PHOTO:西槇太一


二宮和也初となるファンクラブイベント『OFFICE NINO HOLDINGS FANMEETING 2025 "Show Case"』の北海道公演が、9月16日に札幌文化芸術劇場 hitaruで開催された。

本イベントは9月から10月にかけて全国5都市をまわる二宮初のファンクラブイベントで、北海道公演は3都市目にあたる。

開演の定刻を迎える直前、客席から自然発生的に“にのコール”が起こる。やがて客電が落ちると、ファンの拍手と歓声のなか、二宮がステージに登場。「おじゃましまーーーす!!」という高らかな挨拶に、観客の熱気は冒頭から最高潮に達する。

その熱気に応えるように、二宮は8月27日に配信リリースした「あの夢をなぞって」(※YOASOBIのカバー)をはじめ、最新カバーアルバム『◯◯と二宮と2』(読み:マルマルトニノミヤツー)の収録曲を、キレのある振り付けと全力のボーカルで次々と歌い上げていく。

自身初のファンミーティングで彼が選んだアプローチは、ズバリ“全力で歌って踊る”。MATSURI 、Kya73、YuTa、miharuら4人のダンサーたちを率いてのコレオグラフィーは、時に清々しく、時に演劇的に観客を魅了していく。バラエティ番組での司会ぶりや、最新主演映画『8番出口』で見られる役者としての実力も素晴らしいが、やはり、歌って踊るアイドル・二宮和也の帰還は、この上なくファンの心を熱くさせる。

中盤では、「これもファンミーティングの鉄板ということで」(二宮)と、ファンから寄せられた“質問コーナー”へ。「ファンで埋まった会場で歌う気分は?」という質問には、「そりゃ最高だろ?」と照れくさそうな笑顔に。「今回のグッズのデザインや配色はどのように?」という質問には、「だいぶハイセンスな大人の人たちが……」と回答。

さらに、「最近、“オレって天才”と思った瞬間は?」という質問には、「思わないほうが少ないかな?」とジョークで答えると、すかさず客席が「フウッ!!」と歓声で返す。息もぴったりの空気に、二宮も思わず、「もう、ずっとこういうことをやっていたいよ」と語る。時折、客席からの呼び掛けにも答え、記念撮影も行いながら、先程までのドラマチックなステージとは対象的とも言えるコージーな時間が流れる。

さらに、二宮の口から10月2日(木)東京で開催される"Show Case"最終公演の生配信決定が発表されると、場内に歓喜の悲鳴が巻き起こった。

その後、パフォーマンスに戻り、"Show Case"は後半へ。終盤のMCではカバー曲のオリジナルアーティストたちへの感謝とともに、「僕の大好きな曲を通して、皆さんと素晴らしい思い出を作れた」と呼び掛け、"Show Case"北海道初日は盛況のうちに幕を閉じた。

大阪、東京での公演が控えているため詳細な描写は差し控えるが、会場ごとの環境を活かした演出といい、シャープとポップの両軸を押さえたイメージ映像やライティングといい、「週末のマーチ」(※Ryo Umekawaのカバー)においてサプライズで設けられた客席からの撮影OKタイムといい、冒頭からラストまで二宮の才気とセンスと魅力とマイペースが煥発した、眩いばかりのひと時だった。

(TEXT:内田正樹)

また、10月2日(木)に東京ガーデンシアターで開催される「OFFICE NINO HOLDINGS FAN MEETING 2025 "Show Case"」最終公演の生配信が決定した。 見逃し配信も実施される。配信の詳細は ショーケース特設サイトにて。