“日本の原爆研究”を背景に時代に翻弄されながらも全力で駆け抜けた若者たちの等身大の姿を描いた青春グラフィティ『映画 太陽の子』が、戦後80年を迎える今年、特別版として8月29日(金)より期間間限定公開が決定した。

本作の監督・脚本は「青天を衝け」など多くの話題作を手がけてきた名手・黒崎博。彼が10年間大切に温め続けたこの企画に共鳴し、柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、田中裕子、國村隼、イッセー尾形、山本晋也、そしてピーター・ストーメアが参加。音楽にはアカデミー賞®5部門ノミネートの『愛を読むひと』のニコ・ミューリー、サウンドデザインに『アリー/ スター誕生』のマット・ヴォウレスと、ハリウッドスタッフが続々と参加した本作。さらに主題歌を、製作陣の熱い想いを受け止めた福山雅治が担当し、心に沁みるバラード「彼方で」で物語を深く彩る。

本作は、76回目の“広島原爆忌”を迎えた2021年8月6日に全国で公開され、本作の持つ問いかけに対して今観るべき作品として、そして描かれる若者たちの感情に共感、深い感動、鑑賞体験に、熱い口コミが拡がり、観客動員数は17万人動員、興行収入も2億円を突破、累計270館で上映される社会現象となった。公開から4年、戦後80年を迎える今年、未来へ向けてのメッセージが詰まった、心に残り続ける物語が未公開メイキング映像を加え、期間限定で映画館の大スクリーンでよみがえる。

特別版の予告編では、本編後にスクリーンで上映されるスペシャルメイキング映像の一部が解禁された。柳楽、有村、三浦の本作に対しての想いと共に広島、撮影の風景が映し出されていく。壮大なスケールと圧倒的なクオリティで描かれる時代に翻弄された若者たちの心に刻まれる青春グラフティ。80年の時を経て、今を生きる私たちへ伝え続けていく、未来に向けたメッセージ『映画 太陽の子 特別版』は

予告編
黒崎博(監督)コメント

「時が経ち、こうしてまた全国の皆さまにこの映画をお届けできることを、心から嬉しく思っています。
観客の皆さん、そしてこの作品に関わってくれたすべての方々に、あらためて感謝の気持ちを伝えたいです。
物語に自身を重ねるように演じてくれた柳楽さん、有村さん、三浦さんたちキャスト、
そしてスタッフ一人ひとりの思いが、この映画には確かに刻まれています。
この4年間で、私たちは少し歳を取り、世界のかたちも変わりました。「映画は時代を映す鏡」という言葉がありますが、今この映画がどんな風景を映し出すのか──。きっと、 かつてと同じではないはずです。 だからこそ、この夏の上映が、今を生きる皆さんに新しい意味で届き、寄り添えるものであればと願っています。」

ストーリー

静かな涙が、あふれる夏になる――悩んで、泣いて、笑った3人の300日。1945年の夏。軍の密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室の若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは原子核爆弾の研究開発を進めていた。研究に没頭する日々の中、建物疎開で家を失なった幼馴染の朝倉世津(有村架純)が修の家に居候することに。時を同じくして、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰郷し、久しぶりの再会を喜ぶ3人。ひとときの幸せkな時間の中で、戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見る修と世津だが、一方で物理学に魅了されていた修も、その裏側にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。そんな二人を力強く包み込む世津はただ一人、戦争が終わった後の世界を見据えていた。それぞれの想いを受け止め、自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、運命の8月6日が訪れてしまう。日本中が絶望に打ちひしがれる中、それでも前を向く修が見出した新たな光とは――。

『映画 太陽の子 特別版』は2025年8月29日(金)より期間限定で公開
監督・脚本:黒崎博
出演:柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、田中裕子、國村隼、イッセー尾形、山本晋也、ピーター・ストーメア、三浦誠己、宇野祥平、尾上寛之、渡辺大知、葉山奨之、奥野瑛太、土居志央梨

配給:イオンエンターテイメント
©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ