BABEL LABEL制作×藤井道人プロデュースによる秋葉恋監督の長編デビュー作映画『東京逃避行』が2026年初春に公開されることが決定した。
「次世代の映画監督を育成する」ことをモットーとする第二回東京インディペンデント映画祭にて、審査員長の藤井道人、特別審査員の綾野剛らに選出され、グランプリを受賞した秋葉恋監督の短編『東京逃避行』を長編化した本作。短編を基に新たに紡がれた物語で、2023年12月以降に青少年健全育成条例に基づき、警視庁によって新宿・歌舞伎町の"トー横"が封鎖され、トー横に集っていた少年少女たちが、居場所を求めてもがき、さまよう姿を描く。
監督は、7歳から映画製作を始め、「残されたもの、残せるもの、」では高校生映画甲子園にて最優秀監督賞を受賞し、現在BABEL LABELの新レーベル「2045」に所属の秋葉恋。制作を担うBABEL LABELは、日台合作映画『⻘春 18×2 君へと続く道』(24)や映画『正体』(24)を手掛けた監督の藤井道人を筆頭に、映画『帰ってきた あぶない刑事』(24)の原廣利、藤井とともに監督を務めた Netflix シリーズ「イクサガミ」(25)の山口健人など気鋭のクリエイターが所属し、ドラマや映画において数々の話題作を生み出すコンテンツスタジオ。BABEL LABELが新たに放つ若き才能の長編デビュー作として、秋葉監督自身が実際に「トー横」で過ごした経験をもとに完全オリジナルストーリーを描き出した。
家庭でも学校でも居場所を失い、憧れと逃避心を抱えて歌舞伎町に来た高校生・飛鳥を演じるのは、2018年に「ミスヤングマガジン」に輝き、Netflixドラマシリーズ「サンクチュアリ-聖域-」にて小悪魔ホステス・七海役を好演し注目を集めた若手女優・寺本莉緒。田舎を飛び出してトー横で暮らし、界隈から人気を集めているネット小説「東京逃避行」の作者・日和を演じるのは、連続テレビ小説「虎に翼」(24)やNetflixシリーズ「今際の国のアリス」シーズン3など話題作に多数出演し、一層の注目を集める実力派若手女優・池田朱那。
今回解禁されたビジュアルは、ネオン輝く歌舞伎町の街を全力で駆け抜ける二人の少女の姿が描かれている。何かから逃げているのか、何かを探しているのか—。その表情には痛みと希望が交錯し、「一緒に逃げよ」というコピーとともに混沌の街を生き抜こうとする若者たちの疾走感溢れる“リアル”が刻まれている。
秋葉恋(監督・脚本)コメント
なぜ彼女、彼らは歌舞伎町に来たのか。そして、去るのか。私自身が体験した歌舞伎町での経験と取材で、私の中の初期衝動のようで、願いのような想いを、撮影の中で全員が背負いこの街で生きていました。関わってくださった全てのキャスト、スタッフの皆様には心から感謝しています。「居場所」を求めた人々たちの「逃避行」。社会がその選択を責めたとしても、何かを肯定して、救える力のある作品です。よろしくお願い致します。
寺本莉緒(飛鳥役)コメント
この作品は新宿・歌舞伎町の“リアル”を描いた物語です。目を背けたくなる現実に、飛鳥として演じながらも逃げずに向き合う覚悟を学びました。たった一日の出来事ですが、弱さや強さ、希望までもが詰まっています。今を生きるすべての人に、この目線で感じてほしい物語です。是非劇場でご覧ください。
池田朱那(日和役)コメント
居場所を求めて東京に逃げてきた日和を演じました。
トー横キッズである自分が、大人たちに利用されていることを理解してはいるけれども、他に居場所を探す気力も勇気も強さもなくなっていた、そんな時に飛鳥に出会います。
日和を救ってあげたいなあという思いと、早く救われたいという私自身の気持ちが重なった撮影期間でした。
家や学校に居場所のない子供たちはどこで生きていけばいいのか。
誰を信じればいいのか。
子供たちの心に寄り添ってもらえる時間になったらいいなあと思います。
藤井道人(エグゼクティブプロデューサー)コメント
秋葉恋という一人の才能が生んだこの映画が、たくさんの方々の目に触れ、いつかその輪が大きくなり、“時代”を作ってくれることを願ってプロデュースに参加しました。
彼らにしか表現できない熱や衝動を体感してもらえる映画になっていると思います。
ぜひ、公開まで楽しみにしていてください。
『東京逃避行』は2026年初春に全国で公開
監督・脚本:秋葉恋
出演:寺本莉緒、池田朱那
配給:ライツキューブ
©2025 映画「東京逃避行」製作委員会