中野量太監督最新作『兄を持ち運べるサイズに』の場面写真が解禁された。

宮沢りえ主演『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー賞など多くの映画賞を席捲、二宮和也主演『浅田家!』では国内の大ヒットのみならずフランスでも大ヒットを記録した中野量太監督が5年ぶりにメガホンをとった最新作は、作家・村井理子が実際に体験した数日間をまとめたノンフィクションエッセイ「兄の終い」をもとに映画化した『兄を持ち運べるサイズに』。絶縁状態にあった実の兄の突然の訃報から始まる家族のてんてこまいな4日間の物語を描く。マイペースで自分勝手な兄に幼いころから振り回されてきた主人公の理子を演じる柴咲コウ。家族を振り回す原因となる、映画史上稀にみるダメな兄ちゃんを演じるのはオダギリジョー。兄と一時は夫婦でありながらも、ある理由で離婚した元嫁・加奈子を演じるのは満島ひかり。兄と加奈子の娘で両親離婚後は母と暮らす満里奈を演じるのは青山姫乃。二人のもう一人の子供で最後まで兄と暮らした息子・良一を演じるのは味元耀大。

今回解禁された写真では、夫と2人の息子と暮らし、翻訳家・エッセイストとしても活動する理子(柴咲コウ)の笑顔のショットや、“ダメ兄”らしくどこか抜けているけど、憎めない雰囲気をまとった兄(オダギリジョー)の姿、兄とは数年前に離婚し、シングルマザーとして娘・満里奈を育てる加奈子(満島ひかり)の揺るぎない強さを感じさせる姿などが収められている。さらに、兄が亡くなる直前まで一緒に暮らしていた兄と加奈子の息子・良一(味元耀大)と理子が堤防で会話を交わすシーンや、理子と加奈子、そして兄と加奈子の娘・満里奈(青山姫乃)の3人で兄が生前暮らしていた家を訪ねる場面、ギターを背負って自転車で駆けていく兄の後姿なども解禁され、この作品ならではの温かくも切ない瞬間が映し出されている。

また、ガラ・セレクション部門に公式出品が決定している第38回東京国際映画祭の初日に行われるレッドカーペットセレモニーに、柴咲コウ・満島ひかり・中野監督が参加することが決定した。

『兄を持ち運べるサイズに』は2025年11月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開
脚本・監督:中野量太
出演:柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり、青山姫乃、味元耀大
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2025 「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会