『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』のプレミア先行上映会イベントが9月16日(木)に丸の内ピカデリーで行われ、豆原一成(JO1)、市毛良枝が登壇した。
祖父が遺したやさしいサプライズ――。夢に迷う僕と、夢を見つけた祖母。僕らの日々が輝きだす。11人組グローバルボーイズグループJO1の豆原一成と、44年ぶりの映画主演となる市毛良枝がW主演で贈る本作。夢に迷いながらもコーヒーにだけはこだわりがある、ちょっと頼りなくて優しい孫、等身大の大学生・拓磨役を演じるのは、映画『BADBOYS -THE MOVIE-』(25)で初主演を務めるなど俳優としての活躍が注目される豆原一成。そして夫が遺したサプライズによって、夫に先立たれた寂しい日々から一歩踏み出し、若い頃の夢だった「学び」の日々を楽しんでいくアクティブな祖母・文子を市毛良枝が演じる。監督を務めたのは中西健二。脚本はまなべゆきこ。
「お話をいただいたときに、W主演で相手が市毛さんということで、『俺で大丈夫か』というのが、最初は正直な感想で」と恐縮しつつ「大先輩の市毛さんとご一緒できるというのはプレッシャーでもあった」という豆原だが「こんな機会ないだろうなと。本当に光栄だし、これからの人生、ここがいい経験になるだろうと思った」と出演を決めたという。
その市毛は「このところ不幸な老人(の役)が多くて」と笑いを誘いつつ「(本作では)問題は抱えているんですけど前向きな話だったので即お引き受けいたしました」と振り返った。
そんな2人の初対面について、豆原は「すごいお優しくて。撮影の合間も休憩中も筋トレの話とかして、仲良くさせていただいて嬉しかった」と明かし、市毛も「普通にこのままの感じでいてくださって、家族のように話していました」と撮影現場の様子を明かした。
自然体な2人だが、役との共通点もあったようで「コーヒーに対する熱量」を挙げた豆原は僕も筋トレになるとしゃべっちゃう。のめり込むところは似ていると思う」と明かし、筋トレの話を一緒にしたという市毛に「大丈夫でした?」と問いかける豆原に、市毛は「私も筋トレ大好きです」と笑顔を見せた。
昨年夏に撮影されたという本作だが「撮影するときは空調を切らないといけないので、何度も汗で止めちゃったことがあって。撮影合間はでかい扇風機を当てて。汗を止めるのに大変でした。マイ扇風機を片手に」と苦労を明かした。
“コーヒーにだけはこだわりがある”という役どころを演じる上で、事前にコーヒーについて学んだという豆原だが、イベントではコーヒーの指導した方も来場しており「みなさんがいなかったらこの映画はできていないんです。ありがとうございます」と感謝を伝え、「嬉しいです。皆さんと一緒に映画の雰囲気を体感してくれたら」と笑顔を見せた。
「お芝居をしながらコーヒーを淹れる。バイトをやっている役なので、バイトの作業をしながらコーヒーを作る、しかも上手い役だったので、両立が最初はおぼつかなくて。注目してみてほしい部分」と明かし、そのコーヒーについても「ちょっと蒸らしてから待ってから淹れたり。全く知らなかった知識を教えていただいて、みなさんに感謝したいです」と伝えた。
【写真・文/編集部】
『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』は2025年10月24日(金)より新宿ピカデリーほか全国で公開
監督:中西健二
出演:豆原一成(JO1)、市毛良枝
酒井美紀、八木莉可子、市川笑三郎、福田歩汰(DXTEEN)、藤田玲、星田英利/長塚京三
配給:ギャガ
©2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」