第36回山本周五郎賞候補にもなった浅倉秋成の小説を山田篤宏監督が実写映画化した『俺ではない炎上』の場面写真が解禁され、長尾謙杜へのインタビューが到着した。
原作は、ジャンプSQ.で連載中の漫画「ショーハショーテン」の原作・脚本や、第43回吉川英治文学新人賞候補になり映画化もされた「六人の噓つきな大学生」などの浅倉秋成の同名小説。SNSで根拠の乏しい情報が<真実>となり大きな事件へと発展する現代の冤罪の恐怖を描いた意欲作。ある日突然SNSで身に覚えのない事件の犯人に仕立て上げられ逃亡をはかる主人公・山縣泰介を演じるのは阿部寛。彼を取り巻く登場人物には、山縣泰介を追う謎の大学生・サクラに芦田愛菜、大学生インフルエンサー・住吉初羽馬に藤原大祐、取引先企業の社員・青江に長尾謙杜、そして泰介の妻・芙由子に夏川結衣らが集結した。
本作は、大手ハウスメーカーに務める山縣泰介は、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が拡散され、殺人犯に仕立て上げられる。身に覚えのない事態に無実を訴えるも、瞬く間にネットは燃え上がり、“炎上”状態に。日本中から追いかけ回される中、無実を証明するため、そして真犯人を見つけるため、決死の逃亡劇から始まるストーリー。
泰介の取引先企業の若手社員・青江を演じるのは、人気グループ・なにわ男子の最年少メンバーの長尾謙杜。長尾は『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)、『室町無頼』(25)で時代劇とアクションに挑戦し、『おいしくて泣くとき』(25)では劇場映画初主演を務めるなど話題作に続々と出演。俳優としても抜群の存在感を放つ長尾が本作でどのような演技を見せるのか期待が高まる。
今回解禁された場面写真は、青江が泰介から資料の細かい指摘を受けて悲しげにうつむく姿を切り取ったカットだ。そんな青江を演じた長尾は「現代の若者の態度や考え方を“表現”している青年です。最初のシーンでは、修正できていない書類を山縣さん(阿部寛)に怒られて、一生懸命やったのにしょんぼりしてしまう。そんな姿や不貞腐れる態度も、『あるよね!』と思えるキャラクターだと思います」と自身の演じた役柄を話した。また、本作の台本を読んだ感想について「タイトルを見た時は『どういうことなんだろう?』と思いましたが、読み進めるとまるで現代を表現しているかのようで。ひとつのSNSのつぶやきがどんどん大きくなって拡散されていく事件なので、今この作品が日本で描かれることの大切さを感じました」と本作の魅力を話した。
さらに、青江が暗闇の中で何かに視線を向けるシーンも解禁。先行して行われた一般試写の感想では、全てがネタバレで物語の鍵を握る青江を演じた長尾の演技に「長尾くんの表情で訴えかける目の演技が素晴らしかった」「長尾謙杜くんの演技に引き込まれて…」「全部がネタバレになっちゃうから何も書けない」など演技を絶賛するコメントの数々が投稿された。長尾自身も本作の見どころについて「もちろん、僕が演じる青江を含め、それぞれの登場人物が物語のキーマンになっています」とアピールした。果たして、長尾演じる青江が物語にどのように関わってくるのか。長尾の演技からも目が離せない。
『俺ではない炎上』は2025年9月26日(金)より全国で公開
監督:山田篤宏
出演:阿部寛
芦田愛菜、藤原大祐、長尾謙杜
三宅弘城、橋本淳、板倉俊之、浜野謙太、美保純、田島令子
夏川結衣
配給:松竹
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