三宅唱監督最新作『旅と日々』が第30回釜山国際映画祭コンペティション部門に正式出品されることが決定した。

『ケイコ 目を澄ませて』(22)、『夜明けのすべて』(24)など作品を発表するごとに、毎日映画コンクール、キネマ旬報など国内の賞を席巻し、ベルリン国際映画祭に3作が出品されるなど、現代日本映画界を牽引する存在として世界的に注目を集める三宅唱監督。最新作『旅と日々』はつげ義春「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、シム・ウンギョンを主演、共演に堤真一、河合優実、髙田万作を迎える。脚本家の李(シム・ウンギョン)が旅先でのべん造(堤真一)との出会いをきっかけに、人生と向き合っていく過程を李本人が綴っていく物語。ひっそりと身を寄せ合う登場人物たちが、やさしさと愛おしさあふれるまなざしで描かれる。

今回、9月17日~9月26日に韓国・釜山で開催される第30回釜山国際映画祭のコンペティション部門に本作が正式出品されることが決定した。幕開けとなる9月17日のレッドカーペットには三宅唱監督、主演を務めるシム・ウンギョン、出演の髙田万作らが登場を予定している。

本映画祭は1996年に創設された国際映画製作者連盟公認の国際映画祭であり、アジア最大級の祭典として常に注目を集めている。釜山シネマセンターをメイン会場とし、国内外の200作品以上が上映され、来場者数は約20万人を記録することも。本年は例年の10月開催より早い、9月17日~26日の開催となる。これまでの非コンペティション形式から、本年よりコンペティション部門が新設され、グランプリ、監督賞、審査員特別賞、主演男優/女優賞、芸術的貢献賞が与えられる。グランプリ受賞作は映画祭のクロージング作品として上映される。

三宅唱(監督)コメント

3年前の釜山国際映画祭に『ケイコ 目を澄ませて』で参加した際、シム・ウンギョンさんがとても粋な計らいをしてくれ、上映後の質疑応答に一緒に参加して映画を届けてくれました。ぼくたちの出会いと交流の場になった釜山国際映画祭の第30回という記念すべき年に、両国で活躍するシム・ウンギョンさんとともに作った『旅と日々』でコンペティション部門に参加できることを、心から嬉しく、光栄に感じます。また、髙田万作くんとも一緒に参加できることも嬉しく、楽しみです。
是非、本件ご紹介くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします。

『旅と日々』は2025年11月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開
監督・脚本:三宅唱
出演:シム・ウンギョン、堤真一、河合優実、髙田万作
配給:ビターズ・エンド
© 2025『旅と日々』製作委員会