たったひとりの妹には別の家族の記憶がある——『花まんま』が8月15日(金)からPrime Videoで見放題独占配信開始される。
2005年、第133回直木賞を受賞した短編集『花まんま』(文春文庫)は、記憶の濃淡を丁寧に語り分けながら、人間の哀しさや温かさを繊細に織り込む巧みな筆致で評価される作家・朱川湊人の代表作で、ある兄妹の不思議な体験を描いた物語。初版からおよそ20年を経て映画化される。早逝した両親と交わした「兄貴はどんな時も妹を守るんや」という約束を胸に、たった一人の妹の親代わりとして大阪下町で生きる熱血漢の兄・俊樹を鈴木亮平、まもなくの結婚を控えながら、実はある〈秘密〉を抱えている妹・フミ子を有村架純が演じ、前田哲監督がメガホンをとる。
大阪の下町で暮らす2人きりの兄妹・俊樹(鈴木亮平)とフミ子(有村架純)。死んだ父との約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた俊樹は、フミ子の結婚が決まり、やっと肩の荷が下りるはずだった。ところが、遠い昔に封印したはずの、フミ子の〈秘密〉が今になって蘇り……。
フミ子には幼少から別の女性の記憶があった。「生まれ変わり」のようだがフミ子の存在は確固としてある。フミ子が生まれたときに、若くして事件に巻き込まれ亡くなった女性の心が移っていたのだ。それから22年―、結婚式の前日、フミ子が隠し続けてきた事実が発覚する――。
『花まんま』は2025年8月15日(金)からPrime Videoで見放題独占配信開始
監督:前田哲
出演:鈴木亮平、有村架純、鈴鹿央士、ファーストサマーウイカ、酒向芳、六角精児、キムラ緑子
©2025「花まんま」製作委員会/原作 朱川湊人 『花まんま』文春文庫 企画協力 文藝春秋