劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』の本予告映像、本ビジュアルが解禁された。

原作は、「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊の連載デビュー作「ひゃくえむ。」(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」という10秒に満たない一瞬の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱を描いた物語は、「心が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な人気を集めている。 声の出演には、生まれつき足の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシとの出会いから、100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮を染谷将太と声優としての評価も高い実力派キャストがキャラクターに命を吹き込む。監督は、長編1作目の『音楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名高い米アニー賞ノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で高い評価を受ける気鋭のクリエーター・岩井澤健治。

今回解禁された本予告映像は、生まれながらの“速さ”を持ったトガシ(CV.松坂桃李)と、 その“熱”で記録を追い求める小宮(CV.染谷将太)の小学生時代の出会いから、人生を通して己のすべてを「100m」に懸ける2人の姿を捉えている。スプリンターとしての才能に目覚め、一目置かれる小学6年生のトガシのクラスに、小宮が転校してくる。「僕、何も無いから」と辛い現実から逃れるため、がむしゃらに走る小宮に対しトガシは、「大抵のことは、100mを誰よりも速く走れば、全部解決する」と言い放ち、走り方を教える。そんな2人の友情を映した映像前半から一転、絶対王者・財津(CV.内山昂輝)の「人生は常に失う可能性に満ちている。君のやりたいことは何ですか?」のセリフをきっかけに、陸上にすべてを懸けたランナーたちの情熱と狂気の姿を映し出していく。

天才ランナーとして名を馳せるも、敗北への恐怖を覚え、次第に走る意味を見失っていくトガシと、一方で歳月を重ねるほど100m走にのめり込み、陸上界で頭角を現す小宮。さらに、2人の陸上人生に多大な影響を与える、仁神(CV. 笠間 淳)や、海棠(CV.津田健次郎)も同様に、ただ速さだけがすべての価値を決める、最も熱く非情な10秒間の極限の世界で自身を試し続ける。彼らはなぜ走り続けるのか。己の持つすべてを懸けた先に待ち受ける景色とは──。「たった100mで人生を狂わされる人間がいるんだよ」「現実が何かわかってなきゃ、現実からは逃げられねぇ」など、原作者・魚豊ならではの哲学的なセリフにも注目だ。

本予告映像

さらに主題歌は、Official髭男dismの約8か月ぶりのリリース書き下ろし最新曲「らしさ」に決定した。高い音楽性と心に直接響く歌詞で幅広い世代から人気を博すOfficial髭男dismの約8ヶ月ぶりとなる、2025年初のリリース楽曲「らしさ」。メンバーが原作マンガに感銘を受けて今回のコラボレーションが実現し、競争のなかでの葛藤やアイデンティティなど、胸に刺さる書き下ろしの歌詞が印象的な疾走感あふれるナンバーに仕上がっている。さらに、原作者の魚豊が楽曲にインスピレーションを受けて新規で描き下ろしたジャケ写も解禁。疾走感のあるイラストが映画、楽曲の期待を高める1枚となっている。

Official髭男dism

Official髭男dism コメント

『ひゃくえむ。』という作品は何度も僕の心を揺さぶり、熱くしてくれました。そんな作品の主題歌を作れる事をとても幸せに思いました。「らしさ」という曲です。世の中は、絶対に敵わない相手やら、絶対に邪魔して来る自分やら、強敵に満ち溢れています。でもそれらに納得せず、慣れもせず、「絶対」に抗い奮闘する全ての人への賛歌としても、この歌を作りました。作品を彩り、聴いてくださった方の日々へ寄り添えますように。

Official髭男dism「らしさ」

また、本作のムビチケ前売券が7月18日(金)に発売開始された。絵柄には正面へまっすぐな視線を向けるトガシと足元に視線を落とす小宮という対照的な2人の姿が印象的なティザービジュアルが使用されている。前売り特典として、ムビチケカード限定で『ひゃくえむ。』特製4カットステッカーが付いてくる。トガシが所属する鰯第二高校陸上部のロゴや、原作でも人気の学食限定「イワコロパン」のイラストなど、ここでしか手に入らない特典となっている。ムビチケに関する詳細は、 映画公式サイトのニュースページにて。

『ひゃくえむ。』は2025年9月19日(金)より全国で公開
監督:岩井澤健治
出演:松坂桃李、染谷将太
 笠間淳、高橋李依、田中有紀
 種﨑敦美、悠木碧
 内田雄馬、内山昂輝、津田健次郎
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース 
©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会