愛を知らずに育った3人の若者たちの青春と闇ビジネスから抜け出す3日間を描く逃亡サスペンス映画『愚か者の身分』の本編映像が解禁された。

第二回大藪春彦新人賞受賞作、西尾潤の「愚か者の身分」(徳間文庫)を、Netflixシリーズ「今際の国のアリス」や『幽☆遊☆白書」(2023)などの話題作を手掛けるグローバルコンテンツを創造するプロデューサー集団 THE SEVENが初の劇場作品として映画化。監督は人間ドラマを巧みに描くことに定評のある永田琴、主演に北村匠海、共演に綾野剛、林裕太の豪華実力派キャストを迎え、現代日本に生きる若者たちと隣り合わせにある“闇”をテーマに描いた逃亡サスペンス。

今回解禁された本編映像では、「はい、釣れた!」とタクヤ(北村匠海)が、SNSで女性を装い、男を誘い出す“闇”ビジネスの一端を捉えている。クルミ、リリカ、アカネ、エレナ――マモル(林裕太)の前には、女性の名前が貼られたスマホがずらりと並ぶ。彼は次々に届く男性からのメッセージに女性を装って返信。相手をおびき寄せ、個人情報を巧みに引き出しながら、最終的には戸籍売買へと誘い込むのだ。ところがそこへ帰宅したタクヤが現れ、マモルの稚拙な返しに速攻でツッコミ。「アハって…お前、何時代の人?」と呆れ顔を見せると、スマホを奪い取り、女性になりきった仕草で余裕たっぷりに返信を繰り出す。

「お腹減った…何食べよ」「お肉!!でも私、一人でお店入ったことない」「マジで? 俺でよかったら付き合うけど」「うそ!?やたー!」わずか数秒で男性を“釣り上げた”タクヤは、「はい、釣れた!口に出すんだよ、コツは。なりきれ」とドヤ顔。闇バイトという危険な場面でありながらも、タクヤとマモルが心を寄せ合う兄弟のような姿がみられ、闇と日常の風景のコントラストが鮮烈に刻まれたシーンとなっている。

本編映像

『愚か者の身分』は2025年10月24日(金)より全国で公開
監督:永田琴
出演:北村匠海
 林裕太、山下美月、矢本悠馬、木南晴夏
 綾野剛
配給:THE SEVEN、ショウゲート
©2025映画「愚か者の身分」製作委員会