第36回山本周五郎賞候補にもなった浅倉秋成の小説を山田篤宏監督が実写映画化した『俺ではない炎上』の場面写真が解禁された。
原作は、ジャンプSQ.で連載中の漫画「ショーハショーテン」の原作・脚本や、第43回吉川英治文学新人賞候補になり映画化もされた「六人の噓つきな大学生」などの浅倉秋成の同名小説。SNSで根拠の乏しい情報が<真実>となり大きな事件へと発展する現代の冤罪の恐怖を描いた意欲作。ある日突然SNSで身に覚えのない事件の犯人に仕立て上げられ逃亡をはかる主人公・山縣泰介を演じるのは阿部寛。彼を取り巻く登場人物には、山縣泰介を追う謎の大学生・サクラに芦田愛菜、大学生インフルエンサー・住吉初羽馬に藤原大祐、取引先企業の社員・青江に長尾謙杜、そして泰介の妻・芙由子に夏川結衣らが集結した。
本作は、“大手企業のごく普通の営業部長”である山縣泰介が、突如 SNS で個人情報をさらされ、殺人犯として追われることになる逃亡劇が描かれる。今回、新たに解禁された画像は、阿部寛演じる山縣泰介を取り巻く、登場人物の怪しさ満点の表情を抑えた場面写真となっている。
匿名の群衆がSNS上でこぞって個人情報を特定し日本中から追いかけ回される、まさに“炎上”の渦中にいる山縣泰介を執拗に追う、謎の大学生・サクラを演じるのは芦田愛菜。芦田は『ゴースト もういちど抱きしめたい』(2011)で第35回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞、SF大作『パシフィック・リム』(2013)にてハリウッドデビューも果たし、近年では映画『はたらく細胞』(2024)で第48回日本アカデミー賞優秀助演女優賞するなど様々な話題作に出演する実力派人気俳優だ。そんな芦田が本作では、予告映像の「あんたが、諸悪の根源だからだろうが!」と激しく叫ぶシーンなど今までにないふり幅のある演技をみせる。そして、今回解禁された場面写真では、暗がりで見せる不適な笑みが物語の鍵を握ることを予感させる。
一方、大学生インフルエンサーの住吉初羽馬を演じるのは、「柚木さんちの四兄弟。」(NHK/2024)でドラマ初主演を務め、現在放送中のドラマ「ちはやふる-めぐり-」(NTV)に出演するなど今注目を集める若手俳優の藤原大祐。SNSを駆使しながら、初羽馬もまたサクラと共に泰介の行方を追うことに。初羽馬が見せるスマホ画面には一体何が写っているのか……。泰介の逃亡劇にどのように関わっていくのかも見どころの一つだ。
長尾謙杜が演じる泰介の取引先企業の若手社員・青江にも目が離せない。車の窓越しに覗かせる鋭い視線はどこか影を感じさせる。若手社員ならではのあどけなさを残しつつ、物語に不穏な空気をもたらす役どころだ。青江の視線の先には……。
さらに、泰介の部下の野井を演じる板倉俊之や塩見を演じる浜野謙太の2人の表情にも注目だ。泰介の部下として泰介のご機嫌取りをする野井と塩見だが、その顔は……。果たして、この怪しい顔選手権の中に犯人はいるのか―。
『俺ではない炎上』は2025年9月26日(金)より全国で公開
監督:山田篤宏
出演:阿部寛
芦田愛菜、藤原大祐、長尾謙杜
三宅弘城、橋本淳、板倉俊之、浜野謙太、美保純、田島令子
夏川結衣
配給:松竹
©2025「俺ではない炎上」製作委員会 ©浅倉秋成/双葉社