中野量太監督最新作『兄を持ち運べるサイズに』が第30回釜山国際映画祭OPEN CINEMA部門に正式出品されることが決定した。

宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞など多くの映画賞を席捲、二宮和也主演『浅田家!』では国内の大ヒットのみならずフランスでも大ヒットを記録した中野量太監督が5年ぶりにメガホンをとった最新作は、作家・村井理子が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセイ「兄の終い」をもとに映画化した『兄を持ち運べるサイズに』。絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる家族のてんてこまいな4日間の物語を描く。マイペースで自分勝手な兄に幼いころから振り回されてきた主人公の理子を演じる柴咲コウ。家族を振り回す原因となる、映画史上稀にみるダメな兄ちゃんを演じるのはオダギリジョー。兄と一時は夫婦でありながらも、ある理由で離婚した元嫁・加奈子を演じるのは満島ひかり。兄と加奈子の娘で両親離婚後は母と暮らす満里奈を演じるのは青山姫乃。二人のもう一人の子供で最後まで兄と暮らした息子・良一を演じるのは味元耀大。

今回、9月17日~9月26日に韓国・釜山で開催される第30回釜山国際映画祭のOPEN CINEMA部門に正式出品されることが決定した。映画祭には、主演を務めた柴咲コウが参加する。本作『兄を持ち運べるサイズに』は、釜山国際映画祭の代表的な部門の一つで、人気・芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が選出されるOPEN CINEMA部門に選出。本部門は、メイン会場である釜山シネマセンターの野外スクリーンで上映されるのが特徴でとなっている。

1996年から始まり今年で30回目を迎えた釜山国際映画祭は、これまでも数々の日本映画が栄えある賞を受賞し、アジアを代表する映画の祭典として毎年注目を集めている。昨年は、『Cloud クラウド』(黒沢清監督)、『ナミビアの砂漠』(山中瑶子監督)、『ぼくのお日さま』(奥山大史監督)などの話題作が上映された。9月17日~9月26日に開催される第30回釜山国際映画祭は、俳優イ・ビョンホンが開会式の司会を、閉会式の司会を、俳優スヒョン(クローディア・キム)が務める。“家族”を描き続けた中野量太監督の最新作が、海外でどのように受け止められるのか期待が高まる。

柴咲コウ コメント

映画『兄を持ち運べるサイズに』が釜山国際映画祭で上映されるということでとても楽しみにしています。
この映画が国を越えて皆さんの心の拠り所になれば嬉しいです。

中野量太(監督)コメント

映画『兄を持ち運べるサイズに』は、明日、誰の家族にも起こり得る話です。
世界中の家族に、観て感じて考えて、最後は優しい気持ちになって欲しい。そんな思いを込めて作り上げました。
まずは、釜山国際映画祭での上映が決まり、とても嬉しく思っています。韓国の観客の皆さんの反応がとても楽しみです。

『兄を持ち運べるサイズに』は2025年11月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
脚本・監督:中野量太
出演:柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり、青山姫乃、味元耀大
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2025 「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会