『バレリーナ:The World of John Wick』のジャパンプレミアが8月7日(木)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、アナ・デ・アルマス、レン・ワイズマン監督、柔道家でパリ五輪金メダリストの角田夏実が登壇した。
キアヌ・リーブスが体現する切れ味鋭いアクションに全世界が熱狂し、シリーズを追うごとにスケールと世界興収を更新し続け、一大ヒット作となった『ジョン・ウィック』シリーズ。映画史を変えた過剰な超絶アクションと、スタイリッシュで奇妙な独自の世界観はそのままにシリーズ最新作となる『バレリーナ:The World of John Wick』。シリーズ第3作となる『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)とクロスオーバーした時系列で描かれる本作は、ファンならニヤリとする『パラベラム』と重なるシーンも登場させながら、ジョン・ウィックの独自な世界観の中に、全く新しい復讐のヒロインの物語を生み出した。
今回7年ぶりの来日となる主演のアナ・デ・アルマスと、18年ぶりの来日となるレン・ワイズマン監督が客席中央の通路からサプライズで登場。ファンの間を通り抜けながらステージへ向かうという演出に、会場は大歓声に包まれた。
ステージに上がったアナは「こんばんは」と日本語で挨拶し、「皆さんが『ジョン・ウィック』シリーズの大ファンであることは知っていますが、この作品は絶対にがっかりさせません」と力強く宣言した。
ワイズマン監督は「緊張したり、うわーって思ったり、でもちょっと怖くて指の間から覗いたり、でもちょっと大笑いしたり。皆さんにものすごく良い経験をして楽しんでいただきたいと思っています」と、本作がもたらす多様な感情の波について語った。
元々シリーズの大ファンだったというアナは「ワックワクすると同時に、少し緊張感もありました」と大役へのプレッシャーを明かしつつ、「演じたキャラクターにすぐに惚れ込み、特別な作品になると確信しました」と作品への深い愛情を語った。
ワイズマン監督は、シリーズが持つ独特のトーンや世界観を尊重しつつ、「何十年かに一度のレベルの高いアクション」を目指したと制作のこだわりを熱弁。また、本作にも登場するジョン・ウィック役のキアヌ・リーブスについて、アナは「彼は心が広く、常に新しいことに挑戦する素晴らしいパートナーです」とその人柄を絶賛。監督も「彼は過酷なトレーニングをこなすプロフェッショナルでありながら、まるで子供のように映画作りを楽しむ純粋さも持っています」と知られざる一面を明かした。
7年ぶりの来日となったアナは「日本のこと恋しく思っていました」と笑顔を見せ、滞在中のエピソードを披露。「街を歩き回ったり、神社やお寺に行ったり、今回はジブリ美術館も行くことができました」と日本文化に触れたことを明かし、さらに「どのレストランも本当に最高で、市場最高」と日本の食を大絶賛した。
一方、ワイズマン監督は「東京は本当に美しい街。東京をデザインしたプロダクションデザイナーに会って一緒に仕事がしたいぐらいです」と独特の表現で東京の街並みを称賛。夜型だという監督は「夜の街を散策していると、全てのものに畏敬の念を抱いて見入ってしまいます。車にひかれそうになるくらいにね」とユーモアを交えて語り、「食べ物は危険なほどに美味しいですね」と付け加え、会場の笑いを誘った。
イベント中盤には、スペシャルゲストとしてパリオリンピック柔道女子48kg級で金メダルを獲得した角田夏実選手が、華やかなドレス姿で登場。大の『ジョン・ウィック』ファンだという角田選手は、アナと監督に花束を贈呈し、「アクションシーン、投げるシーンが出た時に嬉しくなったりして、私自身もなんだか強くなれた気がします」とシリーズへの愛を語った。
さらに、角田選手から名前入りの柔道着がプレゼントされると、アナと監督はその場で羽織ってみせた。
最後にアナは「ポップコーンはありますか?時はいま来たと感じています。単純に楽しんでほしいです。そして、良い夜をお過ごしください」と締めくくった。
【写真・文/編集部】
『バレリーナ:The World of John Wick』は2025年8月22日(金)より全国で公開
監督:レン・ワイズマン
出演:アナ・デ・アルマス、アンジェリカ・ヒューストン、ガブリエル・バーン、ノーマン・リーダス、イアン・マクシェーン、キアヌ・リーブス
配給:キノフィルムズ
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