
『愚か者の身分』公開記念舞台挨拶が10月25日(土)にTOHOシネマズ新宿で行われ、北村匠海、林裕太、綾野剛、山下美月、永田琴監督が登壇した。
第二回大藪春彦新人賞受賞作、西尾潤の「愚か者の身分」(徳間文庫)を、Netflixシリーズ「今際の国のアリス」や『幽☆遊☆白書」(2023)などの話題作を手掛けるグローバルコンテンツを創造するプロデューサー集団 THE SEVENが初の劇場作品として映画化。監督は人間ドラマを巧みに描くことに定評のある永田琴、主演に北村匠海、共演に綾野剛、林裕太の豪華実力派キャストを迎え、現代日本に生きる若者たちと隣り合わせにある“闇”をテーマに描いた逃亡サスペンス。
本作の“イチオシシーン”について、サービスエリアで「タクヤと2人きりになるシーン」を挙げた綾野は「このシーンが唯一プラマイゼロの時間。なんでもない時間が傍から見たら逃走しているように見えない」と説明。このシーンについて北村は「ほぼアドリブみたいな感じで。完成したのを見て、剛さんこんなことやってたんだ」と驚いた様子だった。
一方で「マモルとタクヤがアジの煮付けを食べているシーン」を挙げた山下は「ヒリヒリとした痛みが続く時間が長いんですけど、この2人が食卓を囲んでいる風景が温かい気持ちになって、幸せって何なんだろなと改めて考えた」と明かした。さらに「北村さんがお料理が上手だと聞いて作るの上手だなと思いました」という山下に、北村は「魚をさばいたことがなかったので、この映画に入って最初にやったのはさばく練習」と明かし、プライベートでも魚をさばくようになったという。さらに永田監督は「器用なので、すぐできて悔しくて。おにぎりも上手」と称賛した。さらに山下は「これ見てアジの煮付けを食べたくなったので、大戸屋とか行こうかな(笑)」と笑いを誘った。
そんな中で、“梶谷の汗”という林だが、ちょうどこのタイミングで暑くてジャケットを脱いでいた綾野。林は「剛さんは汗を自力でかけるんです。芝居で。汗の質も変えられる」というと、「恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべる綾野。さらに林は「そこまで操れる役者がこの世にいるんだと」と絶賛した。
「僕と剛さんの中ではこの映画はマモルのものである、林裕太のものであるとずっと話してきた」という北村は「本当に彼がマモルでよかったと思いますし、山下さんを含めこのキャストでこの映画を作れたことをとてもうれしく思います。出会いに感謝する映画でした」と思いを語り、さらに「いろんな景色を僕も見させていただきましたし、さらにたくさんの方に見てほしいです。特に現代を生きる若い人たちには、この映画に込められているメッセージを見てほしいです。何度も見続けて、ずっと心にある映画になるといいなと思います」とメッセージを送った。
【写真・文/編集部】
『愚か者の身分』は2025年10月24日(金)より全国で公開
監督:永田琴
出演:北村匠海
林裕太、山下美月、矢本悠馬、木南晴夏
綾野剛
配給:THE SEVEN、ショウゲート
©2025映画「愚か者の身分」製作委員会





























