柚月裕子原作×坂口健太郎主演のヒューマンミステリー『盤上の向日葵』の場面写真が解禁された。
『孤狼の血』、そして先日『逃亡者は北へ向かう』が第173回直木賞候補作にノミネートされた柚月裕子による同名小説『盤上の向日葵』を原作に、坂口健太郎と渡辺謙の魂の演技バトルで魅せるヒューマンミステリー『盤上の向日葵』。とある山中で身元不明の白骨死体が発見された。手掛かりは死体とともに発見された高価な将棋の駒。捜査の末、その駒の持ち主は、将棋界に彗星のごとく現れ時代の寵児となった天才棋士、上条桂介だと判明する。やがて桂介をめぐる捜査線上には<賭け将棋>で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男、東明重慶(ルビ:とうみょう しげよし)の存在が浮かび上がる。謎めいた過去を持つ異色の天才棋士、上条桂介役には坂口健太郎。桂介に大きな影響を与える勝負師、東明重慶役に渡辺謙。魂を削りあう壮絶な演技の果て、生きる意味を深く問いかける衝撃の結末とは―。
今回解禁されたのは、主人公・上条桂介の“激動”の人生が渦巻く場面写真。殺人事件の容疑者となった桂介は天才棋士として輝かしい活躍をみせていたが、自信に満ち溢れる姿からは想像できない壮絶な過去を歩んできた…寒さの厳しい諏訪湖畔に生まれた桂介は、酒とギャンブルに溺れる父・上条庸一(音尾琢真)と極貧生活を送る日々。しかしそんな桂介が唯一熱中していたものが将棋だった。
彼の才能を見抜き将棋を教え、親のように暖かく迎え入れた唐沢光一朗(小日向文世)や、桂介に静かな愛を注ぐ宮田奈津子(土屋太鳳)の存在によって、どん底で孤独な桂介の人生に光が差す。さらには、賭け将棋の真剣師・東明重慶(渡辺謙)との出会い――それは、桂介の人生にかつてない情熱、そして深い絶望をもたらす運命の瞬間だった。将棋駒を巡る事件の謎と、桂介の過去や重慶の存在にはどんな繋がりがあるのか……?
演じる坂口がこれまでのイメージを覆す渾身の演技で主人公が抱える情熱と葛藤を体現し、俳優としての“新境地”をみせた迫真の演技に注目してほしい。他にも事件の真相を追う刑事・石破剛志役に佐々木蔵之介。共に行動する若き巡査・佐野直也役に高杉真宙。唐沢光一朗の妻・唐沢美子役を木村多江。東明と凄まじい一騎打ちを見せる東北一の真剣師・兼埼元治役を柄本明、その勝負の立ち合い人・角舘銀次郎役に渡辺いっけい。桂介の前に立ち塞がる現役最強のプロ棋士・壬生芳樹役を尾上右近と、超実力派揃いの豪華キャスト陣が集結。上条桂介を巡る魂揺さぶる物語に大きな期待が高まる。
原作者も絶賛する脚本を書き上げた、『君に届け』(10)『ユリゴコロ』(17)『隣人X』(23)の熊澤尚人監督は“将棋がないと生きていけない”話に惹かれ、本作の制作を進めることになった。「主人公にとっては将棋でしたが、人が自分にとって一番大切だと思うものに打ち込んで、好きでやりたい故に苦しみも同時に生まれ、それでも命がけで打ち込み、いろんな気付きを得て、人生を生ききる。そんな人間にとても魅力を感じました。」と、私たち自身も人生で経験するようなテーマを原作から感じたという。
「“将棋”を知らなくても共感できる、普遍的な人間ドラマが描かれています。何か大切なものを見つけて打ち込む事は、これほど掛けがえのなく、魂を揺さぶるものなのかと、必ず皆さんに伝わると思い映画を作りました。」と話す。桂介が過酷な運命に生まれついても決して将棋を手放さない姿は、誰もが持つ“人生を賭けて熱くなれるもの”と重なり、多くの人が共感できる物語となっている。どんなに壮絶な人生であっても、裏切られても、傷ついても、最後まで生き切ろうとする主人公の壮大な物語にはあふれる涙が止まらないはずだ―。
また、ムビチケ前売券(オンライン)が8月15日(金)10時から発売開始される。購入&鑑賞特典として、映画鑑賞後に、本作のティザービジュアルの絵柄と鑑賞記録を組み合わせたメモリアル画像が全員にプレゼントされる。
『盤上の向日葵』は2025年10月31日(金)より全国で公開
監督・脚本:熊澤尚人
出演:坂口健太郎、渡辺謙、佐々木蔵之介、土屋太鳳、高杉真宙、音尾琢真
柄本明/渡辺いっけい、尾上右近、木村多江、小日向文世
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
©2025映画「盤上の向日葵」製作委員会