ベストセラー小説を映画化した『爆弾』がフィンランド・ヘルシンキで開催される第38回ヘルシンキ国際映画祭でワールドプレミア上映されることが決定し、併せて場面写真が解禁された。
「このミステリーがすごい! 2023年版」(宝島社)、「ミステリが読みたい 2023年版」(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)で1位を獲得したベストセラー小説「爆弾」を映像化。物語の幕開けは、酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された一人の謎の中年男。彼は自らを“スズキタゴサク”と名乗り、霊感が働くと称して都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告。秋葉原での爆破を皮切りに、この後一時間おきに3回爆発すると予知していく。そして、刑事たちの問いかけをのらりくらりとかわしつつ、次第に爆弾に関する謎めいた“クイズ”を出し始めるのだった…。彼は、いったい何者なのか、そして仕掛けられた“爆弾”の正体とは―。主演は山田裕貴。警視庁捜査一課でスズキタゴサクと真っ向から対峙する交渉人・類家役を熱演する。共演には、伊藤沙莉が爆弾捜索に奔走する交番勤務の巡査・倖田役で出演。さらにスズキタゴサクの過去を追う所轄の刑事・等々力役に染谷将太、類家の上司として同じくスズキタゴサクと交渉する清宮役に渡部篤郎、スズキタゴサク役を佐藤二朗が演じるなど実力派俳優たちが顔を揃える。そして、坂東龍汰が伊藤沙莉演じる倖田の相棒で同じく交番勤務の巡査長・矢吹を演じ、寛一郎が、スズキタゴサクの見張り役を務める刑事・伊勢を演じる。
今回、本作が9月24日に第38回フィンランド・ヘルシンキ国際映画祭でワールドプレミア上映されることが決定した。本作はアジア映画のショーケース部門「Asian Cuts」に選出され、当日は、主人公・交渉人類家を演じる山田裕貴と、爆弾の存在を予告する謎の男・スズキタゴサク役の佐藤二朗が登壇する予定だ。劇中では火花を散らす緊迫のやりとりを展開している二人が、フィンランドの地でどんなトークを繰り広げるのか、期待が高まる。
なおヘルシンキ国際映画祭プログラムディレクターのアウティ・レーンは「映画『爆弾』は冒頭からエンドロールまで脳の奥深くをくすぐり続けるジェットコースタースリラーで、山田裕貴と佐藤二朗演じるユニークで完璧なキャラクターは《愛と自由》をサブテーマに掲げるヘルシンキ映画祭にフィットした最高のマインドゲームエンターテイメントです。世界で最も映画『爆弾』にふさわしいヘルシンキにお二人をお迎えしてワールドプレミアを開催できる事に、この上ない喜びを感じています」とコメントを寄せている。
併せて、キャストたちの迫力の場面写真が解禁された。東京に仕掛けられた爆弾の存在を予告し、「爆発したって、べつによくないですか?」と挑発的に言い放つスズキタゴサク(佐藤二朗)に、交渉人・類家(山田裕貴)が冷静に対峙する。
互いの腹の内を探る2人の心理戦を切り取った、息をのむ極限のやりとりが収められた写真は必見だ。爆発を阻止すべく東京中を奔走する巡査・倖田(伊藤沙莉)と矢吹(坂東龍汰)は、絶妙なコンビネーションを見せつつ、炎と煙に包まれた危険の最前線を駆け抜ける。燃え上がる爆炎を捉えたショットが迫る中、この危機を乗り越えられるのか?
さらに類家と共に取調室でタゴサク攻略に挑む警察たち、タゴサクの過去を追う所轄の刑事・等々力(染谷将太)、類家の上司・清宮(渡部篤郎)、タゴサクの見張り役・伊勢(寛一郎)らも次々と緊迫の局面に巻き込まれる。果たして彼らは極限の心理戦の中でタゴサクを制し、突破口を見いだせるのか――予測不能の展開が、観る者を最後まで釘付けにする。
『爆弾』は2025年10月1日(金)より全国で公開
監督:永井聡
出演:山田裕貴、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍汰、寛一郎、渡部篤郎、佐藤二朗
配給:ワーナー・ブラザース映画
©呉勝浩/講談社 ©2025映画「爆弾」製作委員会