STUDIO4°C 最新作『ChaO』の原画5点が公開された。

ハイクオリティな映像と独特な世界観で世界中に多くのファンを抱えているクリエイティブ集団STUDIO4°Cの最新作で描かれるのは“種族と文化を超えた恋と奇跡の物語”。オリジナルアニメーションとなる本作では、絵を1枚1枚描く手書きアニメーションにこだわり、圧倒的な作画量と美しい背景美術で、瑞々しくもかわいく人間と人魚の恋模様を描く。本作の舞台は、人間と人魚が共存する未来社会。船舶をつくる会社で働くサラリーマンのステファンは、ある日突然、人魚王国のお姫さま・チャオに求婚される。ステファンは訳も分からないまま、チャオと一緒に生活することに?純粋で真っすぐなチャオの愛情を受けて、ステファンは少しずつチャオに惹かれていく。2人の恋の行方は―。主人公・ステファンの声を鈴鹿央士、ヒロイン・チャオの声を山田杏奈がW主演で担当する。

今回公開されたのは、主人公・ステファンの豊かな表情やキュートに微笑むチャオの姿などが描かれた、合計5点の原画。原画に残されたスタッフのメモ書きからも抜かりないこだわりが伝わる。本作では総作画枚数10万枚超えの超緻密なアニメーションで表現される多様な人間模様や恋の物語が大きな見どころの一つ。計算し尽くされたアニメーション誕生の背景について、監督は「アドリブが多く上がってくることが多かったのですが、そういうものを楽しみに作っているところもありますし、それを殺してしまうとこの作品の味や良さというものがなくなってしまいますよね」と振り返り、制作現場で生まれる“アドリブ”も積極的に採用していたという。

「いっぱい描くのって大変ですからね。忙しい中で皆さん受けてくださって、それでやってきたことは無下にできなかったんです。(キャラクターデザイン・総作画監督の)小島さんの立場からすると、(素材が)いっぱいある有り難さがありつつも、画としては整えなければいけないという大変さはあったと思います(笑)」と当時を回顧。

一方、小島は「STUDIO4℃だからこそ、“このくらいはいいだろう”という良い意味で自由度があったので、他の作品ではできないことをやろうと思って挑みました」と“自由さ”が大きな武器になったことを明かす。「今回に関してはアナログでやりたかったので、鉛筆で描きました。『海獣の子供』を観て鉛筆の良さを感じたので、なるべく鉛筆でいきたいなと思いまして…。原画を描くときも、キャラクター表も、ティザーも全部鉛筆で。この作品には鉛筆のタッチのような、生きている感じが必要でした」とこだわりをコメントしている。

『ChaO』は2025年8月15日(金)より公開
監督:青木康浩
声の出演:鈴鹿央士、山田杏奈
 シシド・カフカ、梅原裕一郎/三宅健太/太田駿静、土屋アンナ
 くっきー!、‎山里亮太
配給:東映
©2025「ChaO」製作委員会