『君がトクベツ』の追加舞台挨拶が7月11日(金)にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行なわれ、山中柔太朗、大久保波留が登壇した。

原作は、「ヒロイン失格」「センセイ君主」「あたしの!」(全て集英社マーガレットコミックス刊)など、数々の大ヒット漫画を生み出し、多くの女性読者に共感と親近感、切なさと感動、癒しと勇気を与え続けている幸田もも子の2025年1月に完結した最新作。過去のトラウマからイケメン嫌いになった黒髪メガネの陰キャ女子、若梅さほ子(畑芽育)がある日偶然出会ったのは、誰もが知る国民的アイドルグループ「LiKE LEGEND」(ライクレジェンド)のリーダー桐ヶ谷皇太(大橋和也)だった。まさかの出会いと恋愛模様、皇太所属の「LiKE LEGEND」のメンバーも登場し…誰もが何度も憧れる胸キュンシチュエーションで全女子の心を掴んできた大人気恋愛漫画、待望の実写映画化となる。W主演として主人公・若梅さほ子を演じるのは畑芽育、そしてもう一人の主人公・桐ヶ谷皇太を演じるのはなにわ男子のリーダー・大橋和也。原作漫画のファンを公言していた大橋は、本作が映画初主演となる。

冒頭の挨拶で、山中のおなじみの「今日の俺、何点?」という問いかけに客席は「100点!」とレスポンス。大久保も「みんな、波留のトリコになる?」、「なるー!」というファンとのおなじみのコール&レスポンスを行ない、さらに「柔太朗くんと一緒ということで、やりたいことがあるんです。僕の役(=優生)が“優等生の微笑み王子”と呼ばれていて、メンバーカラーも白なので、僕が(コールを)言ったら『優生さま!』って言ってください」とファンと山中にお願い。「俺と言えば?」、「優生さま!」、「王子と言えば?」、「優生さま!」、「白銀の……クリスタルホワイト・榛名優生です。今日の俺、何点?」、「100点!」と山中を意識したコール&レスポンスを見事に披露し、会場を沸かせた。

本作が初共演となった2人はだが、初めて顔を合わせた時のことを尋ねると、大久保は「覚えています。バスに乗り込むシーンで、僕がクランクインした日でした。僕は結構、人見知りなんですけど、柔太朗くんと共演するとなって『絶対に仲良くなりたい!』と思ったんで頑張って待機の時間に話をしました」と振り返る。山中は「波留はM!LKのことをよく知っていて、EBiDANのライブも観たことがあって、しかも3回も観てくれて(笑)『あのシーンが良かったよ』とか言ってくれて、共演者でそんなことを言ってくれる人がいると思わなかったので嬉しかったです。(初対面の)その日が俺の誕生日で『はじめまして』でお祝いしてくれました」と嬉しそうに明かした。ちなみに、大久保も先日7月3日に誕生日を迎えたばかりということで、山中が改めて「おめでとう!」と祝福し大久保も「21歳になりました」とニッコリ。

2人は、その初対面の日から互いを「柔太朗くん」「波留」と呼び合っているとのこと。「ライクレ」のメンバーたちは現場で打ち解けるのもかなり早かったそうで、山中は「僕より年上の(木村)慧人くんと(大橋)和也くんがすごくしゃべってくれたし、NAOYAがうるさいので(笑)、すぐに仲良くなりました」と語り、大久保も「もともと(ライクレという)グループ役ということで、『はじめまして』からグループ意識があったのかな。普段よりも早く仲良くなったと思います」とうなずく。

5人のメンバー間での立ち位置について尋ねると、大久保は山中について「ライクレのグループLINEでみんな、ふざけ合ったりするんですけど、(山中は)なかなか現れないんですよ。それで、一発強いやつがきて、面白いことを言うんです。晴という役柄にピッタリのちょっといたずらっ子な感じです」と評する。一方、山中は大久保について「波留はずっとみんなにかわいがられてます」と最年少ゆえの“末っ子”キャラで愛されていると明かす。さらに「努力家だと思います。ダンスもすごく練習していて刺激を受けました」と明かしつつ「(行動が)全部、ゆっくりなんです」とマイペースぶりを暴露し、会場は笑いに包まれた。

大久保にとっては、本作が映画初出演となったが「最初は何日間も緊張しっぱなしで、演技をする時も、楽しみながらというより『頑張らないと!』という感じでした」と述懐。山中に芝居についてアドバイスを求めたこともあったそうだが「柔太朗くんに『どんな感じでやってますか?』と聞いたら『テキトーにやってるよ』って(笑)でも、徐々に『ライクレ』のメンバーと仲良くなって、楽しみながら撮影に臨めました」と笑顔で振り返った。

また、映画に続いて本作がTVドラマ化されることが発表され、ファンの期待も高まるが、気になるドラマの内容について、山中は「言えないんですけど…活躍するよね?」と「ライクレ」のメンバーたちの活躍を匂わせ、大久保も「原作ではあまり(個々のメンバーたちについて)深く描かれないんですけど、ドラマはそれぞれがちゃんとフォーカスされます。事件というか、(グループの和を)乱したり…映画では描かれなかったひとりひとりの性格も出るかなと思います」と明かし、ファンの期待を煽る。さらに、大久保は自身が演じる優生について「“優等生の微笑み王子”って言ってますけど、全く優等生じゃない! バカですよね(笑)結構、乱しまくっていて、全然ちゃんとしてないなって思います」とドラマでの活躍ぶり(?)を予告した。

先日放送された歌番組「CDTVライブ!ライブ!」には「ライクレ」として出演し、5人そろって主題歌「YOU ARE SPECiAL」を披露したが、山中はこの時のエピソードとして「絶対に振付は大丈夫なのに、波留だけ楽屋のはじっこでひとりで練習していて、それを見て緊張しちゃいました」と苦笑。大久保は「柔太朗くんの前でダンスしていたら『俺まで緊張してきちゃうからやめて!』って言われました」と明かした。

なお、このテレビ出演の本番の直前には、メンバー全員で焼肉を食べに行ったそう。山中が「和くんが『メシ行こ!』って言ってくれて、みんなで行きました」と明かせば、大久保は「本番前に焼肉を食べて、むくまないかって気にしてたんですけど『5人みんながむくんだら、プラマイゼロで大丈夫! わからん!わからん!』っていっぱい食べました!」と満面の笑み。山中は「共演者のみなさんは、『こいつら、焼肉くさいな…』って思ったと思う(笑)」と申し訳なさそうに語り、会場は笑いが起こった。気になるお代だが、山中は「大橋先輩が…」とリーダーの大橋がメンバーと別卓のマネージャー陣の分も含めてすべて支払ってくれたと明かし、大橋の太っ腹ぶりに会場はどよめいた。

最後に、大久保は「ドラマ化も決まったということで、みなさまがたくさん盛り上げてくれるのもとても楽しみですし、まだこれから『君がトクベツ』と『ライクレジェンド』が先まであるということが、僕としても嬉しいです。これからも応援してくれると嬉しいです!」と呼びかけ、山中は「1個、波留とのエピソードを思い出しました」と切り出し「初めてM!LKの『イイじゃん』という曲を聴いてもらったのが波留だったんです。自信がなかった僕に『絶対にバズるっすよ!』と言ってくれたのが波留で、自信がつきました」と最後の最後に最高のエピソードを告白。大久保は「映画の撮影中にTikTokを撮ったんですけど、僕が最初に『イイじゃん』しました(笑)!」とドヤ顔で明かし、会場は温かい拍手と笑いに包まれ、舞台挨拶は幕を閉じた。

【提供写真、オフィシャルレポート】

『君がトクベツ』は全国で公開中
監督:松田礼人
出演:畑芽育、大橋和也
木村慧人(FANTASTICS)、山中柔太朗、大久保波留(DXTEEN)、NAOYA(MAZZEL)
星乃夢奈/遠藤憲一/佐藤大樹(FANTASTICS)
配給:ギャガ
©幸田もも子/集英社・映画「君がトクベツ」製作委員会