかのような狂気的な笑みを浮かべたり、ベートーヴェンへの愛が溢れて思わず顔を覆い照れ笑いをしたりと、様々な顔を併せ持つシンドラーとは一体どんな人物なのか。ベートーヴェンの真実の姿とは、そして、真実はなぜ捏造されてしまったのか?ベートーヴェンの重厚な名曲『交響曲第9番』、通称『第九』に乗せて、ベートーヴェンとシンドラーの蜜月関係、2人を取り巻く個性的なキャラクター達のカットが連なり、バカリズム節が効いた巧みな会話劇への期待感が高まる特報映像となっている。冒頭のシンドラーがベートーヴェンから卵を投げつけられ消沈するシーンは、元々は顔ではなく、身体に向けて卵を投げつけられる演出であったが、山田自らの提案によって卵が顔に直撃することとなった。実際に顔中卵まみれになったシンドラーが、ベートーヴェンの横暴な態度に衝撃と同時にショックを浮かべる表情からは、山田の役者魂が窺え、より一層ドラマチックなシーンに仕上がっている。

特報映像第2弾
染谷将太(アレクサンダー・ウィーロック・セイヤー役/ シンドラーに疑惑を抱くアメリカ人音楽ジャーナリスト)コメント

19世紀ウィーンへのお誘いの連絡をいただいたとき、声を上げて「嘘だろ?」と前のめりになり、セイヤー役と聞いた瞬間には「なんてこった」と仰け反りました。大好きなバカリズムさんの台本を開けると、音楽室に写真が貼ってあるような歴史的人物たちが愛らしく人間らしく描かれており、ニヤニヤが止まりませんでした。関監督の新たな挑戦的な撮影方法は、もはやこれこそ映画でしかできない表現なのではと大興奮でした。魅力にあふれる本作の登場人物たちが奏でる壮大な歴史的ノンフィクションを身近に感じられるこの不思議な世界観。ぜひ劇場のスクリーンで観て、サラウンドスピーカーで聴いていただきたいです!

神尾楓珠(カール・ホルツ役/ ベートーヴェンが愛した晩年の秘書)コメント

題材と脚本にすごく興味が惹かれました。僕自身の撮影日数は少なかったのですが、現代的で今までにないようなセットでの撮影だったこともあって、楽しく参加させていただきました。衣装や髪型にもとてもこだわりを感じました。また、山田裕貴さんと古田新太さんと久しぶりにご一緒できたことも嬉しかったです。きっと新しい発見がたくさんある映画になっていると思うので楽しみにしていてください。

前田旺志郎(カール・ヴァン・ベートーヴェン役/ ベートーヴェンから寵愛を受ける甥)コメント

裕貴さん、古田さんをはじめ、素敵なキャスト陣との共演にわくわくしてました。また、バーチャルプロダクションで作られた世界での撮影も初めてだったのでどうなるのかと楽しみでした。現場では古田さんが色んな話をされていて、特にANNのパーソナリティを古田さんがやられていた時の話などめちゃくちゃで衝撃的なお話をお聞きできて楽しかったです笑 シンドラーを中心にベートーヴェンやその家族を描いていくのが大変おもしろく、今までにないベートーヴェンの物語だと感じました。

小澤征悦(ニコラウス・ヨハン・ヴァン・ベートーヴェン役/ シンドラーのことが疎ましい、ベートーヴェンの弟)コメント

今回オファーを頂いて、バカリズムさん脚本、しかもベートーヴェンの話、なおかつ自分の役どころがベートーヴェンの弟、と言うことで、いろいろ混乱しました(笑)。台本はもちろん面白かったですが、果たしてこのバカリベートーヴェンの世界観を映像化出来るのか、正直想像出来なかったですが、撮影現場に入り、その心配は吹き飛びました。ヨーロッパの映像美、そして古田新太さんのベートーヴェンは、ベートーヴェンにしか見えなかったです。新たなバカリワールド全開!お楽しみに。

生瀬勝久(シュテファン・フォン・ブロイニング役/ ベートーヴェンの最期に立ち会う旧友)コメント

私は、ベートーヴェンの最後を看取る仲の良い友達役だったので仲の良い古田くんを看取るというつもりで演じました。バカリズムさんの脚本は、セリフにしても表現にしてもとっても魅力的で、いくつもアンテナを張り巡らせているので、とても面白いものに仕上がっていると思います。ぜひ劇場でご覧ください。

小手伸也(イグナーツ・シュパンツィヒ役/『第九』初演時のコンサートマスター)コメント

オファーをいただいた際、シュパンツィヒは、“ベートーヴェンより年下ながらヴァイオリンを彼に教えた盟友”とのことで、自分にどこまで演じられるか多少不安はあったんですが、よくよく調べたら“晩年太りすぎてヴァイオリンが弾けなくなった”とあり、ああ人柄採用かと(笑)。現場では、僕はヴァイオリンの練習、野間口さんは指揮、小澤さんは趣味のギターと音楽に囲まれる日々でしたが(笑)、基本的におじさんばかりで心地よかったです。鬼気迫る演奏シーンと、ユルっとした会話シーンの両極を楽しんでいただけたら幸いです!

野間口徹(ミヒャエル・ウムラウフ役/『第九』初演時の副指揮者)コメント

ベートーヴェンについては漫画で読んだ程度の知識しかありませんでしたが、シンドラーによって捏造された人間像だったのかもしれないと思うと恐怖を感じます。ただ、バカリズムさんの脚本で古田新太さんが作り上げたベートーヴェンは、腹立たしくも愛おしい人間になっています。きっと皆さんが知っているベートーヴェンより好きになって頂けると思います。

遠藤憲一(フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー役/ベートーヴェンが信頼する友人、シンドラーが共同で伝記執筆を持ち掛ける)コメント

ベートーヴェン。初めて心奪われたのは17歳の時。交響曲第3番エロイカ。衝撃的だった。苦悩から歓喜のベートーヴェンの世界に涙した。そして今回、この作品の話をいただいた。大好きなベートーヴェンの話だからやりたいけど、、、ドイツ人の役だという。舞台ならまだしも映画だ。どういうこと???まぁでもバカリズムさん脚本と関監督、この二人なら間違いなく何かやってくれるはず。そして撮影当日。なんかしれっと全部成立していた!楽しい作品になっています!

『ベートーヴェン捏造』は2025年9月12日(金)より全国で公開
監督:関和亮
出演:山田裕貴、古田新太、染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、生瀬勝久、小手伸也、野間口徹、遠藤憲一
配給:松竹
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