『カラダ探し』の最新作『カラダ探し THE LAST NIGHT』の遊園地シーンの現場レポートが到着した。

深夜0時。バラバラになった体を見つけ出すまで、同じ日を繰り返す「カラダ探し」。明日香と高広が「カラダ探し」を終わらせた直後、高広の目の前で明日香がこの世から消えてしまう。その3年後、真夜中の遊園地を舞台に、“呪いの連鎖”が引き起こす、新たな「カラダ探し」が始まる。そこで参加者たちの前に立ち塞がったのは、かつての面影を失った高広だった。高広はなぜカラダ探しを邪魔するのか―。

「カラダ探し」とは、“赤い人”と呼ばれる全身血だらけの少女から逃げながら、バラバラになった体のパーツを探し出し、すべて見つけるまでは同じ日を繰り返すという恐怖のループ。前作では、学校を舞台に「カラダ探し」に巻き込まれた高校生たちの恐怖が描かれた。「カラダ探し」を終わらせた直後、明日香(橋本環奈)が幼馴染の高広(眞栄田郷敦)の目の前で姿を消してしまう…という衝撃の展開が繰り広げられる最新作では、高広が明日香を救い出すために、新たなカラダ探しの参加者である5人の高校生と共に真夜中の遊園地を支配する“赤い人”の恐怖と対峙することになる。

2024年9月26日から、城島高原パークで撮影がスタートした本作。「カラダ探し」の新たな参加者を演じるのは、櫻井海音、安斉星来、鈴木福、本田真凜、吉田剛明というフレッシュな5人の注目俳優たち。「カラダ探し」を通して絆を深めていく高校生たちの躍動感を、生き生きと体現している。日中は煌びやかである一方、人の気配が消えた真夜中の遊園地は独特の雰囲気を放つ。“キラキラとした青春感”と“ゾクゾクとしたホラー描写”の融合が魅力の本シリーズにぴったりのシチュエーションだ。

陸人を演じる櫻井は、「遊園地にずっといられるという体験は、なかなかできないこと」、航役の吉田も「誰もいない夜の遊園地に行くのも初めての体験で、ドキドキワクワクしました」と興奮しきり。それぞれ初共演となったメンバーだが、「観覧車から景色を見たい」、「みんなでジェットコースターに乗ろうよ!」と相談しながら一気に距離を縮めた。有紗役の本田は、家族とここ数年、城島高原パークに毎年遊びに行っていたのだとか。ロケ地を知った時には「運命だと思いました」と声を弾ませ、共演者たちの頼もしいガイド役にもなった。大和役の鈴木は、「海音くんが、とり天バーガーをみんなに差し入れしてくれて。郷敦さんはクレープを一人一人に手渡しで差し入れしてくれました」と語るように、園内のフードで盛り上がる様子も見受けられた。

参加者たちは、遊園地を縦横無尽に駆け巡りながらカラダを集めていく。鈴木は、「夜の遊園地でゴーカートを乗り回しました!」と疾走感あふれる「カラダ探し」を披露。安斉演じる岬は、水しぶきをあげるジェットコースター「ポセイドン」付近で体のパーツを発見。安斉が、「水を盛大に浴びました!」とびしょ濡れになりながら大きな笑顔を見せる一幕もあった。

また本シリーズでは参加者たちが“何度も死ぬ”のがお約束だが、櫻井は「陸人がフリーフォールに乗って、落ちてきたら死んでいる…というシーンもあって。“死んでいる”という演技をするので全身の力を抜くことになるんですが、そうすると体が浮いてしまうので。怖かったです!」と苦笑い。吉田は、「『これから航はここで何度も殺されるのか』と思うとソワソワして。いろいろな感情が入り混じります」と周囲を見渡すなど、ワクワク感あふれる遊園地で繰り広げられるホラー描写に注目だ。

本作の最大の見どころとなるのが、日本初の木製ジェットコースター「ジュピター」における“赤い人”との激闘シーンだ。6万本の米松によって組み上げられたジェットコースターは、美しく雄大。日没後、ライトアップされたシルエットにはゾクリとするような凄みがある。

ジェットコースターのスタート地点で、高広&陸人&岬がタッグを組んで“赤い人”と戦うシーンでは、羽住英一郎監督を中心に入念に準備が進められていた。その間にも試運転が繰り返されたジェットコースターの「ゴー!」という加速音が、現場の緊張感を高める。スタート地点に戻ってきたコースターを舞台に、いよいよ撮影がスタート。激しいアクションが展開する場面となるが、前作から高広役を続投し、羽住監督とも再タッグとなった眞栄田は「高広ならこう動くと思う」と熱心に監督とディスカッション。細やかな動きにもキャラクター性を反映させながら、ぐんぐんシーンを豊かなものにしていく。

櫻井と安斉もその動きにくらいつき、“赤い人”と大格闘。背後から目玉をギョロリと光らせた“赤い人”が襲いかかると、陸人役の櫻井が「岬、うしろ!」と叫び、岬役の安斉は“赤い人”にハイキック!岬の蹴りによって“赤い人”がぶっ飛んでいくという場面のために、安斉は撮影の合間にも蹴りの練習に余念がない。スピード感あふれるアクションとなる上に、羽住監督からは「“赤い人”が来た!と気づいてから、蹴りを入れてほしい。その間が大切」というオーダーも。当てるタイミングを合わせるのに苦労しつつも、本番では渾身の蹴りが炸裂。監督から「OK!」がかかると思わず「よっしゃ!」と両手でガッツポーズをした安斉。その熱演を称えるように、スタッフからも「おおー!」と声が上がった。

“赤い人”は、蹴られてぶっ飛んでもまだまだ襲いかかってくる。ビビリな性格の陸人も“赤い人”に飛びかかり、必死に戦う。陸人の血糊が増えていく過程も壮絶な死闘を物語っていたが、「うわー!」と“赤い人”を押さえつけたシーンの後、櫻井は“赤い人”役のキャストに「今の強さ、大丈夫でしたか?」と気遣う優しさも。高広&陸人&岬の連携プレイが必須となる場面は、キャスト陣の全身から集中力と一体感がにじみ出る迫力のシーンとなった。

その後、高広と岬を乗せたジェットコースターはついに動き出し、ハイスピードで上昇&落下する。カメラは木製コースターの揺れときしむ音までをとらえ、観客もコースターに乗り込んでいるかのような臨場感を味わえる。さらに、コースターの頂上にまで“赤い人”が追いかけてくるのだからスリル満点。原祐樹プロデューサーは、「ジェットコースターを登場させることで、間違いなく前作とは迫力が違うものになる。ジェットコースターで“赤い人”との対決を撮ることができたのは、羽住監督だからこそ。試行錯誤しながらどうやって撮るのかと、新しいことに毎回チャレンジしていらっしゃる」と数々のエンタメ大作を送り出してきた羽住監督の手腕に惚れ惚れ。スタッフ、キャストがアイデアと情熱を持ち寄り、「アトラクションムービー」と呼ぶにふさわしいホラー映画が誕生した。

併せて、本レポートの様子が垣間見えるメイキングカットが解禁された。連日連夜に渡り、実際の遊園地を使用しての撮影に臨んだキャスト一同。園内フードを手にしたカットやアトラクションに乗ったカットなどは修学旅行を思わせるほのぼのとした正に“青春”そのものだが、その現場で作り上げられた本作は“超刺激的”ホラー作品でもある。この新たなジャンルの確立とも言える『カラダ探し THE LAST NIGHT』に期待だ。

【オフィシャルレポート】

『カラダ探し THE LAST NIGHT』は2025年9月5日(金)より全国で公開
監督:羽住英一郎
出演:橋本環奈、眞栄田郷敦、櫻井海音、安斉星来、鈴木福、本田真凜、吉田剛明、那須ほほみ、木村佳乃
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2025「カラダ探し THE LAST NIGHT」製作委員会