バカリズム脚本×山田裕貴主演映画『ベートーヴェン捏造』の追加キャストが発表された。

19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った歴史ノンフィクションの傑作『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫刊)を基に実写映画化した本作。偉大なる天才音楽家ベートーヴェン。誰もが知るそのイメージは秘書による“でっちあげ”だった―。世の中に伝わる崇高なイメージを“捏造”したのは、彼の忠実なる秘書・シンドラー。憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、彼の死後、“下品で小汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才音楽家(嘘)”に仕立て上げる。シンドラーはどうやって真実を嘘で塗り替えたのか―。脚本を務めたのはバカリズム。監督は関和亮。ベートーヴェンへの愛が重すぎる忠実なる秘書・シンドラーを演じるのは山田裕貴。愛ゆえに暴走していくシンドラーの姿を情熱的に、時に切なく演じる。そして、シンドラーから熱烈に敬愛されるベートーヴェンを演じるのは古田新太。

今回、新たに5人のキャストが発表された。2024年の映画出演本数6本、シリアスからコメディまで数多くの作品に出演し、幅広い活躍を見せる西田尚美は、遠藤憲一演じるベートーヴェンの友人であるフランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラーの妻・エレオノーレを演じる。

ベートーヴェンの愛弟子で、シンドラーが嫉妬心を抱くフェルディナント・リースの妻・ハリエット役にはモデル、ナレーターなどマルチに活躍し、クラシック音楽をテーマにしたラジオ番組「×(かける)クラシック」(NHK-FM)でMCを務めるなどクラシック音楽に造詣が深い市川紗椰。シンドラーがベートーヴェンの死後、遺品や資料などの寄贈を相談し、後にクラシック界の大スキャンダルに大きな影響を与えることになるベルリン王立図書館音楽部門責任者、デーン役には「地面師たち」(24/Netflix)、「キャスター」(25/TBS)の安井順平

染谷将太演じるシンドラーに疑惑を抱くアメリカ人ジャーナリスト、セイヤーの友人役には『サバカン SABAKAN』(22)、『ゴールデンカムイ』(24)の泉澤祐希。泉澤はバカリズム脚本の映画『ウェディング・ハイ』(22)にも出演しており、今回もバカリズム作品独特のユーモアを支えている。そして、シンドラーとベートーヴェンの“運命的な出会い”のきっかけを作る劇場スタッフ役は「ブラッシュアップライフ」(23/NTV)、「ホットスポット」(25/NTV)にも出演したバカリズム作品の常連・前野朋哉

西田尚美(エレオノーレ・フォン・ヴェーゲラー役)コメント

ベートーヴェンもベートーヴェンなら、周りを取り巻く連中たちもなかなかの曲者揃いで、この役をこの方が…と想像しながら読んだバカリズムさんの脚本は相当面白かったです。遠藤憲一さんと久しぶりに夫婦役でご一緒出来たこと、あの時代の扮装をして真面目にふざけたお芝居をしたことも貴重な体験でした。どう映画になるのかとても楽しみにしています。

市川紗椰(ハリエット・リース役)コメント

クラシック音楽好きとして、少しでも関われてとても光栄です。
この芸術家をあの役者さんが演じるの!?あの芸術家がバカリズムさんのフィルターを通したらどうなるの!?
なんて色々と想像するだけでワクワクしました。
実は今回の映画のお話を頂いた少し前に、偶然ラジオでリースの作品を流したばかりだったので、勝手にプチ運命的な繋がりを感じました(笑)。
妻のハリエットの事はその段階では存じ上げてませんでしたが。
リースとシンドラーの絶妙に気不味いやり取りと、ハリエットの19世紀アンティークのドレスやブラウスにも注目して欲しいです。

安井順平(ベルリン王立図書館音楽部門責任者 ジークフリート・ヴィルヘルム・デーン役)コメント

疲れた心に、そっと肌を撫でてくれる風のような、そんな物語。きっと何年経っても、その時々の心地よい風として、寄り添い続けてくれる思い出深い作品になりました。
というのはウソ。
真実は、思い出どころか一瞬で撮影が終わったということと、山田裕貴とキャッキャしてたことと、私が演じたベルリン王立図書館の責任者ジークフリート・ヴィルヘルム・デーンは実在の人物だということ。
そう、この作品は『真実』と『嘘』の物語だ。

泉澤祐希(セイヤーの友人役)コメント

最初、19世紀のウィーンの人々を日本人がどうやるのか、想像出来なかったので、戸惑いました。
染谷将太さんは前から一緒にお芝居をしてみたかったので、なんてことない会話のシーンではありましたが、ご一緒できて楽しかったです。
映画『ウェディング・ハイ』で、バカリズムさんオリジナル脚本で参加した際にも感じましたが、独特なリズムと台詞で、テンポ良く進んでいく印象があり、今回も同様に面白い1シーン1シーンを積み重ねて、どう一本の映画になっているのか、個人的にも楽しみです。

前野朋哉(劇場スタッフ役)コメント

撮影の日、「ベートーヴェン捏造」現場から「ホットスポット」現場へとはしごする、まさかの1日2作品バカリズムさんの脚本作品に出演という稀有な経験をさせていただき、なんかすこし誇らしい気持ちでした。
撮影では、古田新太さん演じるベートーヴェンを、真剣によごしていくスタッフさんたちが
印象的で、古田さんはフケとか糸くずをたくさん付けられて、ポケットにゴミまで入れられたりしていました。そんな状況でも「冷蔵庫に塩辛あるから食べてー」と気さくに誘っていただき癒されました。
山田裕貴さんの熱量を帯びたシンドラーとベートーヴェンの絡み合いを間近で見てましたが、、なんて言うか、そこには知らない宇宙が生まれていました。
この作品、面白くなります!

『ベートーヴェン捏造』は2025年9月12日(金)より全国で公開
監督:関和亮
出演:山田裕貴、古田新太、染谷将太、神尾楓珠、前田旺志郎、小澤征悦、生瀬勝久、小手伸也、野間口徹、遠藤憲一
配給:松竹
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