劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』の完成披露試写会が8月27日(水)に都内で行われ、松坂桃李、染谷将太、内山昂輝、津田健次郎、岩井澤健治監督が登壇した。
原作は、「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊の連載デビュー作「ひゃくえむ。」(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」という10秒に満たない一瞬の輝きに魅せられた者たちの狂気と情熱を描いた物語は、「心が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な人気を集めている。 声の出演には、生まれつき足の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシとの出会いから、100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮を染谷将太と声優としての評価も高い実力派キャストがキャラクターに命を吹き込む。監督は、長編1作目の『音楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名高いアニー賞ノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で高い評価を受ける気鋭のクリエーター・岩井澤健治。
本作で14年ぶりの共演となった松坂と染谷。再び共演したことについて、感想を聞かれると「嬉しかった」と口を揃え、「なんで14年も共演できなかったんだろう」と染谷が言うと、松坂も「誰かが邪魔してたのかな、くらいの」と笑いを誘った。
また、松坂は「お互い出ている作品を見ながら、刺激をもらいながら、『いつか、また』と思っていたタイミングで今回お話をいただいたので、嬉しさが倍増していました」と語った。一方の染谷も「ずっと作品を見させていただいていて、いつかまたご一緒したいと思っていたので。『ひゃくえむ。』で一緒にやらせていただいたのは本当に嬉しかったです」と喜びを表現した。
そんな本作では、松坂と津田は一緒にアフレコをしたといい、「本当に貴重な時間でした」と松坂が振り返ると、津田は「とても楽しかったです」と明かし、「津田さんが声を入れている姿を間近で見れるのはめちゃくちゃラッキーだなと思いながら。津田さんがしゃべっているのを後ろから見ながら、こうやってやるんだと内心思いながら、そのセリフを受けて言ったりするんです。内心、『こうやってやるだ、へー!』って思いながら」といい、津田は「掛け合いで録れたのはすごく生っぽい言葉がもらえて、そこに返していく感じだった」と語った。
また、内山と一緒にアフレコを行ったという染谷は「すごく刺激を受けました」といい、内山は「表現に迷いがないのがすごい。僕は探って探ってやるんですけど、最初から答えを出す感じでやってらした」と称賛した。
【写真・文/編集部】
『ひゃくえむ。』は2025年9月19日(金)より全国で公開
監督:岩井澤健治
出演:松坂桃李、染谷将太
笠間淳、高橋李依、田中有紀
種﨑敦美、悠木碧
内田雄馬、内山昂輝、津田健次郎
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース
©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会