連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』で“はみ出し者”たちが結集する志の砦〈梁山泊〉を率いる頭領のひとり、晁蓋役を反町隆史が演じることが発表された。
壮大なスケールと緻密な人間描写で圧倒的支持を誇る巨匠・北方謙三の『水滸伝』。シリーズ累計発行部数は1160万部を突破し、未だかつて映像化されていない大河小説の金字塔が、連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』として、日本ドラマ史上、規格外のスケールで完全映像化。WOWOWにて2026年に放送・配信開始される。『水滸伝』は、腐敗した世を憂い、法に背いてでも正義を貫こうとする“はみ出し者たち”の叛逆の物語。現代にも通じる「理不尽な権力に抗う意志」と「仲間との絆」が、壮大な群像劇として描く。
今回、そんな“はみ出し者”たちが結集する志の砦〈梁山泊〉を率いる頭領のひとり、晁蓋(ちょうがい)役を反町隆史が務めることが発表された。民に慕われる義の心と、烈火の如き闘志をあわせ持つ晁蓋は、物語のもう一人の中心人物。信頼で人を動かす“光を灯すカリスマ”・宋江(織田裕二)とともに、梁山泊を率いて腐敗した国家権力に立ち向かっていく。
義に生きる姿勢と圧倒的な武勇で“托塔天王(たくとうてんおう)”の異名を取る男・晁蓋。民衆からの人望と苛烈な闘志でまとめ上げる、まさに“闘志”の頭領である。元より激情に満ち、理不尽に満ちた世の中に対して牙を剥いてきた晁蓋だが、宋江が書き記した世直しの書『替天行道』に出会い、同じ志を持つ仲間として彼と出会う。静と動、水と火——まったく異なる資質を持つ二人の頭領が体制に反旗を翻した者たちが集う志の砦<梁山泊>で並び立ち、国家権力に立ち向かう大いなる叛逆の物語が動き出す。
晁蓋を演じるのは反町隆史。「GTO」シリーズや「相棒」シリーズなど、数々の名作で唯一無二の男らしさを体現し、観る者を惹きつけてきた反町が、満を持して本作に参戦する。織田裕二とはTVドラマ「SUITS/スーツ2」(2020)以来約6年ぶり、2度目の共演となる。この2人が、それぞれまったく異なるリーダー像を体現し、黄金タッグとして壮大な群像劇を牽引していくこととなる。
解禁されたビジュアルでは、刀を携え、馬に跨って戦の最前線を突き進む晁蓋の雄姿や、 民を奮い立たせるように激しく檄を飛ばす頭領としての姿が映し出され、 義と激情を併せ持つ“叛逆の英雄”の存在感が強烈に刻み込まれている。また、解禁に先駆けて公式SNSで投稿されたのは、 賊徒として素性を隠す晁蓋(托塔天王)が、仮面を被って佇む異様な姿。 その不穏なビジュアルは「一体誰が演じているのか?」とファンの間で話題を呼び、 解禁前夜の“匂わせ投稿”として注目を集めていた。反町が粉骨砕身の覚悟で作り上げる晁蓋。その熱き魂が、梁山泊という叛逆の舞台で燃え上がる。理不尽で混沌とした世の中に立ち向かい、仲間たちと新たなる未来を切り開いていく——観る者の心を突き動かす熱き下克上の叙事詩に期待が高まる。
反町隆史 コメント動画
反町隆史(晁蓋役)コメント
2年前、ものすごい熱量でオファーをいただきました。
「反町隆史の晁蓋が見たい。ずっと夢だったんです」
そう言われたのは、俳優人生の中で初めてのことでした。
軍略と統率力に優れ、叛乱の先頭に立って突き進む晁蓋は、まさに英雄。
晁蓋という漢に心を奪われ、演じることの歓びが、役そのものを育て、やがて自分をも育ててくれました。
織田裕二さんをはじめ、キャスト・スタッフと一丸となって撮影に挑んだ壮大で熱い、この作品を皆様にお届けできるのが今から楽しみです。
「北方謙三 水滸伝」是非、ご期待ください。
若松節朗(監督)コメント
反町隆史は面白い男である。芝居も素も堪らなく面白いのだ。
仮面を被った、馬上での静かで異様な佇まい。派手なブルーの衣装に包まれたビジュアルがここまで似合う男はいない。
その圧巻の姿に、つい笑みが浮かんでしまう。
そして、反町隆史は照れ屋でもある。
普段、余り多くを語らない控えめな彼の、今回の任務は、とてつもなく重い。織田裕二と一緒に世直しに挑むもう一人のカリスマで、静なる宋江とは対極にして、果断で統率力抜群。動なる軍略の雄を演じなければならないのだ。
義侠心に厚く厳格な強い男を荒ぶって匂わせて欲しい。それでいて、どこか楽観的でニヒルな笑いも見せて欲しい。
何とも難しい役どころではあるが、カレーを食べている様な爽やかさも出してくれるので実に嬉しい。
眩い程の「生きる光」を発し続ける晁蓋も、反町隆史とダブって見えるから不思議である。
反町隆史が楽しんで演じている晁蓋に御期待下さい。
連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』は2026年にWOWOWで放送・配信
監督:若松節朗、村谷嘉則、佐藤さやか
出演:織田裕二、反町隆史 ほか
©北方謙三/集英社 ©2026 WOWOW