毎週1話ずつ鬼太郎にゆかりのある著名人がセレクトした回が放送される『ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ』の新たなセレクターとして「ゲゲゲの鬼太郎」大ファンの日向坂46・正源司陽子の参加が発表された。
1968年1月3日に『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ第1期の放送開始以降、第6期が2020年3月まで放送され、50年以上経った現在でも愛されている、水木しげるの歴史的名作「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズ。2023年11月には映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が公開され、第47回日本アカデミー賞「優秀アニメーション作品賞」を受賞するなどで大きな盛り上がりを見せた。そして、水木しげるの没後10年の節目に『ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ』が日曜9時からフジテレビほかにて放送中。鬼太郎にゆかりのある著名人がセレクトした回が、過去に放送された第1期~第6期の中から毎週1話ずつ放送される。
今回、『ゲゲゲの鬼太郎』大ファンとして知られている日向坂46・正源司陽子が新たなセレクターとして参加することが発表された。テレビや自身のブログでも“鬼太郎愛”を公言しているが、今回エピソードを選出することが決定した際には、第5期と第6期の全エピソードを見返したそうで『ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ』への強い熱意を感じることができる。そんな『ゲゲゲの鬼太郎』へ深い敬意と知識を持った正源司が、今回、選りすぐりのエピソードを3つ挙げている。
そして9月末をもって放送が終了となる『ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ』の8・9月の放送話が解禁された。8月3日放送の第18回には、正源司陽子が初登場。『ゲゲゲの鬼太郎』を好きになったきっかけでもある、第5期29話「ネコ娘の妖怪バスツアー」を選出している。ネコ娘は憧れのバスガイドとして、小学生の修学旅行に添乗するも、古都を巡る中で、子どもたちが妖怪を目覚めさせてしまう。果たして、ネコ娘は狂骨から子どもたちを守ることができるのだろうか。
翌週8月10日の第19回には、佐野史郎がセレクトした第4期57話「吸血鬼エリート!」が放送される。自身が声を務めた吸血鬼エリートが、ねずみ男を利用して美女を誘拐。そこに乗り込んだ鬼太郎も、専用の催眠剤で待ち受けるなど、吸血鬼エリートが暗躍する。
続く8月17日の第20回には戸田恵子が選出。自身が鬼太郎の声を演じた第3期1話「謎の妖怪城出現!!」に決定した。社会の近代化が進むある日、都会のど真ん中に不気味な城・妖怪城が出現。それは人間の子どもを妖怪に変えてこの世を支配しようとする妖怪・たんたん坊率いる妖怪一味の仕業であった。鬼太郎はこの悪事が解決できるのか…。
第21回の8月24日には、正源司陽子がセレクトした第6期6話「厄運のすねこすり」が放送。鬼太郎は東京で暮らす翔に呼ばれ、人里はなれた村にひとりで暮らす母・マサエに取り憑いている妖怪を退治するためにやってきた。どんどん衰弱していくマサエを鬼太郎は救うことができるのか。
8月最後となる31日放送の第22回には、高山みなみが選出した第5期15話「働く!目玉おやじ」に決まった。鬼太郎に自転車をプレゼントするため、目玉おやじは内緒でお金を稼ぐことに。いつも父親想いの鬼太郎を驚かせるために、目玉おやじは小豆洗いやお歯黒べったりの銭湯で働くも、どれもうまくいかない。目玉おやじがようやく貯めたお金だったが、何者かに盗まれてしまう。しかし犯人にもある事情があった…。
9月7日の第23回には、松下奈緒が選出した第2期18話「幸福という名の怪物」が放送される。ネコ娘が拾った”地獄玉“は人間の欲望を叶える代わりに大きくなり、やがて爆発してしまうという危険な宝物。ねずみ男の策略にかかり、”地獄玉“を渡してしまい、冴えない貧乏人に売りつけたのだった。中村家はどうなってしまうのか…!松下は、「とても夢のあるストーリーですが、そんなに簡単に欲しいものは手に入らないし、簡単に手に入れたものはすぐになくなってしまう。最後に大切なものは何なのかに気付かされます。ねずみ男のずる賢いけど憎めないところも好きです。」と本エピソードの奥深さを語った。
第24回となる9月14日には京極夏彦が選出した回が放送。第3期6話「地獄行!幽霊電車!!」をセレクトしている。サラリーマンの黒川と吉永は酔った勢いでラーメン屋台に入り、隣の鬼太郎たちと口論に。容赦無く鬼太郎を殴りつけた二人は終電に乗って帰ろうとするも、その電車は鬼太郎が車掌を務める、地獄行きの幽霊電車だった。ほぼ原作通りの第1期と違い、第3期は原作の味を活かしつつ独自のアレンジを加えて変化していったのだそう。その最初のアレンジが6話で見ることができると京極は回顧している。妖怪退治ではないエピソードにも注目してほしい。
そして最終回となる9月21日の第25回放送には、第5期38話「パパになった ねずみ男」が決定。トリを飾るセレクターを務めるのは正源司陽子。偶然、妖怪の赤ちゃんを見つけたねずみ男は横丁で世話をしてもらおうとするが、赤ん坊はなぜかねずみ男にしか懐かなかった。仕方なく世話をするうち、情が湧いてきたのだが…!?正源司は、ねずみ男の普段とは違う一面を見て、普段見えているところだけで物事を判断してはいけないと学びを得た、思い入れの深い回になっていることを明かしている。
残りの放送話もわずかに迫ってきた『ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ』。各セレクターの思いがこもったエピソードをぜひお見逃しなく。
『ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ』は日曜9時よりフジテレビほかにて放送中
©水木プロ・東映アニメーション