長澤まさみ主演×大森立嗣監督『おーい、応為』の善次郎キャラPVが解禁された。

江戸時代、破天荒な絵師・葛飾北斎と、彼の娘であり弟子でもあった葛飾応為。「美人画では父を凌ぐ」と言われた才を持ち北斎の右腕として、そして数少ない女性の絵師として、人生を描きぬいた応為。夫と喧嘩し離縁、北斎のもとに出戻ったお栄(のちの応為)は、すでに有名な絵師だったがより高みを目指し、絵のことしか頭にない父・北斎と再び暮らし始めた。絵筆を握る父の背中を見つめながら、お栄もいつしか絵を描き始める。絵師として生きる覚悟を決めたお栄に北斎は名前を送る。――それが「葛飾応為」。それは、いつも北斎が「おーい、飯!おーい、筆!」と、何かにつけて、お栄に用を頼むことから付けられた、師匠から弟子へ、父から娘へと渡された名前だ。茶も入れられず、針仕事もできないが、親ゆずりの画才と豪胆さで、男社会を駆け抜けていった先駆的な女性アーティスト・葛飾応為とは。自分の心に正直に自由に生きた彼女が、最後にたどり着いた幸せとは——。監督・脚本を手がけるのは大森立嗣。主人公・葛飾応為を演じるのは長澤まさみ長澤にとって本作は初の時代劇主演作となる。

今回、髙橋海人演じる善次郎にフォーカスしたキャラクターPVが解禁された。初解禁シーンが多数盛り込まれた本映像には、応為(長澤まさみ)を驚かす無邪気な姿や、「俺を切ってみな」と侍に啖呵を切る応為に対して「切られちまったらどうするんですか」と呆れ顔を見せる場面など、善次郎のけろっとした性格が伝わるコミカルな一幕が描かれる。一方で、「人肌に触れて温もりを感じたらいいかなって」と語りながら応為を抱き寄せ、最後には顔を近づける艶やかな場面も切り取られ、江戸っ子の軽妙さと色気をあわせ持った髙橋の表情が映し出されている。酒と女を好み、春画の天才として生きた善次郎という人物の魅力を凝縮した映像に仕上がった。

善次郎(渓斎英泉)は、応為の同志であり兄弟のような存在でありながら、家族を養うために職業として絵を描く現実主義者でもある複雑な人物。グループ活動のみならず俳優としても存在感を高める髙橋が、この役で初の時代劇に挑む。善次郎役について吉村知己プロデューサーは「お栄にも北斎にもつかず寄らずな“ふわっとした難しい役”だからこそ、ものすごい数の役者さんを検討していた」と明かし、ドラマ『だが、情熱はある』を見て「この人だ!」と直感したという。「柔らかさと芯の強さが同時に感じられる独特の空気感と、不真面目なセリフをいたって真面目に言いまわせる個性。なかなかいないタイプの素晴らしい俳優」と、その存在感に太鼓判を押す。

本作では妹を養うために絵師になったという人間くさい一面も描かれ、飄々としながらも人間味あふれる善次郎を髙橋が体現する。本作のメガホンをとった大森立嗣監督も「考えすぎずに作り込まなくていい。その場で何を感じるかを大事にしてほしい」と伝えたと語り、「最初の登場シーンで彼が現れたことで映画全体の色がパッと明るくなった。陽気なキャラの裏に滲み出る寂しさも見せてくれた」と絶賛。「俳優として素晴らしいし、一人の人として好きになりました」と強い信頼を寄せている。応為と北斎に寄り添いながらも、どこか飄々とした魅力を放つ善次郎を髙橋が時代劇初挑戦で瑞々しく体現する姿にも注目だ。

善次郎キャラPV

『おーい、応為』は2025年10月17日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
脚本・監督:大森立嗣
出演:長澤まさみ、髙橋海人、大谷亮平、篠井英介、奥野瑛太、寺島しのぶ、永瀬正敏
配給:東京テアトル、ヨアケ
©2025「おーい、応為」製作委員会