1945年、夏―原爆投下直後の長崎を舞台に、被爆者救護にあたった若き看護学生の少女たちの“青春”を描く映画『長崎―閃光の影で―』の東京プレミア上映会の開催が決定し、併せて本編映像が解禁された。

太平洋戦争末期の1945年、日本赤十字社の看護学校に通う17歳のスミ(菊池日菜子)、アツ子(小野花梨)、ミサヲ(川床明日香)は、空襲による休校のため長崎へ帰郷。8月9日11時2分、長崎市に原爆が落とされたことで、家族や恋人と過ごす彼女たちの日常は一変する。久しぶりに帰郷した長崎で過酷な体験をすることになる看護学生の田中スミを演じるのは、本作が映画初主演となる菊池日菜子。あどけなく清らかな存在感を放つ等身大の姿は、戦争の落とす暗い影との対比を浮かび上がらせる。スミの幼馴染であり看護学校の同級生・大野アツ子を演じるのは小野花梨。確かな演技力に定評のある小野が、本作では人一倍強い信念を持って被爆者救護にあたる少女を熱演。同じくスミの幼馴染で看護学校の同級生・岩永ミサヲ役に川床明日香。本作では、クリスチャンである自らの信仰心と現実のはざまで葛藤する少女という複雑な役どころに挑戦する。

7月22日(火)に東京における初上映となる東京プレミア上映会の開催が決定した。東京プレミア上映会には菊池日菜子、小野花梨、川床明日香、南果歩と松本准平監督が登壇予定。チケットは7月9日(水)18:00に発売開始される。本作が映画初主演となる菊池日菜子は、17歳の看護学生・田中スミを演じた。等身大のあどけなさゆえ、溢れかえる被爆者たちを前に無力感にさいなまれながらも懸命に救護活動に奔走する。小野花梨は、誰よりも努力家ゆえ人一倍強い信念を持って救護にあたる、スミの幼馴染である大野アツ子を熱演した。川床明日香は、スミの同級生でクリスチャンとしての信仰心と現実のはざまで葛藤する岩永ミサヲという複雑な役どころに挑戦。南果歩は、物語の終盤でスミと運命的な出会いを果たす南原令子を演じた。そして、本作で共同脚本も務めた松本准平監督は、長崎出身の被爆三世でもあり、「祖父の被爆体験を受け継ぎ、平和を次世代に伝えるためにこの映画を作った」と語っている。戦争の記憶を未来に繋ぎ、平和の尊さを再認識できる作品に仕上がった本作の魅力や、撮影時のエピソードなどをたっぷり語る。

併せて解禁された本編映像は、1945年春、空襲による休校のため大阪から長崎に帰ってきたばかりのスミとアツ子とミサヲの3人が、“グリコ”で盛り上がる映画序盤のワンシーンを切り取っている。大阪の空襲被害を心配しながらも、気心の知れた3人のいきいきとした雰囲気や17歳の少女らしい等身大の無邪気さが伝わるシーンとなっている。同時に、繰り広げられる会話を通じて、父親思いのミサヲ、正義感の強いアツ子、そしてどこかおっとりとしたスミというキャラクターの違いも明確に。このあと3人はそれぞれの家に戻り、戦時下ながらも平穏なひとときを過ごすことになるが…。

演じた菊池、小野、川床の3人が初めて揃った日に撮影されたこのシーンは、松本監督の演出へのこだわりが活かされたといえる場面でもある。初共演となる3人がクランクイン前に一堂に会す機会が1日のみだったことから、監督は、役に対するアプローチや演技指導ではなく“当時の子供たちの遊び”を3人で一緒にやってみたそうで、それは3時間にも及んだ。選択したのは、曰く「短い時間でも盛り上がれる」と考えた“ゴム跳び”と、本作の準備のために見直した高畑勲監督の名作『火垂るの墓』で幼い節子が刺繍をする場面からインスピレーションを得た“刺繍”。監督は、この理由として「まずは、3人の心の距離を近づけることを優先したいと考えました。そして、物語当時のことに思いを馳せる機会としても効果的だと思ったんです」と振り返っている。

本編映像
『長崎―閃光の影で―』東京プレミア上映会

開催日:2025年7月22日(火)18:30の回上映前 舞台挨拶(舞台挨拶終了後、上映開始)
登壇予定者:菊池日菜子、小野花梨、川床明日香、南果歩、松本准平監督
※登壇者は予告なく変更になる場合がある。
チケット料金:2,200円(税込)※プレミアボックスシート3,200円(税込)
※全席指定
※各種前売り券・特別鑑賞券、各種招待券使用不可
会場:TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12(東京都千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル地下)
チケット発売:
【一般発売(先着)】
受付期間…7月9日(水)18:00~7月22日(火)16:30
※限定数の販売につき無くなり次第終了。
販売ページ: こちら

『長崎―閃光の影で―』は2025年7月25日(金)より長崎で先行公開、8月1日(金)より全国で公開
監督:松本准平
出演:菊池日菜子
 小野花梨、川床明日香
 水崎綾女、渡辺大、田中偉登、加藤雅也、有森也実、萩原聖人、利重剛/池田秀一、山下フジヱ
 南果歩 美輪明宏(語り)
配給:アークエンタテインメント
©2025「長崎―閃光の影で―」製作委員会