柚月裕子原作×坂口健太郎主演のヒューマンミステリー『盤上の向日葵』の海外版ポスタービジュアルが解禁され、併せて韓国での公開が決定、さらに第30回釜山国際映画祭に坂口健太郎、渡辺謙、熊澤尚人監督が登壇することが決定した。

柚月裕子による同名小説『盤上の向日葵』を原作に、坂口健太郎と渡辺謙の魂の演技バトルで魅せるヒューマンミステリー『盤上の向日葵』。とある山中で身元不明の白骨死体が発見された。手掛かりは死体とともに発見された高価な将棋の駒。捜査の末、その駒の持ち主は、将棋界に彗星のごとく現れ時代の寵児となった天才棋士、上条桂介だと判明する。やがて桂介をめぐる捜査線上には<賭け将棋>で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男、東明重慶(ルビ:とうみょう しげよし)の存在が浮かび上がる。謎めいた過去を持つ異色の天才棋士、上条桂介役には坂口健太郎。桂介に大きな影響を与える勝負師、東明重慶役に渡辺謙。魂を削りあう壮絶な演技の果て、生きる意味を深く問いかける衝撃の結末とは―。

今回解禁された海外版ポスターは釜山映画祭に向けて特別に制作された新ビジュアル。主人公・上条桂介(坂口健太郎)のどこか憂いに満ちた表情と、彼の運命を大きく揺るがすことになる、歴代最強の破天荒な真剣師・東明重慶(渡辺謙)の厳かな眼差しが映し出される。殺人事件の容疑者となった桂介は、天才棋士として輝かしい活躍をみせていたが、実は幼い頃から酒とギャンブルに溺れる父・上条庸一(音尾琢真)と極貧生活を送る壮絶な過去を歩んできた。

しかしそんな“闇”に満ちた人生の中でも、桂介が唯一熱中していた将棋の才能を見抜き、親のように暖かく迎え入れた唐沢光一朗(小日向文世)や、桂介に静かな愛を注ぐ宮田奈津子(土屋太鳳)の存在によって、どん底で孤独な桂介の人生に“光”が差す。そして、ポスターには「This encounter will change your destiny.(この出会いが運命を変える)」というコピーが描かれ、賭け将棋の真剣師・東明重慶との出会いが桂介の人生にかつてない情熱、そして深い絶望をもたらすことに―。

やっとの思いで幸せを掴んだかと思いきや、思わぬ出来事が起こり人生を踏み躙られる・・・監督&脚本を務めた熊澤尚人監督は、桂介が様々な人との出会いを通して経験する“光と闇”を本作で描きたかったという。光があるからこそ闇が深くなっていく―このポスタービジュアルは監督が描いたドラマチックな光と闇のテーマを象徴する仕上がりになっており、対照的に咲き乱れる灰色の向日葵と未来を照らす黄色い向日葵が、壮大な物語を予感させる。次々と降りかかる絶望が自分の人生をどん底に突き落とそうとも、運命に抗い“生き切る”ことを貫く桂介の姿は観客の心を激しく揺さぶる。そして彼を待ち受ける“衝撃のラスト”には涙が溢れること間違いない。

さらに本作が韓国で劇場公開されることが決定(公開時期は未定)した。公開に先駆けて、本作は9月18日(木)に韓国・釜山で開催される第30回釜山国際映画祭のオープンシネマ部門の上映作品として、ワールドプレミアを開催。映画祭には坂口健太郎、渡辺謙、熊澤尚人監督ら豪華ゲスト陣が登壇することも発表された。世界から注目されるアジア最大級の国際映画祭でいかに注目されるのか、そして坂口、渡辺、熊澤はどんな作品の魅力を語るのかに注目だ。

『盤上の向日葵』は2025年10月31日(金)より全国で公開
監督・脚本:熊澤尚人
出演:坂口健太郎、渡辺謙、佐々木蔵之介、土屋太鳳、高杉真宙、音尾琢真
 柄本明/渡辺いっけい、尾上右近、木村多江、小日向文世
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
©2025映画「盤上の向日葵」製作委員会