第76回日本推理作家協会賞受賞の本格社会派ミステリーを連続ドラマ化した『連続ドラマW 夜の道標 -ある容疑者を巡る記録-』の追加キャストが発表され、併せてポスタービジュアル、本予告映像が解禁された。
2021年度直木賞ノミネート、実力派ミステリー作家・芦沢央が作家生活10周年記念として手掛け、第76回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門を受賞した慟哭のミステリー『夜の道標』 (芦沢央/中公文庫)を、脚本に「PICU」「バニラな毎日」の倉光泰子、共同脚本・監督に『見えない目撃者』『重力ピエロ』の森淳一を迎え、連続ドラマ化。本作は、1996年に起こった殺人事件の担当刑事・平良正太郎(吉岡秀隆)が、2年間逃亡する容疑者・阿久津の足取り、殺人の理由を捜査しながら事件の“真実”に迫っていく、本格社会派ミステリー。各登場人物のバラバラに思えた点と点が“ある容疑者”を巡って繋がった時、思いもよらぬ“社会の闇”が浮き彫りとなっていく物語。
今回、本作の追加キャストが発表された。殺人事件の容疑者・阿久津の同級生で、阿久津を匿う⻑尾豊子役に、高い演技力と存在感で今最もクリエイターに支持される瀧内公美。刑事・平良とバディを組み、真相究明に奔走する若手刑事・大矢啓吾役に、出演作品が後を絶たない若手実力派・高杉真宙。物語を大きく動かしていく。
容疑者・阿久津と“あるきっかけ”で出会う小学6年生・橋本波留役に小谷興会。波留のクラスメイト、仲村桜介役に小林優仁。小谷は「TOHO NEW FACE」のグランプリを獲得した新鋭。ドラマ出演経験豊富な小林と共に、厳しいオーディションを勝ち抜いて選ばれた。
そして刑事、平良の妻・澄子役には映美くらら、平良夫婦の一人息子で悩みを抱える高校生・孝則役に坂元愛登。波留の父親・橋本大洋役に吉岡睦雄、阿久津の元妻・真木実和役に朝倉あき。学習塾の講師で、阿久津に殺害された被害者・戶川勝弘役に宇野祥平。平良と大矢の上司の刑事課⻑・井筒勲役に和田正人、そして物語の鍵を握る阿久津の母親・栄子役をキムラ緑子が演じる。他にも野田演じる阿久津の少年期を原田琥之佑、波留らの担任教師を柾木玲弥が演じ、気鋭の若手から実力派が揃う布陣となった。
併せて、ポスタービジュアルと第2弾本予告映像が解禁された。ポスタービジュアルは、夜の闇に紛れた犯人と追い求める刑事ら、そして犯人を匿う女性。4つの断片に分かれた登場人物の内在している感情を表現。また光の境界線がそれぞれの関係性や緊張感を示し、キャッチコピーの「この罪を、誰が責められるのか。」とともに衝撃の真実を暗示させるビジュアルとなっている。立場も境遇も異なる4人と様々な関係者が、どんな想いを抱えて、この事件、そしてその先の“社会の闇”と向き合い、関わるのか。点と点をひたすらに紡いだ先に衝撃の真実にたどり着く、本格社会派ミステリードラマを堪能いただきたい。
予告映像
瀧内公美(⻑尾豊子役)コメント
脚本を読み終えたとき、取り扱う題材の重さに心が痛み、登場人物たちが生きる時間の流れに、引きずり込まれていくような感覚に陥りました。現場では、この感覚に引っ張られぬようにと踏ん張れば踏ん張るほど、重くのしかかり、苦しい日々でした。かすかな幸せも、すぐにこぼれ落ちそうになる。それが何より怖かったことでした。真摯に導いてくださった森淳一監督、見守りつづけてくださったスタッフ・キャストの皆さまに、心から感謝申し上げます。この作品が描く社会の光と影を、皆さまがどう受け取ってくださるか。息づく"人間のさま"を、ぜひ見届けていただけると幸いです。
高杉真宙(大矢啓吾役)コメント
この作品で大矢という人物は犯人を追う一人の警察官ですが、人らしく葛藤する様は見ている方達と同じ心情でいる存在だと思います。今回僕は台本をいただいてから読み終わった後の世界は、また一つ自身の中で変化があったように感じました。それほど心を揺さぶられる台本で、読んでからも現場に入ってからもずっと彼らのことを考えている時間を過ごしていました。多くの方に見ていただきたい作品です。見ていただいた方の数だけ、どのように感じたかを聞けるので。皆さんの声が聞きたい作品です。
『連続ドラマW 夜の道標 -ある容疑者を巡る記録-』は2025年9月よりWOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信
監督:森淳一
出演:吉岡秀隆、野田洋次郎、瀧内公美、高杉真宙/小谷興会、小林優仁、吉岡睦雄/映美くらら、朝倉あき、坂元愛登、宇野祥平/和田正人、キムラ緑子