芥川賞作家・村田沙耶香のベストセラー小説を実写映画化した『消滅世界』の特報映像と場面写真が解禁された。
原作「消滅世界」は、現在累計170万部を超える芥川賞受賞作「コンビニ人間」直前の2015年12月に刊行された長編小説。超少子化の先―「性」が消えゆく世界で激動する「恋愛」「結婚」「家族」のあり方に翻弄される若者たちを描いた本作は、「常識」という枠の中でもがく現代の私たち自身を映し出した合わせ鏡のような作品。MTV出身で国内外の様々なアーティストのライブやミュージックビデオ、CM、ショートフィルム、大河ドラマのドキュメンタリーなど多岐にわたるフィールドで活躍する映像ディレクター・川村誠が脚本とともに映像化に挑む。独自の世界観を築いてきた映画的・音楽的感性を存分に活かして、本作では繊細かつ耽美な異世界観を追求する。主人公・雨音役を演じるのは蒔田彩珠。雨音の夫・朔には栁俊太郎。
今回、これまでベールに包まれていた本編映像が解禁された。約20秒の中、印象的なカットで構成された映像内に「生殖は人工授精」、「恋は二次元」、「性が消える時」、「結婚も家族も消える」とショッキングな言葉が並んでいる。「消えるのは――愛か、世界か」という言葉で締め括られ、様々な想像が膨らむ映像となっている。
併せて、新たな写真素材も3点が解禁された。栁演じる朔とのシーンは、雨音との会話中に気分が悪くなった朔がトイレに駆け込み、心配した雨音が様子を見に来る姿が写されている。なぜ、朔はトイレに駆け込むことになったのか、それまでに交わされた会話とは―。恒松演じる樹里とのシーンは、高校生から親友の雨音と樹里が同窓会に参加した時のカットとなり、うつむく雨音に樹里がそばで寄り添い、親友としての2人の関係性が窺い知れるカットも。結木演じる水内とのシーンは、同じ制服を着ていることから学生時代だと分かるカットで、ノートを見つめる2人の視線には何が描かれているのか気になる写真となっている。
特報映像
『消滅世界』は2025年11月28日(金)より新宿シネマカリテほか全国で公開
監督・脚本:川村誠
出演:蒔田彩珠
栁俊太郎
恒松祐里、結木滉星、富田健太郎、清水尚弥、松浦りょう、岩田奏/山中崇/眞島秀和/霧島れいか
配給:NAKACHIKA PICTURES
©2025「消滅世界」製作委員会