『ジュラシック・ワールド/復活の大地』の日本最速上映ファンイベントが7月23日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、ギャレス・エドワーズ監督、脚本を担当したデヴィッド・コープ(脚本)、松本若菜、吉川愛、楠大典が登壇した。
本作は製作総指揮をスティーヴン・スピルバーグが務め、『ジュラシック・パーク』をこよなく愛し、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)や『ザ・クリエイター/創造者』(23)を手掛けたダイナミックな映像クリエイターギャレス・エドワーズがメガホンをとる。脚本には『ジュラシック・パーク』(93)と『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)の脚本を務めたデヴィッド・コープが、28年ぶりにカムバックを果たす。そして、今回新章にハリウッド屈指のキャストたちが抜擢。「ジュラシック」シリーズとしては初の女性主人公で、秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット役をスカーレット・ヨハンソンが務める。そして、ゾーラが最も信頼するチームリーダーのダンカン・キンケイド役にマハーシャラ・アリ。古生物学者のヘンリー・ルーミス博士を『ウィキッド ふたりの魔女』に出演するジョナサン・ベイリーが演じるなど、国際的に高い評価を得ている実力派キャストたちが一堂に集結している。
イベントでは、吹替キャストの松本若菜、吉川愛、楠大典が登壇し、来日したギャレス・エドワーズ監督と脚本家のデヴィッド・コープに質問をぶつける機会が設けられた。吉川は「毎作品、魅力的な恐竜が登場しますが、どのような基準で選んでいるのですか?」と質問。エドワーズ監督は「俳優と同じように、それぞれの恐竜に『君が主役だ』と言って契約を結びます」とジョークを交えつつ、「T-レックスにもスピノサウルスにも同じことを言ったので、後でポスターを見たエージェントからクレームが来ることもあります。続編の契約で問題になったりね」と笑いながら、「結局は脚本を書いたこの人(コープ)が決めているんです」とコープに話を振った。
コープは「基準は『自分が見たいものは何か』ということです。どんな恐竜がクールか、しばらく見ていない恐竜は何か、あるいは一度も見たことがない恐竜は何かを考えます」と説明。「観客の皆さんの期待は時に矛盾していて、『前と同じものが見たいけど、繰り返しは嫌だ』という気持ちがある。その挑戦に応えるためにも、恐竜のキャスティングは、人間の俳優をキャスティングするのと同じくらい重要なんです」と、クリエイターとしての深い洞察を語った。
また、楠が「これまで影響を受けた日本の文化はありますか?」と質問。コープは「映画制作において、黒澤明監督から影響を受けない人はいません。彼は映画界のシェイクスピアです」と最大級の敬意を表した。さらに、小津安二郎監督や、最近鑑賞した『ゴジラ-1.0』からも大きなインスピレーションを受けたと明かし、日本の映画文化へのリスペクトを滲ませた。エドワーズ監督も「日本の文化は、僕にとって別の世界のようです。理解できない部分も含めて、すべてが大好きです。日本と西洋の文化は、互いに影響を与え合い、DNAを組み合わせてアートを進化させてきました。2つが合わさることで、個々よりもはるかに強力なものが生まれるのです」と、日本文化への熱い想いを語った。
イベントの最後には、吹替キャストからエドワーズ監督とコープに、それぞれの名前が漢字で書かれた法被がプレゼントされ、さらに本作の大ヒットを祈願し、登壇者全員で巨大な絵馬に願い事を書き込んだ。コープは、『ジュラシック・パーク』のセリフから「LIFE FINDS A WAY(生命は道を見つける)」と力強く記入。一方、エドワーズ監督は“恐竜が生きていた6500万年前”にちなんで“65 MILLION YEARS”と書いた後に“ARS”を消して“N”を加え、“65 MILLION YEN(6500万円)”と書き笑いを誘った。しかし、「そんなに大きい数字じゃないことが分かったので、初日で」と慌てて“*OPENING DAY”と書き加え、会場を沸かせた。
吹替キャスト陣も、松本が「最“恐”の夏は復活の大地で!!」、吉川が「沢山の方に観ていただけますように」、そして楠が「大ヒット サマータイムピロピロザウルスもよろしくね」と、先日行われたイベントで本作に吹替キャストとして参加する岩田剛典が描いた恐竜の名前を書き、会場は笑いに包まれた。
【写真・文/編集部】
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は2025年8月8日(金)より全国で公開
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:スカーレット・ヨハンソン、マハーシャラ・アリ、ジョナサン・ベイリー、ルパート・フレンド、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、ルナ・ブレイズ、 デヴィッド・ヤーコノ、オードリナ・ミランダ、 フィリッピーヌ・ヴェルジュ、 ベシル・シルヴァン、 エド・スクライン
配給:東宝東和
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